こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第63話「タギシミミの立太子!そして、神武様、水戸へ!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

水戸連盟による茨城の乱から起こった東日本の戦乱。

その戦乱が終息することなく、年は変わり神武様35歳の年となります。

西日本では、吉備(岡山県)のヘイケノキヨモリ軍団、トクソウノトキムネ軍団が

たびたび安芸(広島県)に侵攻するものの大規模な戦闘には至らず、神武軍が撃退を繰り返しております。

九州のセゴドンノキチノスケ軍団は、長崎にトサノリョウマの海援隊が現れて以降は目立った軍事行動は起こさず、

九州は緊張はしつつも戦闘が停止した状態が続いています。

他方、東日本は、信濃(長野県)ではミカワノタケチヨ軍団とオワリノブヒメ軍団の戦闘が続き、

ミカワノタケチヨ軍団のロクモンセンユキムラもたびたび、エツノケンシン領の越後(新潟県)や

上野(群馬県)に侵攻。エツノケンシンは、その都度、撃退のため出陣していました。

下総(茨城県)西部では、エツノケンシン軍団のヒカワノドウカン軍とゲンジノヨリトモ軍団が、

戦闘を繰り返し、戦闘はいつ終わるともわからぬ状態に陥っています。

奥州では、福島の奪還のため、ドクガンリュウノマサムネの奥州連合軍が、岩代(福島県中通り)に出兵し、

コンドウユウら新選組の剣豪部隊を擁する会津勢力との戦闘を繰り返しておりました。

神武様35歳の年、神武東征編第6ターンは、そのような戦乱の状況からスタートします。

1月1日。安芸(広島県)神武王宮、神武様私邸。

 

 

神武「タギシミミ。お前も今年で16歳になる。

この春に出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)も卒業だな( ・ω・)」

 

タギシミミ「はい。私も、4月からは学生の身分ではなくなります。」

 

神武「俺が王太子になったのは15歳のときだった。

お前も、卒業と同時に王太子の立太子を行おう( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「まあ。もうそんな歳になってしまったのね。

タギシミミも、もう一人前の大人として扱わなければならないのね。」

 

タギシミミ「王太子…」

 

神武「3月の卒業式後に立太子の儀を行う。

4月からはお前の直属の家臣たちを置いた王太子府を開け。

家臣たちの候補者はいるかな?」

 

タギシミミ「王太子府のメンバーは自分で選びたい。

父上。俺が自分で推薦してもいいかな?」

 

神武「もちろんだ。俺には、アチタケル、サルメノウズメ、

そして、チチブカネビメがいた。

タギシミミも、信頼できる仲間を王太子府に入れるといい( ・ω・)」

 

 

正月が明けると、タギシミミは出雲大社学宮へ戻り、卒業までの最終学期を出雲(島根県)で過ごします。

出雲大社学宮中等部3年。タギシミミのクラス。

 

 

タギシミミ「卒業したら、王太子になることになった( ・ω・)」

 

キビツダンゴ「おお!いよいよ王太子様に立太子かよ!

もう、気軽にタッギーなんて呼べなくなるな。」

 

タギシミミ「まあ、公式の場ではね…

でも、友人同士だけのときは、これまでどおりの付き合いをしたいね( ・ω・)」

 

オワリノチャチャ「ねえ。タッギー。王太子府を開くんでしょ。

もう王太子府のメンバーは決まったの?」

 

タギシミミ「ある程度はダザイテンマン宰相が準備してくれてるらしいけど、

父上からは5人の側近は自分で選んでいいと言われてる。

その5人は、これから探すよ( ・ω・)」

 

キビツダンゴ「5人か。俺とチャチャ、あとは

カゲカツ、カネツグ。もう一人は誰だ?」

 

オワリノチャチャ「まさかウサメ?あんた、

卒業後も王太子府に入ってタッギーにまとわりつく気じゃないでしょうね?」

 

イナバノウサメ「チャ、チャチャ様!めっそうもないです!

