こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第56話「土佐の英雄決定戦!知将トサノリョウマ 対 勇将ソガベモトチカ!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

ヘイケノキヨモリの西国侵攻作戦を打ち砕き、逆に攻勢を強める神武軍。

四国ではトサノリョウマ軍団が、大和勢力のソガベモトチカ領の讃岐(香川県)を攻略。

さらに、トサノリョウマ水軍は、阿波(徳島県)の徳島要塞を攻城します。

 

 

徳島要塞攻略!

 

 

トサノリョウマ軍は徳島要塞に入城します。

 

 

トサノリョウマ「徳島要塞は取り返した。

ここでいったん体制を整えよう。」

 

アワノケンザン「リョウマ。お前のおかげでこの徳島に戻ることができた。

礼を言うぞ。」

 

トサノリョウマ「ケンザン。まだ平定は終わっていないが、

阿波(徳島県)の太守をお願いしたい。いいかな?」

 

アワノケンザン「もちろんだ。讃岐(香川県)もサヌキノコンピラが

太守になって民政を立て直している。

さっそく徳島の町の復興にあたろう。」

 

トサノリョウマ「徳島要塞は、セゴドンノキチノスケが

隼人たちを率いて守っていたはずだが、セゴドンノキチノスケの軍は、

まったく残っていないな…

九州に向かったのだろうが、その後の情報が途絶えているな。

セゴドンノキチノスケと隼人兵達は、いったいどこに行ったのだ…?」

 

クルシマエヒメ「リョウマ様。ハヤトヨシヒサ殿の妻子も見当たりませんね。

サツマノハナ殿や幼いサツマノオヒラまでいなくなっているとは…」

 

トサノリョウマ「まあ、セゴドンノキチノスケも気になるが、

まだ目の前にソガベモトチカ軍がいる。

まずは阿波(徳島県)を平定しよう。

伊予(愛媛県)の松山と讃岐(香川県)の高松にも伝令を出して、

将兵を徳島に呼び寄せて軍を再編しよう。」

 

クルシマエヒメ「ここまでは海戦が中心でしたが、

この先は陸での戦になります。

ソガベモトチカは陸戦での戦上手。油断はできませんね。」

 

 

トサノリョウマは伊予(愛媛県)松山要塞の主将に軍事重臣のナガオカノハンペイタを置き、

内政を政務重臣のアキノシンタロウに任せ松山に置きました。

キヘイタイシンサク、チョウノコゴロウ、ムツカイセイらの新参の将達を徳島に呼び寄せます。

また総兵力3万5000のうち、5000ずつを伊予(愛媛県)と讃岐(香川県)の防衛に残し、

残る2万5000の兵を徳島要塞に集めます。

 

 

チョウノコゴロウ「トサノリョウマ殿。ソガベモトチカ軍の情報がわかった。

ソガベモトチカ軍のうち5000はソガベチカヤスが率いて、

阿波(徳島県)の勝瑞砦に入っている。

そして、土佐(高知県)の兵力は1万5000を動員し、勝瑞砦に向かっているようだ。」

 

ムツカイセイ「勝瑞砦は、この徳島に近く、また讃岐(香川県)にも近い。

おそらくは中富川河畔で我らと決戦するつもりだと思います。」

 

キヘイタイシンサク「陸戦だな。」

 

サエキノマオ「敵軍の編成の情報がわかれば、より戦術を決めやすいが、

さすがにそこまでは贅沢かな?」

 

チョウノコゴロウ「勝瑞砦は、ソガベチカヤスと讃岐(香川県)から

逃げてきたソガベチカサダが入っている。それぞれ2500を率いる。

土佐(高知県)から向かってくるソガベモトチカ本軍1万5000の編成は、

ソガベモトチカ隊1万、イタガキシストモ隊2500、

それにタイセイショウジロウ隊2500だ。」

 

サエキノマオ「ほう。どこからの情報だ?」

 

チョウノコゴロウ「俺は各地に乞食に化けた間者を放っている。

どこにでも入り込み、情報を取れる。」

 

トサノリョウマ「コゴロウ殿。さすがだな。

それでは兵の編成を発表する。

第一部隊は俺が率いる5000。

第二部隊はクルシマエヒメ隊5000。

第三部隊はキヘイタイシンサク隊5000。

第四部隊はチョウノコゴロウ隊5000。

第五部隊はムツカイセイ隊5000。

サエキノマオとケンゴウイゾウは俺の副将に入ってくれ。」

 

キヘイタイシンサク「ほう。俺たち新参の9品官武将が、

2品官のトサノリョウマ団長や4品官のクルシマエヒメ副団長と

同じ兵力を率いさせてもらえるのかい?」

 

トサノリョウマ「ん?別に何品官とかどうでもいいだろ?

