こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第48話「なるか親善外交!?ツチミカドヒメと奥州の独眼竜!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

13歳の少年ドクガンリュウノマサムネが立ち上げた奥州連合。

ドクガンリュウノマサムネに興味を持った神武様は、

奥州連合との親善外交を試みます。

神武様は、伽耶国のカヤグムが越後(新潟県)に交易のために向かう船に便乗することとなり、

奥州出身のツチミカドヒメと神武近衛兵団達のみを連れて、カヤグムと共に越後の直江津(現代の上越市)へ向かいました。

越後(新潟県)の春日山要塞・・・

 

 

エツノフユヒメ「神武様。お懐かしゅうございます。」

 

神武「フユヒメ。元気だったか( ・ω・)?」

 

エツノフユヒメ「伽耶国との交易を始めたと夫ケンシンから聞いておりましたが、

伽耶国の文物、素晴らしいですわね。

我が夫エツノケンシンは、関東の経営のため、

旧毛野王宮があった上野(群馬県)の高崎要塞に出向いております。

私と家臣達で、越後(新潟県)の留守番をしております。」

 

神武「そうか。ケンシンは、高崎にいるのか。

それなら、俺たちも、いったん高崎に向かうとするか( ・ω・)」

 

カヤグム「神武王。我ら伽耶国の者は、越後の物産を仕入れますので、

神武王達がお戻りになるまで、越後にて待機させていただきます。」

 

神武「カヤグム殿。大陸の船と航海術はすごいね。

出雲(島根県)から越後まで、海流に乗ってすぐに来られた。」

 

カヤグム「この日本海は、我らの交易の重要な航路となりそうですわね。」

 

神武「ツチミカドヒメ。すまんが先に陸前(宮城県)の多賀に向かってもらえるか?

俺がドクガンリュウノマサムネと会談するための下準備をしてきてくれ。」

 

ツチミカドヒメ「わかったわ。神武は関東の高崎から陸前に向かうことになるのね。

それなら、下野(宇都宮)、岩代(福島県)の郡山、福島を通ってくるといいわ。

地図は、書いておいたから。」

 

神武「おう。これは助かる。ありがとう。ツチミカドヒメ。」

 

ツチミカドヒメ「越後(新潟県)からなら会津を通る方が近そうだけど、

会津の新勢力は情報が無いし避けた方が良さそうね。

私は、羽前(山形県)を通って、先に陸前(宮城県)に向かうわね。」

 

 

こうして、神武様と神武近衛兵団達は、エツノケンシンのいる上野(群馬県)高崎へ。

ツチミカドヒメは、羽前(山形県)を通り、一人、陸前(宮城県)に向かいました。

その頃、大和勢力の大和(奈良県)オオモノヌシ王宮では・・・

 

 

ヤマトノショウトク「奥州征伐だと!?

バカな!?遠い奥州(東北地方)まで大軍を動かすなど!

とても兵站が持ちませんよ!」

 

ヤマトノアヤタムラマロ「奥州連合などというガキどもが反乱を起こした。

奥州は、このヤマトノアヤタムラマロの私有地。

奴卑どもの供給地だ。

この俺に刃向かった者どもを、このまま放置しておくわけにはいかん!」

 

キョウノミチナガ「ヤマトノアヤタムラマロ殿・・・

それは大和軍総司令官としてではなく、

お主の私闘ではないのか?

それでは、みな従うまい。」

 

オンミョウジセイメイ「戦は金がかかる。

その金をかける意義がある戦なのかな?」

 

クロウノウシワカ「奥州を平定したいなら、大軍を動かすまでも無い。

俺とベンケイやヨイチノユミが乗り込んで、

奥州連合のガキどもを皆殺しにすればすむことだ。」

 

ヤマトノアヤタムラマロ「だまれ!奥州は、この俺が平定する!

奥州は、この俺の土地だ!奥州の人間は、俺の所有物だ!」

 

ヤマトノショウトク「兵站はどうなさる?」

 

ヤマトノアヤタムラマロ「東海のミカワノタケチヨ、関東のゲンジノヨリトモに

供出させる。それで足りぬ分は、現地徴収する。

加羅国から輸入した軍船と鋼の武具を用いて、奥州平定など、

あっという間に終わるわ!」

 

ヤマトノショウトク「現地調達・・・略奪を前提にした出兵ですか・・・

私は反対です!