私は、アイラツヒメ王妃様から神武王宮家政部に内定をいただいております…」

 

オワリノチャチャ「ふ~ん。縁故採用ね。

タッギーのお母さまに取り入ってるのね。」

 

タギシミミ「まあまあ。ウサメは、戦死したイナバハクト・

イナバノクニヒメ夫妻の娘だから、父上や母上も気にかけてるのさ( ・ω・)」

 

アイノカネツグ「すみません。俺とカゲカツ様は、

卒業したら越後(新潟県)に戻ることになっています。」

 

キビツダンゴ「えっ?そうなのか?」

 

アイノカネツグ「越後(新潟県)に戻り、エツノケンシン様の軍団で

働くことになってます。

まあ、もともと、その予定でしたしね。」

 

タギシミミ「そうか。ケンシン、カネツグ。

卒業したら、お前たちとも離れることになるんだな( ・ω・)」

 

エツノカゲカツ「…すまん。俺はエツノケンシンの息子。

父上とともに戦わねばならん…」

 

フクシマモモ「私とヨウザンは奥州に帰るわ。

留学で学んだことを奥州のために活かしていくわね。」

 

ヨネザワノヨウザン「タッギー立太子の儀が終わったら、

神武様とともに越後(新潟県)経由で船に便乗させていただくことになってる。

奥州連合も会津勢力と戦争中だけどね。」

 

タギシミミ「みんな。それぞれの道を行くことになるんだな。

それが、卒業か…」

 

オワリノチャチャ「タッギー。私とダンゴ以外のあと3人はどうするの?

他の同級生は、悪いけど、あなたの側近が務まりそうな人はいなさそうだけど?」

 

タギシミミ「ああ。ちょうど3人いるよ( ・ω・)」

 

キビツダンゴ「あと3人も?誰だ?」

 

タギシミミ「俺の側近は同級生に、

いや、日本人に限る必要は無いのさ( ・ω・)」

 

 

そして、3月タギシミミ達は出雲大社学宮を卒業し、タギシミミの立太子の儀が行われた。

立太子の儀の後、王太子府のメンバーが発表される。

 

 

ダザイテンマン「それでは、王太子府のタギシミミ王太子の側近となる

5名を発表する。

この5名は、王太子をお守りする者達であり、

それぞれ階級は7品官とする。」

 

ヒムカノナミ「いきなり7品官か。

私とツッキーは、9品官からスタートして、今年8品官に昇進したけど。」

 

ウラワツキノミヤ「まあ、同期で昇進したのは、僕たち二人だけ。

僕たち二人も周りからは別格扱いで見られてるみたいだけどね。」

 

ダザイテンマン「では発表する。

オワリノチャチャ!キビツダンゴ!」

 

キビツモモタ「おお!我が息子も王太子様の側近だ!」

 

ダザイテンマン「あと3名は…

ジェルメ!ジェベ!スブタイ!」

 

アタゴタイセイ「えっ!?」

 

ハリマノヒョウズ「蒙古騎馬軍団出身の…

あいつらが王太子側近だと!?」

 

神武「静まれ。この人事は、余も承認しておる。」

 

キビツモモタ「じ、神武!あの3人は日本人じゃない!

蒙古人だぞ!」

 

神武「そうだ。日本(ヒノモト)ではない蒙古(モンゴル)出身の者達。

だが、今では、この日本(ヒノモト)の民だ。

そして、彼らの武勇はお前たちもよく知っているだろう?

王太子タギシミミの側近にふさわしい者達だと思わんかね( ・ω・)?」

 

キビツモモタ「へへっ。神武…お前ってヤツは、

本当に偏見の無い君主様だな。

そして、かつて敵だった蒙古騎馬軍団出身の3人を

側近に選んだタギシミミ王太子。

やっぱり、神武の息子だぜ。」

 

 

タギシミミは王太子となり、その側近となる5名が7品官として神武勢力に仕官する。

さらにこれに合わせて、神武近衛兵団の各将とヒョウスベ村長の階級がそれぞれ一階級ずつ昇進。

また出雲大社学宮卒業生たちが神武勢力に仕官した。

 

 

タギシミミが王太子(1品官)となり神武勢力に所属しました!

