こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
【コウペンちゃんⒸるるてあ】
今日は、投稿ネタ
#お供え用に用意するもの
におじゃましております( ・ω・)
7月に帰省してきた淡路島の実家には仏壇があります。
お供え用というか、仏壇には、常にお菓子や果物がお祀りしていましたね。
母がそれをお供え用に用意していたのか、
単におやつを仏壇にまずお供えしていたのか。
その辺は定かではありません( ・ω・)
現在の川越の住居では、仏壇はなく、特にお供え物もしていませんが、
いつも、ご先祖様に感謝しながら、ポテチを食べております( ・ω・)
さて、神武征討記の制作秘話です。
最新作
第88話
「比叡山の決戦!
破壊の女神カーリー!」
さて、毎回、神武征討記本編の前にアップされる
『進め家康くん( ・ω・)』×『神武征討記( ・ω・)』
で、家康くんも言っていたように、
今回もノーアイディアで書き始めました。
しかし、結果的に、魔王カーリーが想像以上に勝手に動いてくれて、
思っていたよりも、悲劇的で深い話になったように思います( ・ω・)
まず、前提として、7大魔王として登場したカーリーについて説明します。
カーリー
【画像はウィキペディアに引用されているラヴィ・ヴァルマの絵画『カーリー』より】
(天理参考館ホームページより引用)
カーリー女神はヒンズー教の神で、世界の破壊・再生を司るシヴァの配偶神、パールヴァティーの化身といわれています。カーリーとは「黒」、「時間」を意味するカーラーを語源としています。柔和なパールヴァティーに対し、凶暴な性格を持つカーリーは血を好み、破壊と殺戮の象徴とみなされています。
神像や図像に表されるカーリーは、語源の通り黒い肌で、四本の手があり、首には仕留めた生首の首飾りをかけています。目は見開き、口も開いて長い舌を出しています。加えて本例のように夫であるシヴァ神の腹の上に立つ姿で表されることもあります。
さて、なぜカーリーはシヴァの上に立って(踏みつけて)いるのでしょうか。諸説ありますが、一説には夫であるシヴァをも超える力を持っていることを象徴しているといわれています。
一方で次のようなユニークな説もあります。ある時カーリーは魔物を倒し、その血を飲むと、酔っ払い、大地を踏み鳴らして踊り狂いました。そのせいで、世界は震動し、壊れそうになったといいます。他の神ではカーリーを抑えることができず、ついには夫のシヴァが地面に横たわり、カーリーの足下で下敷きになることで、ようやくカーリーは我に返ったといいます。さらには、カーリーは夫を踏みつけてしまい、「あら、ごめんなさい」とばかりに舌をペロッと出したというオチまでついた逸話が語られています。
カーリーはその恐ろしい様相にも関わらず、あらゆる悪を取り払い、帰依者を深い愛情で包んでくれる女神として、インド、ベンガル地方などで多くの信仰を集めています。
(引用終わり)
神武征討記の中では、7大魔王の一人として登場していますが、
ヒンドゥー教の女神の一柱として現在も信仰されているようです。
神武征討記の本編では、カーリーは二つの顔を見せてくれました。
戦いを楽しむ鬼神の顔
まずは、戦いを楽しむ鬼神の顔です。
本編から、カーリーの戦闘シーンを引用してみましょう( ・ω・)
魔王カーリーが現れた!
カーリー「楽しませてもらうわよ!
神の戦士のボウヤ達!」
黒光りする漆黒の魔王の鎧を身にまとった魔王カーリー!
いきなり4本の腕をふるい、いきり立って神の戦士達に襲い掛かります!
ミカワノタケチヨ「くっ、速い!」
クロウノウシワカ「速さもパワーもアシュラ以上か!」
キョウノミチナガ「精霊の琵琶を奏でる余裕が持てない!
なんというすさまじい攻撃!」
カーリー「ほ~ら!ほらほら!
このカーリーの4本の腕から繰り出される爆裂拳を受けなさ~い!」
カーリーのすさまじい拳の連打に吹き飛ばされるミカワノタケチヨ、クロウノウシワカ、
キョウノミチナガの3人!
オンミョウジセイメイ「陰陽太極退魔砲!」
カーリー「ふふっ!」
カーリーに陰陽太極退魔砲を放つオンミョウジセイメイ!
しかし、なんとカーリーは、魔王の鎧で武装した腕の一本で、
陰陽太極退魔砲の威力を弾き飛ばす!
軌道を変えられた陰陽太極退魔砲は、比叡山の下、琵琶湖へ落ちる!
激しい水しぶきを上げる琵琶湖!
オンミョウジセイメイ「ありゃぁ~、これ、ちょい無理ゲーじゃね?」
カーリー「あなたは、ちょっとやっかいそうねぇ。
痛めつけてやるわよ!」
オンミョウジセイメイ「ちょ、ロ、ロープ!ロープ!」
カーリー「うおりゃぁあ!たっのし~い!」
なんとカーリーは、オンミョウジセイメイの背後に即座にまわり、
右側上の腕でオンミョウジセイメイの首を、
右側下の腕でオンミョウジセイメイの右腕を、
左側上の腕でオンミョウジセイメイの左足を、
左側下の腕でオンミョウジセイメイの右足を掴み、
アルゼンチンバックブリーカーのように固める!