それよりも、神武勢力に先んじて奥州連合の成立を承認し、

有利な外交状況を作る方が良い!」

 

ヤマトノアヤタムラマロ「奥州の蝦夷(えみし)どもと

対等な外交関係など結んでたまるか!

ヤツらは、俺の奴卑(奴隷)だ!俺の所有物だ!

飼い主の手を嚙んだ犬ころがどうなるか、

思い知らせてやるのだ!」

 

キョウノミチナガ「やれやれ・・・

意見は出そろったでしょう。決を採るべきでは?」

 

ヤマトノショウトク「ヒメタタライスケヨリヒメ様。

ご裁可を。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ふむ。みなの意見わかった。

こたびの奥州征伐は、我ら大和軍の軍事行動ではなく、

あくまでもヤマトノアヤタムラマロの私闘である。

よって、その結果による利益も、損失も、

ヤマトノアヤタムラマロの責任とする。

以上である!」

 

 

オオモノヌシ王宮での軍議の結果、奥州征伐は大和軍としてではなく、

ヤマトノアヤタムラマロの私闘として扱われることとなった。

ヤマトノアヤタムラマロは、奥州出身者を中心に私兵5万人を動員。

その兵糧をミカワノタケチヨ、ゲンジノヨリトモに負担を求めるが、

両神将は、私闘への協力を拒否する。

また、ヤマトノアヤタムラマロ軍団の将のうち、知謀の士である

ソウウン、ドウサンの両名は出兵に反対し、病と称して出陣を拒否。

ヤマトノアヤタムラマロは山城(京都府)の守備をマツナガノヒラクモに任せ、

マサカド、スミトモの両将軍を連れ、5万の軍勢で、和泉(大阪府南部)から水軍を率いて、

大阪湾から太平洋に出て、東進し奥州に向けて出陣した。

 

 

ヤマトノアヤタムラマロ「どいつもこいつも・・・

この俺に反対しおって!

俺は大和軍総司令官だぞ!」

 

スミトモ「ソウウン、ドウサンも病などと・・・

あやつらは、もう斬ってもよいのでは?」

 

マサカド「ふん。俺がいれば奥州平定など楽勝だ。

反逆者のガキどもなど、なぶり殺しにしてやるわ。」

 

ヤマトノアヤタムラマロ「ふん。ミカワノタケチヨと

ゲンジノヨリトモも、この奥州征伐が終わったら討伐してくれるわ。

ミカワノタケチヨ領の東海はスミトモに、

ゲンジノヨリトモ領の関東はマサカドにそれぞれくれてやるぞ!」

 

 

ヤマトノアヤタムラマロ率いる5万の大水軍が紀伊(和歌山県)、伊勢(三重県)の南海上を通過。

この知らせは、ヒヨシマル軍団からオワリノブヒメ軍団、そして、オワリノブヒメ軍団からエツノケンシン軍団に伝えられます。

そして、その情報は、エツノケンシンの本拠・高崎にいた神武様の元にも届きます。

 

 

神武「5万の大水軍が東進・・・

だが、ヒヨシマル軍団、オワリノブヒメ軍団の領地への攻撃は無かった。

どこに向かっている?」

 

エツノケンシン「我らの領地・・・常陸(茨城県)?

だが、ゲンジノヨリトモ軍団ならともかく、

ヤマトノアヤタムラマロ軍団がわざわざ近畿から水軍を出すとも

思えんか・・・?」

 

神武「あるとしたら・・・

奥州連合か?ヤマトノアヤタムラマロが奥州連合を攻めようとしている?」

 

オンガエシオツル「神武様!ヤマトノアヤタムラマロの大水軍は、

ゲンジノヨリトモ領も通過、さらに常陸(茨城県)の東海上をさらに北上している模様です!」

 

カグヤツキヒメ「奥州連合を攻めようとしているとみて、

間違いないかと。」

 

神武「ケンシン!俺は神武近衛兵団の14人しか供を連れていない。

兵を借りられるか?」

 

エツノケンシン「エツノケンシン軍団の騎馬軍団。

関東の守備もある。今、動かせるのは2万が限度だな。

俺も一緒に行こう。」

 

神武「ありがとう。神武軍騎馬兵のみ2万と14!