オワリノチャチャ、キビツダンゴ、ジェルメ、ジェベ、ジェルメが王太子側近(7品官)として神武勢力に仕官しました!

神武近衛兵長のカグヤツキヒメ、オンガエシオツルが6品官に昇進しました!

神武近衛兵団のハナサカジジロウ、イッスンボウ、チカラジロウ、ショウジョウジタヌ、ゴンヒョウジュウ、サルカニニギリ、

オムスビゴロリ、シタキリノスズメ、ソノナアマビメ、タナバタオリヒメ、カチカチウサギメ、ネズミノヨメが7品官に昇進しました!

ヒョウスベ村長が8品官に昇進しました!

ウラワツキノミヤとヒムカノナミが8品官に昇進しました!

エツノカゲカツがエツノケンシン軍団所属(7品官)として神武勢力に仕官しました!

アイノカネツグがエツノケンシン軍団所属(9品官)として神武勢力に仕官しました!

イナバノウサメが神武王宮家政部所属(9品官)として神武勢力に仕官しました!

 

 

タギシミミの立太子の儀と神武勢力の登用・昇格人事を終えた神武様は、

神武様たちは、越後(新潟県)に向かうトサノリョウマの海援隊のオテントサマ号に便乗し、

日本海を渡り越後(新潟県)に向かいます。

一行の乗ったオテントサマ号は、対馬海流に乗りスムーズに船旅を行い、越後(新潟県)の直江津に到着。

直江津では、エツノケンシンが迎えに来ておりました。

 

 

エツノケンシン「神武。我が領内で謀反を起こされ、

お前にまで来てもらうことになってしまった。

すまん。」

 

神武「気にするな。水戸連盟の方はどうだ?」

 

エツノケンシン「水戸連盟は常陸(茨城県)を実効支配しているが、

下総(茨城県西部)は、ヒカワノドウカンが取り返した。

下野(栃木県)から常陸(茨城県)に入ることは地理的にはできるようになっている。」

 

ミトノウメ「おっとうやおっかあは!?」

 

エツノケンシン「お前は…ミトナットウの娘か。

ミトナットウとオカメは地下牢に幽閉されているらしい。

なんでも、『娘に高等教育を受けさせた罪』だそうだ。」

 

ミトノウメ「そんな!オラ…私が…

出雲大社学宮に進学して勉強したせいで…」

 

ツチミカドヒメ「ミトノウメ。あなたが悪いのではないわ。

あなたのご両親も何も間違ったことはしていない。

水戸連盟が頭おかしいだけよ。」

 

神武「そうだ。ケンシン。お前の部下の

ウツノミヤギョウザとユウキダソウの報告書。

水戸連盟の内部のことまで調査できていて、

とても助かったぞ。

あの二人は8品官では惜しい。

5品官に昇進させて、太守を任せてもよいレベルだと思う。」

 

エツノケンシン「そうか。俺は戦のこと以外は苦手でな。

お前があの二人を昇進させて良いということなら、

今後は、下野(栃木県)と下総(茨城県西部)の太守として、

二人に両国の統治を任せよう。」

 

神武「それがいいだろう。

越後(新潟県)にいて、下野(栃木県)や下総(茨城県西部)の内政まで

指示するのは大変だからな( ・ω・)」

 

 

ウツノミヤギョウザとユウキダソウが5品官に昇進しました!

ウツノミヤギョウザが下野太守に任命されました!

ユウキダソウが下総太守に任命されました!

 

 

越後(新潟県)で神武様たちは、改めて情勢分析結果を検討しました。

その結果、カムイと騎兵団のミノワノナリモリ、タンバノテツをロクモンセンユキムラへの備えとして

上野(群馬県)に派遣することとし、

神武様は神武近衛兵団とツチミカドヒメの弓兵団を連れ、下野(栃木県)、下総(茨城県西部)を通り、

水戸連盟の本拠地である常陸(茨城県)の水戸に向かうこととなりました。

なお、エツノカゲカツとアイノカネツグの二人は、エツノケンシンとともに越後(新潟県)に残り、

フクシマモモとヨネザワノヨウザンの二人は、タケヨシ船長のオテントサマ号でさらに海路で

津軽海峡を回り、奥州連合の本拠地・陸前(宮城県)仙台まで向かうことになりました。

そのころ、水戸連盟の本拠地の水戸では…

 

 

オニマカベ「聞いたか!?

