香港・深セン、弾丸旅行、前半 | オカポンのブログ

オカポンのブログ

サイクリングや旅行などの記録用に書いています。
リンクはご自由にどうぞ。
メール okamotom@nifty.com
岡本 誠 OKAMOTO Makoto

■要約、Facebook

2018年12月23日(日)、深センのイルミネーションを見に日帰り弾丸旅行に行ってきました。
1日で香港と中国深センの二ヶ国の違いを実感できたのは良かった。一言でいうと、お洒落な香港と、統制の中国深セン。生憎の雨と混雑でビクトリアピークには行けなかったけど、鉄道、地下鉄、フェリー、2階建てバスに乗り、WeChatPayのQRコードで食事をして、中国本土でGoogleを使い、最後に深センイルミネーションを見て、充実した弾丸旅行でした。1人の海外旅行は緊張する時間が多いけど、その分満足感も大きかった。来年もまた香港、深センに行こうと思います。

 

■航空券購入まで

2018年11月21日。このツイートを見て、深センに行きたくなった。

 

これは一党独裁の中国でしか見れないと思う。毎日やっているが、来年はどうかわからない。とにかく見に行くぞと決意したが、パスポートが切れていた。

11月30日。会社を休んで新宿のパスポートセンターに行く。12月は仕事もプライベートも忙しく、休みがとれそうもない。12月22~24日の3連休でツアーを探すが空いていない。1月9日からの3連休に4万円で香港のツアーがあって安いと思い予約してしまった。しかし、深センのライトショー見物が目的なので、改めて航空会社のサイトを探したら、12月23日早朝出発、23日深夜帰りの香港エクスプレスの航空券が6万5千円で見つかり予約した。2泊3日で4万円のツアーはキャンセル。日帰りの弾丸旅行が決定した。これが12月6日。まだパスポートは入手していない。

■事前準備

深センのライトショーを見ることが一番の目的だが、他にもやりたいことがあった。それは中国では当たり前となっているQRコードでの支払い。ネットで調べると、今年の3月頃まではQRアプリのアカウントにクレジットカードを連携できたようだが、今は中国の銀行の口座との連携しかできないらしい。中国現地で銀行口座を開設する方法が有料情報としてネットにあったが、WeChatPayのアプリをスマホにインストールして、羽田にあるWeChatPayのチャージ機械を使ってチャージできる、ということがわかり、中国の銀行口座の開設はやめた。

 

深センに何度も行っている会社の友人に相談すると、中国ではGoogleやFacebookやLINEが使えない。香港のキャリアで中国でも使えるSIMカードをすすめられ、Amazonで購入した。またGoogleMapは不正確で、Appleか百度のマップをすすめられたが、その通りだった。 他社のSIMカードを使うため、自分のiPhone7のSIMロックは外した。


行きは、羽田6:25発の香港エクスプレス UO625。山梨在住なので車で行くことにする。羽田空港の駐車場の予約は満杯。サンパーキングを予約したが4500円も取られた。行ってみると、羽田空港の一般の駐車場は空きがあり安い。しかし予約ができないのでやむを得なかった。

海外で病気や怪我をすると高くつく。ネットで旅行保険に入った。エイチ・エス損害保険、1,080円。

なお、事前準備として読んだ本は次の通り。地球の歩き方以外はすべてKindle。

 地球の歩き方 香港

 中国 深セン びっくり15連発

 Tabisuru CHINE 015メトロに揺られて「自力で深セン」

 広東省005深セン~「改革開放」が生んだ奇跡の街

■出発

12月23日1時に車で甲府を出発。3時半に羽田空港の国際線ターミナルの駐車場に到着。スマホアプリのWeChatPayに円から現金をチャージする。これがなかなか難しかった。中国語で表示され、パスワードが複数あって何度か間違えた。スマホと20分余り格闘して、なんとか6500円、WeChatPayアプリにチャージできた。まず500円で確認して、次に6000円をチャージしたのだ。

そのまま羽田空港に駐車したかったがサンパーキングの当日キャンセルはできないのでそこへ車を移動。GoogleMapに従って走るが分岐が分かりづらくミスコース。さらに高速に乗るとは思わずミスコース。時間に余裕があって助かった。営業開始5時の少し前についたが、すでに多くの人が並んでいた。車のキーを預け支払いをして空港に向かうマイクロバスに乗る。国際線は自分一人だった。

香港エクスプレスのカウンターはJALやANAから離れていて少々探した。スマホで既にチェックインしていたが、カウンターでそれを見せると航空券を渡してくれた。保安検査場の列が長く15分ぐらい並ぶ。久々の飛行機なので、鞄に常駐していたカッターとペットボトルのお茶を没収される。鞄は、通勤や遊びでいつも肩にかけている大きめの吉田のショルダーバッグ。何がどこにあるか分かり安心だ。