これより、下野(栃木県)、岩代(福島県)を通り、

陸前(宮城県)へ向かう!」

 

 

その頃、ツチミカドヒメは、羽前(宮城県)の仙台平野に到着していた。

 

 

ツチミカドヒメ「仙台平野・・・懐かしいわね。

15年ぶりになるのかな・・・」

 

 

ツチミカドヒメが集落につくと、少年・少女達がなにやら騒いでいます。

 

 

アキタコマチ「見て見て!みんな!

大根ができたわよ!農業成功よ!」

 

ツガルリンゴ「で、できた!

俺たちにも大根が作れた!

これで、食いもんを農業で作れるぞ!」

 

ヨネザワノヨウザン「きっと大根以外の作物も、

作れるようになる!

米も作ろう!もう飢えなくてすむぞ!」

 

ドクガンリュウノマサムネ「よし!これからどんどん

農業を盛んにするぞ!

みんなが腹一杯喰える!

誰にも搾取されない俺たちの国を作るんだ!」

 

ツチミカドヒメ「農業・・・この子達、

誰にも教わらず、自分達の力で農業を始めたというの?」

 

ナンブテツビン「誰だ!?あんたは!?」

 

ツチミカドヒメ「私は、神武十将軍の一人。

ツチミカドヒメよ。」

 

ヤマガタサクラ「神武十将軍?

西の大国・天孫族の将軍!?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「みんな!

外敵だ!このオバさんを包囲しろ!」

 

 

ツチミカドヒメを取り囲むドクガンリュウノマサムネ達。

 

 

ツチミカドヒメ「オバさん!?

私は、まだ31歳よ!」

 

フクシマモモ「31歳!?私たちの倍以上の歳!?

やっぱりオバさんよ!」

 

ドクガンリュウノマサムネ「外敵だ!

捕らえろ!」

 

ソウマウマオイ「どりゃ~~~!」

 

ナンブテツビン「うおりゃぁ~~!」

 

 

ドクガンリュウノマサムネの号令で一斉にツチミカドヒメに襲いかかる

奥州連合の少年達!

しかし、ツチミカドヒメは、うまくかわしていきます!

 

 

ツチミカドヒメ「なかなか良い動きね。

でも、親善外交の使者として来たわけだから、

この子達をぶっとばすわけにもいかないか・・・」

 

 

奥州連合の少年達を見回すツチミカドヒメ。

 

 

ツチミカドヒメ「この子達・・・みな若い。

出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)中等部の子達くらいの子どもだわ。

この子どもたちが奥州連合の指導者達・・・」

 

ダテノシゲザネ「ババア!俺の攻撃を喰らえ!」

 

 

ダテノシゲザネを蹴り飛ばすツチミカドヒメ。

 

 

ツチミカドヒメ「オバさんはともかく、ババアは失礼でしょ!

私は、あなた達との親善外交の使者として来たのよ!

いきなり集団で襲いかかるなんて、失礼だと思わないの!?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「親善外交だと?

奥州は俺たちの国だ!

大和だろうが、神武だろうが、俺たちは、

誰にも従わない!」

 

ツチミカドヒメ「話くらい聞きなさいよ!

私達は、あなた達を支配するつもりなどない!

ただ、仲良く友好関係を築きたいだけよ!」

 

ヤマガタサクラ「神武の天孫族は、大和勢力と

天下統一を争ってると聞いてるわ!

私達をだまして、大和軍との戦いの兵士や奴卑にするつもりなんでしょ!?」

 

ツチミカドヒメ「ああ~!もう!

誰か、話がわかる大人はいないの!?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「みな!構えろ!

一斉に攻撃する!」

 

ツチミカドヒメ「くっ、さすがに反撃しないわけにはいかないか・・・」

 

カタクラノコジュウロウ「若!なにごとでございますか!?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「コジュウロウ爺!