できるヤツに任せる。それだけじゃ。」

 

ムツカイセイ「へえ。この軍に来て良かった。

さっそく活躍の場がもらえるわけですね。」


 

ソガベモトチカ軍1万5000は、ソガベチカヤス、ソガベチカサダが守る勝瑞砦に向けて進軍していた。

史実では、今回の舞台となる中富川河畔で、1582年8月、長宗我部元親軍と

十河存保ら三好勢との合戦が行われ、これを中富川の戦いと言う。

戦いは長宗我部軍の勝利に終わり、長宗我部元親はその後、四国をほぼ統一することになる。

もっとも、今回の決戦とは兵力も背景もまったく異なるけどね~。

そのような縁起の良い戦場に向けて、長宗我部元親の前世であるソガベモトチカは進軍していました。

 

 

ソガベモトチカ「我ら本軍1万5000と勝瑞砦の5000。

合わせて2万の軍勢。

トサノリョウマめ。目にもの見せてくれるわ。」

 

イタガキシストモ「陸での戦いであれば、我ら土佐(高知県)の精兵が

後れを取ることはありますまい。」

 

タイセイショウジロウ「ソガベモトチカ様。献策いたします。

ここは、我ら1万5000とソガベチカヤス様・チサカダ様の

勝瑞砦兵5000で、トサノリョウマ軍を挟撃するべきかと。」

 

ソガベモトチカ「うむ。トサノリョウマ軍は、勝瑞砦の攻城にかかるであろう。

チカヤス・チカサダが守る以上、簡単には勝瑞砦は落ちぬ。

攻城中の背後から我らの突撃を喰らわしてやるわ。」

 

 

中富川河畔で対峙するトサノリョウマ軍2万5000と

ソガベモトチカ軍2万。

ソガベモトチカ軍は1万5000の本軍が吉野川を背に弓状に布陣。

東北側にソガベチカヤス・ソガベチカサダの率いる5000が勝瑞要塞を背に布陣します。

それに対し、トサノリョウマ軍は、5000ずつの5つの部隊をX型に布陣させています。

中央にトサノリョウマ隊5000。

トサノリョウマ隊の右前方にチョウノコゴロウ隊5000、左前方にキヘイタイシンサク隊5000、

左後方にムツカイセイ隊5000、そして右後方にクルシマエヒメ隊5000。

ソガベモトチカ軍の中央から、ソガベモトチカが大声をあげます。

 

 

ソガベモトチカ「トサノリョウマよ!戦う前に機会をやろう!

俺こそが土佐(高知県)、いや四国最高の英雄!

俺に降れ!そうすれば俺の重臣として大事にしてやるぞ!

このソガベモトチカの四国統一を助けよ!」

 

トサノリョウマ「ソガベモトチカ!土佐(高知県)だの、

四国だの小さなことをぬかすな!

無駄に兵を死なせるな!俺たちの兵も、お前たちの兵も、

どちらもこの日本(ヒノモト)の民だ!

土佐(高知県)が欲しいのなら、くれてやる!

我らに降れ!天下のために生きよ!」

 

ソガベモトチカ「なぁにが天下じゃ!

お前とはさっぱり話がかみ合わん!みな!進め!

トサノリョウマを討つ!」

 

トサノリョウマ「みんな!やるぜよ!」

 

 

中富川の戦い

トサノリョウマ軍2万5000 対

ソガベモトチカ軍2万

開戦!

 

 

幕末の英傑・坂本龍馬の前世であるトサノリョウマ。

戦国の英雄・長宗我部元親の前世であるソガベモトチカ。

土佐(高知県)が生んだ二人の英雄が、時代を超えて、今激突する!

トサノリョウマ軍を挟撃しようとするソガベモトチカ軍。

しかし、X型に陣形を組んだトサノリョウマ軍は全方位からの攻撃に対応します。

戦況は当初は一進一退。しかし、次第にトサノリョウマ軍が優勢に変わっていきます。

 

 

トサノリョウマ「よし!第1波作戦開始!」

 

クルシマエヒメ「反転!ソガベチカヤス隊2500を攻撃せよ!」

 

ムツカイセイ「第1波作戦だ!狙いは、ソガベチカヤス隊!」

 

キヘイタイシンサク「前方のイタガキシストモ隊を止める!