オンミョウジセイメイ「ぐわぁ~!死ぬ~!」
キョウノミチナガ「セイメイ殿!」
カーリー「ふん!」
キョウノミチナガ「うわっ!」
ムラサキノシキブ(@坂本)「ミチナガ様!」
今度は、カーリーは、泡を吹いているオンミョウジセイメイの体を
キョウノミチナガに投げつける!
オンミョウジセイメイの体の下敷きになるキョウノミチナガ!
カーリー「まだまだよ!
こんなんじゃ、妾は、満足できないわ!」
ミカワノタケチヨ「喰らいやがれ!
葵神流!双鷹斬!」
雌雄一対の剣を構え、双鷹斬でカーリーに斬りかかるミカワノタケチヨ!
しかし、左右4本の腕で、ミカワノタケチヨの両手足を抑えるカーリー!
さらにミカワノタケチヨの腹を何度も蹴りまくる!
ミカワノタケチヨ「ぐほっ( ・ω・)」
セナ(@岡崎)「タケチヨ!」
カーリー「ふっふ、いくわよ~!」
さらにミカワノタケチヨの胴を強く蹴り飛ばすカーリー!
ミカワノタケチヨは吹きとばされた!
ミカワノタケチヨが蹴り飛ばされた直後、カーリーの背後を斬りつける影!
クロウノウシワカ「鞍馬流最強剣!雷光雷神斬!」
カーリー「うふっ。」
クロウノウシワカが雷光雷神斬で斬りつける!
しかし、なんとカーリーは、4本の腕でクロウノウシワカの体を掴み、
態勢を崩させる!
クロウノウシワカ「ちぃ!」
カーリー「おっほほほ!ムーンサルトォ!」
クロウノウシワカ「ぐわぁ!」
シラビョウシシズカ(@坂本)「ウシワカ様…」
バク宙しながら、クロウノウシワカを蹴りつけるカーリー!
クロウノウシワカは吹きとばされた!
なんとカーリー一人の前に、金色の神の戦士である
ミカワノタケチヨ、キョウノミチナガ、クロウノウシワカ、オンミョウジセイメイの4人が翻弄されている!
なんという魔王カーリーの戦闘能力!
カーリー「うふふっ、たっのし~い!
まだよ!もっともっと、この妾を楽しませなさい!」
ミカワノタケチヨ「ちぃ、魔王カーリー、
なんて強さだ!」
キョウノミチナガ「このままでは…
一方的になぶられるだけで、戦いにもならない…」
オンミョウジセイメイ「お、俺…もうギブ…ギブアップ…
せ、背骨が折れた…」
クロウノウシワカ「折れてはいない。サボってないで、
立て、オンミョウジセイメイ。」
オンミョウジセイメイ「え~、このまま戦っても、
痛い目みるだけで、勝ち目ないっすよ~。」
カーリー「大丈夫よ。み~んな、死ぬまで
遊んであげるから~!」
ミカワノタケチヨ「この女…魔王カーリーは、
なんて楽しそうに、人を痛めつけるんだ…
根っからのイジメっ子か?」
キョウノミチナガ「来ますよ!みんな、防御を!」
なんと神の戦士の中でも実力上位者である
ミカワノタケチヨ、キョウノミチナガ、
クロウノウシワカ、オンミョウジセイメイが、
4人がかりでも太刀打ちできない圧倒的な強さ。
しかも、カーリーは、笑いながら戦いを楽しんでいるようです。
まさに、戦いを楽しむ鬼神という顔を見せてくれています。
他方で、戦いが終わった後の後半。
カーリーは、それまでとはまったく異なる顔を見せました。
女たちの怒りと悲しみが
産んだ存在としての顔
実は、この側面は、作者の当初のイメージにはなく、
書いているうちに自然とカーリーが動き出しました。
神武達との語りのシーンを見てみましょう( ・ω・)
解放されたカーリーは、魔王の鎧による武装を解除し、
インド風の人間の女性の姿になって語り始めた…
カーリー「妾が生まれたのは、もう千年以上も前…
人間の女たちの怒りと悲しみが妾を生み出した…」
神武「女たちの怒りと悲しみから生まれた?」
カーリー「貴様らのように、海で大陸と隔てられた島国の人間にはわからんかも知れんが、
妾の生まれたインドは、様々な民族がいる地域でな。
様々な言語、宗教を持った民族が入り乱れておる。
そして、インドの中だけでなく、陸続きの他の地域とも争いがあり、
インダス川流域に文明が生まれて以降、様々な民族による国家が興亡してきた。」
ミカワノタケチヨ「言葉も信じる神も違う者達の多民族国家か( ・ω・)」
カーリー「もともとが信じる神すら違う諸民族じゃ。
話し合いでの解決など無く、いつも戦が起こる。
そして、戦が起これば、女たちは囚われ、男どもに戦利品として犯される。
そんな蛮行が数え切れないほど繰り返された。
いや、今も繰り返されておるであろうな。」
キョウノミチナガ「女たちが戦利品として犯される世界…」
カーリー「女たちが何を思っても、何を叫んでも、
男たちは、女たちを弄ぶことをやめなんだ。
そして、女たちを犯すことを『神の意思』だという男どもまでいた。
誤った神を信じる劣った民族の女に子を産ませることで、