神武陛下の第一皇子であるタギシミミ様が王太子になった際に、

王太子側近として、3人の蒙古人を登用したらしいぞ!」

 

ゼンテツ「ぐぬぬ…我らの政策提言書を無視されたばかりか、

異国出身の蛮族を、尊き王太子様の側近に登用されるとは…

神武陛下は、悪しき佞臣どもにたぶらかされておる!

王太子様もじゃ!」

 

オニヨシシゲ「抗議の軍事パレードを行う!

水戸の町を練り歩くぞ!」

 

 

水戸の町。

 

 

町人A「な、なんだ!?」

 

町娘B「ひっ!水戸連盟の軍だわ!

早く、家に隠れないと!」

 

 

水戸の町を軍事パレードで練り歩く水戸連盟軍。

 

 

オニヨシシゲ「軍歌斉唱~~~!!!

日本男児の~!生きざまは~!」

 

オニマカベ「色無し~!恋無し~!情けあり~!」

 

町人C「な、なぜに…男塾塾歌(@『魁‼男塾』)を歌いながら行進しておるのだ…?」

 

町人D「目を合わすな!家に隠れるぞ!」

 

オニヨシシゲ「嗚呼~!男塾~!男意気~!」

 

オニマカベ「男の道を~!魁よ~~~!!!」

 

 

最初は水戸連盟の強権的な政治を恐れていた水戸の人々も、

だんだん、この集団は、ただの馬鹿の集団なのではないかと思うようになり、

とにかく目を合わさないように、息をひそめて生活するようになっていた…

水戸連盟の武装蜂起をきっかけに起こった東日本の戦乱。

その頃、信濃(長野県)諏訪では…

 

 

オワリノブヒメ「ミカワノタケチヨ軍を討つ!

みな、かかれ~!」

 

ミカワノタケチヨ「ちい!しつこいんだよ!

このしつこさ、ストーカー女かよ!オワリノブヒメ!」

 

 

オワリノブヒメ軍とミカワノタケチヨ軍で繰り広げられる激しい戦闘…

両軍の戦いは、終わりが見えない泥沼状態となっておりました。

岩代(福島県東部)郡山。ここでは、磐城(福島県浜通り)に侵攻した水戸連盟を撃退した

ドクガンリュウノマサムネ率いる奥州連合軍が、福島奪還のために出兵。

会津勢力のコンドウユウ率いる新選組軍と激しい戦闘が繰り広げられています。

 

 

ドクガンリュウノマサムネ「くっ!兵力では勝っているはずなのに!

なんという武勇。これが新選組か!」

 

ヤマガタサクラ「なかなか骨の折れる相手ね…」

 

コンドウユウ「我ら新選組の武を見せつけてやれ!」

 

オキタノソウシ「俺がオキタノソウシ!

俺の相手ができる者はいるかい!?」

 

ヒジカタサイカン「だが、負けはしないが、

兵力は奥州連合がはるかに上。

ドクガンリュウノマサムネの統率力もたいしたものだ。

こちらも決め手がないな…」

 

コンドウユウ「むう、ここも泥沼の戦場って、とこだなぁ!」

 

 

情報分析の結果、ロクモンセンユキムラの動きを止めることが重要と判断した

神武様は、ロクモンセンユキムラの武勇に対抗できるカムイを上野(群馬県)に入れることで、

神武軍最強のエツノケンシン軍とカムイ騎馬兵団によるサナダマル、ロクモンセンユキムラ親子の牽制に成功します。

また、下総(茨城県西部)から撤退したゲンジノヨリトモ軍団の軍勢は、武蔵(埼玉県)のヒカワノドウカンが牽制します。

そして、神武様たちは、下野(栃木県)・下総(茨城県西部)を経由して、水戸連盟の勢力圏である常陸(茨城県)に入ります。

小山・結城・下館・笠間・友部と現代の水戸線に沿うようなルートで水戸に近づいていく神武様たち。

さらに神武様は水戸出身のミトノウメと同じ弓兵団のアワノカズマサを偵察に出します。

水戸の中心地に潜入するミトノウメとアワノカズマサの二人。

ミトノウメは水戸の住人から情報収集を行います。

そして、ミトナットウとオカメが幽閉されている地下牢の場所を聞き出します。

 