みな!自分の持ち場を全力で働けい!」

 

チョウノコゴロウ「前方のタイセイショウジロウ隊を足止めする!

我らの粘り強さを見せつけてやるぞ!」

 

 

イタガキシストモ隊、タイセイショウジロウ隊をキヘイタイシンサク隊とチョウノコゴロウ隊が止める。

その間に、トサノリョウマ隊、クルシマエヒメ隊、ムツカイセイ隊の3隊合計1万5000が

2500のソガベチカヤス隊に集中攻撃を仕掛けます!

瞬く間に壊滅するソガベチカヤス隊2500!

 

 

トサノリョウマ「第2波作戦開始!次はソガベチカサダ隊だ!」

 

クルシマエヒメ「ソガベチカサダ隊を殲滅します!」

 

ムツカイセイ「これで勝瑞要塞軍は全滅だ!」

 

 

ソガベチカサダ隊2500壊滅!

キヘイタイシンサク隊とチョウノコゴロウ隊合わせて1万がソガベモトチカ本軍1万5000を足止めしている間に、

トサノリョウマ軍は3隊合わせた1万5000の軍勢で2500ずつのソガベチカヤス隊2500、

ソガベチカサダ隊2500を次々に壊滅させます。

 

 

トサノリョウマ「第3波作戦開始!次はタイセイショウジロウ隊だ!」

 

クルシマエヒメ「反転し移動!タイセイショウジロウ隊を討つ!」

 

ムツカイセイ「どんどん行くぜ~!」

 

チョウノコゴロウ「遊びは終わりだ!タイセイショウジロウ!」

 

タイセイショウジロウ「ば、馬鹿な!挟撃するはずが!

こ、こんな!」

 

 

今度は、トサノリョウマ隊、クルシマエヒメ隊、ムツカイセイ隊、チョウノコゴロウ隊の

合計2万の軍勢がタイセイショウジロウ隊2500を襲います。

瞬く間に壊滅するタイセイショウジロウ隊。

 

 

タイセイショウジロウ「に、逃げないと!」

 

チョウノコゴロウ「逃げる?そいつは無理だな。

お前の目の前には、このチョウノコゴロウがいる。」

 

タイセイショウジロウ「お、おのれ!」

 

チョウノコゴロウ「はっ!」

 

タイセイショウジロウ「うわっ!」

 

チョウノコゴロウ「タイセイショウジロウ!捕えたり~!」

 

トサノリョウマ「よし!第4波作戦開始!」

 

 

タイセイショウジロウを捕虜とし、さらに今後はトサノリョウマ隊、

クルシマエヒメ隊、ムツカイセイ隊、チョウノコゴロウ隊、キヘイタイシンサク隊の

合計2万5000が2500のイタガキシストモ隊2500を攻撃します!

戦上手のイタガキシストモもさすがに多勢に無勢。

あっという間に、イタガキシストモ隊は壊滅しました。

 

 

イタガキシストモ「こ、こんな!

あり得ん!」

 

キヘイタイシンサク「ありえんも、アリエールも、

これが現実だ!」

 

イタガキシストモ「うわっ!」

 

キヘイタイシンサク「イタガキシストモを捕えた!

あとは、ソガベモトチカ隊1万だけだ!」

 

 

戦況を茫然と見つめるソガベモトチカ。

イタガキシストモも捕虜となり、残るはソガベモトチカ隊1万のみです。

その1万のソガベモトチカ隊に、トサノリョウマ軍の全軍が攻撃を開始します。

ソガベモトチカも懸命に戦いますが、集合と分散を繰り返す変幻自在のトサノリョウマ軍2万5000が

相手ではソガベモトチカの用兵も歯が立ちませんでした。

 

 

ソガベモトチカ「まさか…これほどに一方的な戦いになるとは…」

 

ソガベチカヤス「兄上!もう無理です!土佐(高知県)に退きましょう!」

 

ソガベチカサダ「我らはなんとか切り抜けられましたが、イタガキシストモ、

タイセイショウジロウの両将はトサノリョウマ軍に捕らえられました!

我らだけでも撤退いたしましょう!」

 

ソガベモトチカ「…ただ、トサノリョウマに名を成さしめるのみの戦であったか…

全軍!土佐(高知県)へ撤退する!」

 

 

中富川の戦い

トサノリョウマ軍2万5000 対

ソガベモトチカ軍2万

トサノリョウマ軍勝利!