飛行機はエアバスのA321。230人乗り。久しぶりの飛行機なので機内でも離陸時も写真を撮ってしまう。離着陸での電子機器の使用は不可だ。香港エクスプレスのチケット購入時に窓側の席を750円で予約。機内食も670円で申し込んでいた。次回はどちらもいらない。座席は満席だった。

離陸後、雲の上に出ると外が眩しい。皆、窓は閉めた。暗い中、大型のモバイルバッテリーのライトを使い、スマホのSIMカードをソフトバンクからチャイナユニコムに入れ替える。香港到着の少し前に、海上の風力発電を見た。

 

■香港到着

予定は10:45香港着。1時間の時差があるので所要時間は5h25mだ。腕時計は1時間遅らせたがデジカメはそのまま。後で気付いたが、スマホは自動的に現地時間に切り替わったようなので、デジカメとスマホの撮影時刻が1時間ずれていた。スマホのキャリアはUNICOM HK LTEに切り替わっている。電話番号をくれるようで、次のようなメッセージが出ていた。

NO ‭8521910884897‬
ChinaUnicomHK: 8521910884897 is now activated.Please record your number. Valid until 30/12/18. To access Internet, set APN as "3gnet" from your handset, then enable data roaming. (查詢)Enquiry:+85221221188 HK

隣の夫婦と女子学生の家族は「地球の歩き方」を見ながら入国カードを書いていた。自分は渡されなかったみたい。入国審査の行列に並びながら入国カードは書いた。ボールペンの携帯は必須。空港の建物に入ると、体温検査のカメラがあった。

入国手続きが完了してゲートから出る。さて何をどうすればいいのか。表示は英語と中国語だけ。一人海外、さすがに緊張する。まずは円2万円を香港ドルに替える。次に香港の中心街へ行く列車の切符と、SUICAのようなプリペイドカード、OCTOPUSオクトパスを買おうとしたら、 オクトパスで列車にも乗れると言われた。英語でやり取りはできるが疲れる。

■香港市街

市街に行く列車は、窓が大きく座席もしっかりしていて快適。モニターが車両の前の方にあって、その音がシートのヘッドレストのスピーカーから聞こえる。車窓から30階以上あるアパートらしき細長く高いビルが何本も見える。28年前にシンガポールに到着した時に見た高いアパートを思い出した。

ビクリトリア・ピークに登ろうと、香港駅に行き、そこからピークトラムに乗ろう考えた。駅から出ると小雨が降っている。赤いタクシーが目立つ。2階建てバスがいっぱい走っている。でかいバスが飛ばしていて少々怖い。

駅から歩くと海が近い。高層ビルが立ち並んでいて、観覧車が見え、横浜みなとみらいのような雰囲気。沢山の女性が、段ボールやシートをひいて雨宿りをしている。何かのフェスティバルがあるようだ。

ピークトラム目指して歩いていくと、途中に木が生い茂ったエリアがあったり、古い教会があったりする。そこらも横浜と似ている。山がすぐ先に見えるが、上の方は雲に覆われている。ピークトラムに到着すると長い行列が出来ていた。係員らしき人に何時間並ぶか聞いたら45分以上と言われて諦めた。雲もかかっているので、ビクトリアピークに行っても何も見えないかもしれない。

日本からダウンを着て来たが暑い。ダウンとトレーナーを脱いで鞄に押し込み、長袖シャツ1枚になった。それでちょうどいい気温だ。

横断歩道では目の不自由な人のためにブザーが鳴っている。早いピッチが青、ゆっくりが赤。これは深センでも同じだった。

ゴミ箱はオレンジで上に灰皿、横にゴミ。このデザインに統一されているようだ。

次に映画「恋する惑星」の舞台となった動く歩道を見に行く。街は銀座のようにブランドショップが立ち並んでいる。一方、裏道では障害者が物乞いをしている。公衆電話ボックスがあったのは意外だった。動く歩道は50mぐらい登る平らなエスカレーターが4~5本続いている。隣は下りの歩道。両脇の町並みが新旧混在でおもしろい。香港のエスカレーターは大阪式。右側に立って左側を歩行用に空けている。街に路面電車も走っていたが、それは乗れず残念。

次に九龍に渡るフェリーに乗る。途中の立体歩道で、似顔絵や書を売っている人がいる。フェリーは3.7HK$。約50円と安い。香港島と九龍の高層ビルがよく見えた。約10分間の乗船。