 

ミトノウメ「おっとう、おっかあ、今、助けに行くわ!」

 

アワノカズマサ「待て、ウメ!神武様への報告が先だ!」

 

ミトノウメ「カズマサ。神武様に報告してきて。

私は…父と母を助ける!」

 

アワノカズマサ「お、おい!ウメ!」

 

 

両親の幽閉されている場所を知り、いてもたってもたまらず駆け出すミトノウメ。

ミトノウメは、教えられた場所に到着します。しかし…

 

 

ミトノウメ「ここは!?広場!?どこに地下牢があるの!?」

 

デイブイオツト「ぐへへ。嘘の情報にだまされてまんまとやってきたな。

ここにはお前の両親はおらん。」

 

ミトノウメ「くっ!敵か!」

 

デイブイオツト「ミトナットウの娘ミトノウメ。

お前は、なんでも女のくせに高等教育を受けてきたらしいな。

女に高等教育などいらん!

この女のように俺がしつけなおしてやるわ!

ぐへへへ…」

 

 

デイブイオツトが何かを引きづり、ミトノウメに向けて投げつける。

なんと、その何かは、人間!

 

 

ミトノウメ「あんたは!おっとう、ミトナットウの秘書だった

ヨワリメ!」

 

ヨワリメ「た…助けて…もう殴らないで…

なんでもいうこと聞きます…

お願い、もう許して…」

 

デイブイオツト「ぐへへ。その女は女のくせに

生意気に水戸代官府で働いていた。

この俺様が殴る蹴るして、なんでも言うことを聞く素直な女に

しつけ直してやった。」

 

ミトノウメ「何がしつけよ!女に暴力を振るって、

暴力の痛さと怖さで従わせようとしてるだけじゃない!

こんなことが許されると思うの!?」

 

デイブイオツト「貴様ぁ~!

女のくせに生意気だ~!

俺が男の強さを思い知らせてやるわぁ!

ぐへへ。」

 

ミトノウメ「変態サド男が!」

 

 

ミトノウメとデイブイオツトの一騎打ちが開始された。

戦いは極めて凄惨なものだった。

これまで100人の女をやりたい放題暴行してきたデイブイオツト。

神武様への報告を終え、駆け付けたアワノカズマサが見たものは…

 

 

アワノカズマサ「ウメ!無事か!?」

 

デイブイオツト「助けて~!なんでもいうこと聞きます!

お願い!助けて~!」

 

 

デイブイオツトにキャメルクラッチをキメるミトノウメの姿!

戦いはミトノウメの一方的な圧勝に終わり、デイブイオツトは泡を吹いて気絶した。

 

 

ミトノウメ「ツチミカドヒメ様直属!

神武軍弓兵団のこのミトノウメをなめてんじゃねぇよ!

ゲスが!」

 

アワノカズマサ「まあ、ウメは俺より強いもんな…

ザコキャラ相手に、無駄な尺取っちまったな。」

 

デイブイオツト「…お、おんな…こ、こわい…ガクガクブルブル…」

 

オニマカベ「そこまでだ!ミトナットウの娘よ!」

 

ゼンテツ「お前が両親を助けに来るのはわかっていた!

会わせてやるぞ!お前の両親にな!」

 

ミトノウメ「おっとう!おっかあ!」

 

 

縄で縛られ、衰弱したミトナットウとオカメがミトノウメの前に引き出される!

 

 

ミトナットウ「ウ、ウメ!ウメなのか!?」

 

オカメ「に、逃げて!ウメ!逃げなさい!」

 

ゼンテツ「抵抗すれば、ミトナットウとオカメは殺す!