(トサノリョウマ軍 死者38名、負傷者498名、損傷率2.2%)

(ソガベモトチカ軍 死者539名、負傷者9461名、損傷率50.0%)

 

 

トサノリョウマ「戦術の基本は集合と分散。それを組み合わせることで

いくらでも応用ができる。

そして、常に多数の兵力で敵にあたれば負けることは無い。」

 

クルシマエヒメ「タイセイショウジロウ、イタガキシストモの2将も捕らえました。

これで四国平定は見えてきましたね。」

 

トサノリョウマ「あとは、俺の故郷、土佐(高知県)だけだな。

みんな、戦に勝つだけでなく、民たちの生活を立て直すことが大事だ!

阿波(徳島県)のことはアワノケンザンに任せて、俺たちはいったん

伊予(愛媛県)に戻るぞ!」

 

 

四国の覇権を争う中富川の戦いは神武勢力・トサノリョウマ軍の大勝利に終わりました。

そして、この年も気がつけば年末となりました。

安芸(広島県)神武王宮。

 

 

神武「伊勢神宮のある伊勢(三重県)をミカワノタケチヨに奪われはしたが、

ヘイケノキヨモリの西国侵攻作戦を食いとめ、四国もリョウマが勝った。

まあ、今年1年間の戦いは勝利と見ていいかな( ・ω・)」

 

チチブカネビメ「春に徳島を出港したセゴドンノキチノスケ軍1万は

どこに消えたのでしょうか…?

九州沿岸は防衛を固めていたのですが戦闘の報告はありませんでしたね。」

 

神武「セゴドンノキチノスケか…リョウマの報告によると、

ハヤトヨシヒサの妻子も阿波(徳島県)にはいなかったようだしな…」

 

ダザイテンマン「神武様!大変でございます!

日向(宮崎県)のヒコイツセ様からの使者からの情報が!」

 

神武「ヒコイツセ兄上から?いったい何事だ( ・ω・)?」

 

ダザイテンマン「さ、薩摩・大隅(鹿児島県)が、セゴドンノキチノスケに

奪われたようでございます!」

 

神武「なんだと!?いったいどういうことだ!?」

 

ダザイテンマン「徳島を出港したセゴドンノキチノスケ軍1万は、

九州本島を避け、ほぼ1年をかけて種子島、屋久島、また奄美大島等を平定。

薩摩(鹿児島県)の商人や諸豪族を調略し、先日、鹿児島に上陸。

無血で鹿児島に入城し、故ハヤトヨシヒサの娘である4歳のサツマノオヒラ

を薩摩女王と称して、薩摩・大隅(鹿児島県)を完全に掌握した模様です!」

 

神武「なんと!?4歳のサツマノオヒラを薩摩女王にだと!?

ハヤトヨシヒロはどうした!?」

 

ダザイテンマン「オオクボキョウイチゾウドンという者の進言に従い日向(宮崎県)沿岸

を守備しておりました。

しかし、そのオオクボキョウイチゾウドンは、セゴドンノキチノスケの手の者だったようで、

現在、薩摩・大隅(鹿児島県)の内務卿と称して政務をとっております!

国を奪われたハヤトヨシヒロ殿は、日向(宮崎県)のヒコイツセ様の下に身を寄せている模様!」

 

チチブカネビメ「埋伏の毒…敵軍に仕官すると見せかけて侵入する計略でございますね…」

 

ダザイテンマン「サツマノオヒラを擁するセゴドンノキチノスケ軍には、

薩摩・大隅(鹿児島県)中から隼人兵達が集まり、その軍勢規模は3万に達するとのことです。」

 

神武「なるほど…やれやれだね。

年末にそんな報告が飛び込んでくるとは…」

 

チチブカネビメ「神武様。いかがなさいますか?」

 

神武「そうだね…

とりあえずもう年の瀬だ。来年、考えよう

良いお年を( ・ω・)」

 

 

セゴドンノキチノスケ軍団に薩摩・大隅(鹿児島県)を無血で奪われる。

年末に飛び込んできた衝撃のニュース。

神武勢力と大和勢力の日本(ヒノモト)統一をめぐる戦いは、

来年に続く…

さて、今年は、ここまでにしておきますか。

次回は、

 

第57話「西国大戦役2面目突入!それぞれの年明け!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。