尖沙咀チムシャツォイに到着。香港島の高層ビルをバックに海とフェリーが見える絶好の写真スポットがある。多くの人がスマホを構えている。自分も自撮り棒を取り出して写真を撮った。海を望む遊歩道の脇にサーチライトが並んでいた。夜の8時から15分間展開されるシンフォニー・オブ・ライツのライトなのだろう。次回はぜひこれを観たい。

ネイサン通りはTIFFANYやそごうが並ぶ賑やかな街。深センに行くために紅カン(ホンハム)駅へ向かう。

歩いて行ける距離だが、2階建バスに乗りたくガイドやバス停の案内を見るが、路線が多すぎて、どれに乗ればいいかわからない。まあ東へ向かうバスに乗り、目的地から離れるようだったら降りればいいか、ということで適当に2階建てバスに乗った。もちろんオクトパスが使える。バスは床が低く車内はきれい。中央部に2階への階段があり登ってみた。AppleMapを見ながら目的地に向かっていることを確認し、香港理工大学で降りて駅まで歩いた。

途中、香港島へ行くトンネルの入り口が見えた。渋滞している。

紅カンからEast Rail Lineで羅湖に向かう。地下鉄の1路線だが地上を走る。車内に路線と停車駅が表示されるので安心だ。サッカー場やテニスコートが並ぶスポーツ公園のような横を通る。香港は文化的な街だと感じる。

■深セン、羅湖

深センに近づくにつれ建物が減り、1mぐらいのパイプラインが目につく。後で調べたら中国から香港へ水を供給しているらしい。約45分で羅湖に到着。香港とは異なり高層ビルは2棟しか見えない。改札を出ようとオクトパスをかざしたらエラー。日本と違いエラーの理由がわからないので緊張するが料金不足だった。空港でオクトパスを購入するとき、500香港ドルをチャージしようとしたら駅員が200ドルで十分だ、と抑えたことが悔やまれる。

出国手続き、入国手続きを行う。中国人と香港人の列がメインで自分は外国人という少数の列に並ぶ。中国入国ではイケメンの職員に入国カードを書いていない、並ぶ列が違う、と指摘される。顔写真と手のすべての指の指紋を取られた。入国手続きが終わり、円を元に交換する。香港では交換したレシートをくれたが、こちらでは現金を渡されるのみ。合っているかもわからないので、紙幣の写真を撮っておく。

香港は中国語と英語の2カ国語表記だが、深センに入って中国語だけの表記が増える。

出国入国手続きで疲れたので、WeChatPayを使って、自販機で飲み物を買おうとしたら、スマホのキャリアが香港のままで使えない。ネットが使えないと地図も見れない。香港では「地球のあるき方」が役立ったが、深センは適当なガイドブックがなく、Kindleで購入した深センの本が頼り。それもネットがだめだと読めない。途方に暮れたが、後で中国聯通のLTEに繋がっていたことに気付いた。切り替えに時間がかかり、羅湖あたりは電波の状況があまりよくないらしい。

まずは食事をしようと、地上に出る。監視カメラや警官が目につく。香港と比べるとずいぶん田舎。高層ビルもあるが 広々していて寂しい感じがする。Automatioc Tickettingの自販機が何台も並んでいるが、何のチケットかわからない。

不安を感じながら最寄りのビルに食事を求めて入る。中はショッピングモールで、中央が吹き抜けになっていて、以前によく買物をしていた山梨の昭和のオギノJOYに似ている。中に入ると日本語が少し話せるおばさんの客引きに、時計バックはどうか、とチラシを見せられ、TISSOTをすすめられる。全く興味がない、と言ってもずっと後を付いてくる。エスカレータで上の階に行っても付いてきたのには驚いた。

モールは小さな店が入っていて、中野のブロードウェイのような感じ。気付いたのは、どの店も外の通路に椅子を置いて店員が座っていること。客引きをしているらしい。香港と違い、こちらの人のファションが少々ダサい。以前の中国人観光客のような感じだ。

定食が食べれそうな店に入る。壁の食事の写真を見るが、違いがわからない。適当に選んで、WeChatPayで代金を支払う。38元。約600円。少し高い感じ。店のQRコードを読み込み、38を入力して、パスワードを入れて、支払い完了。初のWeChatPayに無事成功。定食はまずスープが出る。つけ汁のように真っ黒で中に肉が入っている。あまり美味しくない。次に青菜。カットされていない。ご飯と肉が出てくる。ご飯は粒の感じが違う。肉は辛いがまあまあ。スープを残して全部食べた。小さめのティッシュパックが花柄の文様が付いていて可愛かった。

 

後半に続きます。