これぞ!人質作戦!」

 

アワノカズマサ「汚いぞ!水戸連盟!」

 

オニヨシシゲ「お前たちの総大将はどこだ!?

お前らのような小僧・小娘を物見に出すなど、

およそ、ろくでもない大将だろう!?」

 

 

そのとき!大相撲の寄席太鼓が鳴り響いた!

 

 

オニヨシシゲ「な、なんだ!?この楽し気な太鼓の音は!?」

 

 

寄席太鼓の音を聞き、水戸の町中から集まって来る民衆。

そして、寄席太鼓の主は、もちろん、神武近衛兵団!

さらに、力士姿のチカラジロウを露払いに、イッスンボウを太刀持ちに、

菊のご紋の化粧まわしに横綱をつけ現れたのは…

もちろん!神武様!

 

 

オニヨシシゲ「菊のご紋の化粧まわしに!

横綱だと!?な、何者だ!?」

 

 

驚く水戸連盟の将兵たちに構わず、土俵入りする神武様!

 

 

カスミガウラ「おお!なんと見事な!」

 

ツクバサン「雲竜型だ!これ、雲竜型の横綱土俵入りだよな!?」

 

オオアライ「すげぇ!初めて見た!」

 

民衆「よいしょ!」

 

 

民衆や水戸連盟の兵達から大歓声が巻き起こる!

 

 

神武「水戸連盟の諸君。俺が天孫4世・神武だ( ・ω・)」

 

オニヨシシゲ「な、なんと!?

神武陛下御自ら、この水戸に!?」

 

神武「諸君の所業はすべて調べさせてもらった。

なかなかにひどい政策だが、特に男尊女卑思想に基づく

諸政策は直ちに改めてもらわねばならん。

だが、そうは言っても、自らの非を簡単に認めることもできまい。

そこで、最も日本(ヒノモト)らしい戦い方。

我が日本(ヒノモト)の国技たるべき相撲で、

この俺が諸君に稽古をつけてやろう。

諸君の中から、15人の力自慢を選べ。

俺に一人でも勝てたら、諸君の要求を考慮してやろう。

だが、俺が15勝すれば、諸君は、俺の求めるように政策を修正せよ。

どうだ( ・ω・)?」

 

オニマカベ「相撲で神武陛下に勝てば、我らの要求を考慮していただけるのですな!

ならば!この常陸(茨城県)最強オニマカベ!

挑戦いたす!」

 

神武「うむ。常陸(茨城県)最強の男か。

遠慮するな。本気で来い( ・ω・)」

 

ゼンテツ「そんな馬鹿なことがあるか!

相撲でこの国の進むべき道を決めるなど!

あり得ん!あり得ませぬ!」

 

オニヨシシゲ「いや…やろう!

大相撲水戸場所じゃ!」

 

 

そして、神武様と15人の水戸連盟の猛者たちによる

大相撲水戸場所が開催された。

神武様は、水戸連盟の力自慢たちを次々に破り、

破竹の勢いで勝ち進む!

水戸の人々は、横綱・神武の圧倒的な強さと優美さに魅了された。

 

 

オニマカベ「うおりゃぁぁぁ~~~!!!」

 

民衆「すげえ!13人と相撲を取った後に、

あのオニマカベと組み合って、微動だにしない!

なんて安定した足腰じゃ!」

 

町娘「神武様~!素敵~!」

 

オニマカベ「お、俺の力でも、まったく通じない!」

 

神武「むん( ・ω・)!」

 

オニマカベ「ぐわっ!」

 

ゴンヒョウジュウ「ただいまの決まり手は寄り切り~。

寄り切りで、神武の勝ち~。」

 

民衆「おおお~~~!!!」

 

オニヨシシゲ「なんと、我が水戸連盟の猛者たちを相手に、

14連勝…

最後は、俺がやる!」

 

ゴンヒョウジュウ「結びの一番は~。

東~横綱・神武~。

西~大関・オニヨシシゲ~。」

 

ゼンテツ「な、なんということじゃ…

完全に…神武陛下の思うつぼになってしまっておる…

くっ!盟主オニヨシシゲよ!