優れた民族に作り変える。民族を浄化するというのじゃ。」
クロウノウシワカ「めちゃくちゃな論理だな。」
カーリー「そんな女たちの怒りと悲しみが、妾を、
破壊と殺戮の女神カーリーを生み出した…
男どもが憎かった。男どもを叩きのめせる力が欲しかった。
妾はそんな数え切れぬ女たちの思いにより創り出された存在…」
オンミョウジセイメイ「……」
カーリー「男どもは、女たちに、ただ美しく従順であることを求めた…
常に美しくいろ、しかし、それは男どもの情欲を満たすため…
女たちには、人間としての尊厳など与えらず、ただ男の性の相手をし、
子を産み、育て、男の世話をする…そんな存在として扱われてきた…」
ヤマトノショウトク「神は男女の価値を等しいものとして作られたはず…
しかし、人間界で暴力により権力を持った男たちが、
女が劣ることさえ神の教えであるかのように
神話、宗教の教義を曲解していった…」
カーリー「女もまた人間なのじゃ!なぜ、女だけが虐げられねばならん!?
神がそのように作ったというのなら、神もまた敵じゃ!
妾は、そのような人間の世をすべて破壊し尽くすために魔王となったのじゃ!」
ヒメタタライスケヨリヒメ「カーリー…」
カーリー「ヒメタタライスケヨリヒメ…
お主は女。お主だけは妾の気持ちもわかってくるのかの?」
ヒメタタライスケヨリヒメ「あなたを生み出した女たちの苦しみはよくわかったわ。
それは女である私だけでなく、ここにいるみな…」
カーリー「ここにいるみな?」
カーリーが見回すと、神武様、ヤマトノショウトク、ミカワノタケチヨ、
キョウノミチナガ、クロウノウシワカ、オンミョウジセイメイ、全員が涙を流しています。
カーリー「なんじゃ?お主ら、男なのに、
妾の話を聞いて泣いてくれるのか?」
神武「カーリーよ。俺は国を…いや世界を創りたい。
男も女も平等で、すべての一人ひとりの個人が大切にされる世界。
誰もが、残忍に踏みにじられることなく、平和に幸福を目指して
生きて行ける世界。
そのために、カーリー。あなたの力も貸してほしい。
一緒にそんな世界を創って行こう…」
カーリー「男も女も平等で、すべての一人ひとりの個人が大切にされる世界…
戦争も無く、残酷に踏みにじられることも無い世界…」
気がつけば涙を流しているカーリー。
破壊と殺戮の魔王の姿は、そこにはなく、
そこにいるのは、一人の平和を願う女の姿だった…
私は、今まで世界中の戦争に関する歴史を勉強してきました。
戦争が起こると必ず起こることの一つが、
女性たちへの強姦、性的虐待です。
また我々、海で異国と隔てられた平和な島国の農耕民族である日本人には、
想像しがたいかも知れませんが、大陸の遊牧民等の間では、
女性が必ず戦利品のように扱わてきました。
カーリーの出身地であるインドもまた、様々な民族が興亡してきた国です。
我々は教科書で、四大文明の一つとして、
インドのインダス文明があったことを習います。
しかし、インダス文明というのは、どんな民族が起こした文明だったのかも謎のままです。
古代文明は確かにあった。しかし、それは滅亡してしまい、現代のインドとは同一性がありません。
あるいは征服者による虐殺もあったかもしれません。
女性たちは犯され、異民族の子を産まされたかも知れません。
さらには、私は性犯罪を起こした者の弁護を数え切れないほどしてきました。
性犯罪の被害に遭った女性とも数え切れないほどお会いしてきました。
DV事案の中にも、性行為の強要を伴う事案がいくらでもあります。
腕力はもちろん、本人の能力ではなく社会構造を原因とする男女の経済力の格差。
弱い存在とされた女性たちの怒りと悲しみ。
それが女神カーリーを通じて、上記のような言葉を自然と
語らせたのかも知れません。
神武が語るように、戦争が無いだけではなく、
誰も踏みにじられない世界。
現実の世界には、まだたくさんの困難がありますが、
一つずつ困難を克服して、
誰もが人間としての尊厳を守られる世界を創っていきたいものですね。
さて、来週は神武征討記本編は、休載させていただきます。
一週間、構想を練って、
また魔王マーラ討伐の章で、
みなさんとお会いできたらと思います( ・ω・)
読んでくださり、ありがとうございました。
歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?
弁護士 岡本卓大の描く
かつて無いスペクタルドラマ!
神武征討記
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
にて、絶賛連載中!