我らの要求を通すため、なんとか神武陛下に土をつけてくれい!」

 

 

オニヨシシゲ「ぬおっ!」

 

ゴンヒョウジュウ「ただいまの決まり手は、押し出し~。

押し出しで~、神武の勝ち~。」

 

民衆「すげぇ!無傷の15連勝じゃ~!」

 

町娘「神武様~!素敵すぎ~!」

 

オニヨシシゲ「ま、負けた…完敗だ!」

 

神武「オニヨシシゲ。水戸連盟の者達も、

なかなか強かったぞ( ・ω・)」

 

オニヨシシゲ「神武様。改めて、我らは

あなた様に絶対の忠誠を誓います。

我らをお見捨てになることなく、どうかお仕えさせてください。」

 

神武「ああ。男尊女卑や軍国主義のおかしな政策は捨てて、

一緒にこの日本(ヒノモト)を作ろう。

お前たちも、我が民だ( ・ω・)」

 

 

大相撲水戸場所は、横綱・神武の無敗の15勝優勝で幕を閉じた。

水戸連盟は、男尊女卑・軍国主義的な諸政策を撤回し、再び神武様に服属。

ミトナットウ・オカメら、不当に処罰を受けていた人々は解放された。

これにより、水戸連盟の乱は、一名の死者も出すことなく平定された。

水戸連盟、結局、何がしたかったのかよくわからない人達だったわね…

水戸連盟の乱を治めた神武様は、自勢力のエツノケンシン軍団、オワリノブヒメ軍団に

停戦を指示すると同時に、奥州連合のドクガンリュウノマサムネ、会津勢力のアイヅカタモリ、

そして大和勢力のゲンジノヨリトモ、ミカワノタケチヨに停戦を呼びかけます。

泥沼状態となっていた戦闘を終わらせたいと考えていた各陣営は、神武様の停戦の呼びかけに応じ、

東日本の戦乱はいったん終息することとなりました。

神武様は、水戸連盟の盟主であったオニヨシシゲを5品官とし、常陸太守に任命しました。

そして、常陸(茨城県)の内政を落ち着かせてから、奥州を回ってきた海援隊のオテントサマ号に乗り込み、

鎌倉でゲンジノヨリトモ、そして、岡崎でミカワノタケチヨと相次いで会談します。

三河(愛知県)岡崎要塞。

 

 

ミカワノタケチヨ「東日本の戦乱のきっかけとなった

茨城の乱を、まさか相撲で解決するとは、お前さんもたいしたもんだな。」

 

神武「ミカワノタケチヨ殿。ゲンジノヨリトモ殿にも頼んであるのだが、

あんたに頼みがある。」

 

ミカワノタケチヨ「神武よ。最初に言っておくが、

ゲンジノヨリトモも、俺も大和勢力の軍団長。

俺たちの軍団の裁量の範囲内のことは協力できるが、

大和勢力そのものをどうこうする権限は無いぜ。」

 

神武「ああ。わかってるさ( ・ω・)」

 

ミカワノタケチヨ「で?俺に何を頼みたいんだい?」

 

神武「俺とヒメタタライスケヨリヒメが直接話す場を作りたい。

場所は、そうだな。大和勢力領でも神武勢力領でもない集まりやすい場所…

山城(京都府)なんかどうかな?」

 

ミカワノタケチヨ「……( ・ω・)

つまり…京都で、神武勢力と大和勢力のトップ会談をやりたいってことか?」

 

神武「ああ。それも、全国全勢力のトップを集めた和平会議さ( ・ω・)」

 

 

神武様がミカワノタケチヨに打診したヒメタタライスケヨリヒメを含めた

全国全勢力のトップを集めた和平会議…

そんなことが実現したら、もう日本(ヒノモト)の戦乱は一気に終結できるんじゃない!?

果たして、この神武様の提案はどうなるのか!?

それは次回のお楽しみ!

次回!

第64話「そうだ!京都行こう!京都会議開催!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。