外敵だ!神武十将軍のツチミカドヒメと名乗っているオバさんだ!」

 

カタクラノコジュウロウ「ツチミカドヒメ・・・

はて、昔、どこかで聞いたことがあるような・・・?」

 

ツチミカドヒメ「あら?あなたは・・・?

昔、どこかで会ったことがあるかしら?」

 

カタクラノコジュウロウ「おお!思い出した!

昔、鹿がどっちのものだで争い、その後、一緒に宴をした

ツチミカドヒメか!」

 

 

ツチミカドヒメ「あなたは?」

 

カタクラノコジュウロウ「ふむ。忘れていてもおかしくないな。

わしは、カタクラノコジュウロウ。

かつて、センダイミヤギオウ様の側近だったものだ。」

 

ツチミカドヒメ「センダイミヤギオウ・・・ヨシさん・・・

あなたは、仙台集落の方ね!?」

 

カタクラノコジュウロウ「若!この者は、奥州の生まれの者です!

昔、若のご両親とも仲良くしておったものです。」

 

ドクガンリュウノマサムネ「俺の両親の知り合いだと!?

・・・・・・

みな!攻撃をやめろ!話を聞こう!」

 

 

カタクラノコジュウロウがツチミカドヒメと面識があったことにより、

ようやく話ができるようになりました。

ツチミカドヒメは、奥州連合の少年・少女達の知らないことをたくさん知っており、

また彼らの興味のあることに的確に答えていきます。

特に農業についての知識や武芸、戦術についてのツチミカドヒメの知識は、

奥州連合の少年・少女達を喜ばせ、みなツチミカドヒメを先生と慕うようになりました。

しかし、ドクガンリュウノマサムネだけは、ツチミカドヒメと話そうとしません。

そして、その夜。

ツチミカドヒメは、多賀要塞の一室を客間として借り、休んでいました。

すると・・・

 

 

ツチミカドヒメ「誰!?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「俺だ。ドクガンリュウノマサムネ。」

 

ツチミカドヒメ「あら、13歳の王様が、女人の寝所に何のご用?

まさか夜這いに来たわけじゃないわよね?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「少し、話をしたい。いいか?」

 

ツチミカドヒメ「あら?なんの話かしら?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「俺の父と母のこと・・・」

 

ツチミカドヒメ「・・・・・・」

 

ドクガンリュウノマサムネ「俺は父の顔も、母の顔も知らん。

俺の両親は、どんな人だったんだ?」

 

ツチミカドヒメ「あなたのご両親のことか・・・

私も、お会いしたのは一度だけだったけど・・・」

 

 

ツチミカドヒメは、ドクガンリュウノマサムネの父センダイミヤギオウ、

そして、母ヨシと語り合った夜のことをドクガンリュウノマサムネに語ります。

父が語った言葉、そして母が語った言葉を興味深げに聞き入るドクガンリュウノマサムネ。

そして、夜は更けていきます・・・

 

 

ツチミカドヒメ「ん?あら、やだ。

いつの間にか、眠っちゃってたみたいね。

・・・って、ドクガンリュウノマサムネ!?」

 

 

ドクガンリュウノマサムネは、いつの間にかツチミカドヒメの胸に顔を埋めて、

眠っています。

 

 

ツチミカドヒメ「こ、このエロガキ・・・女の胸に顔を埋めて寝るなんて・・・」

 

ドクガンリュウノマサムネ「ははうえ・・・母上・・・ぐ~」

 

ツチミカドヒメ「寝言で母のことを・・・

そうよね。奥州王とか独眼竜とか名乗っていても、

13歳の子ども・・・この子は、母の胸で眠ったことも無いのよね・・・」

 

 

ドクガンリュウノマサムネの顔を自分の胸からゆっくりと外し、

寝顔を見つめるツチミカドヒメ・・・

 

 

ツチミカドヒメ「さて、人に見られると誤解されそうなシチュエーションではあるけど・・・

サルメノウズメは私が13歳の子に手を出すほど欲求不満なの?とか言って大笑いしそうだし、

堅物のダザイテンマンあたりなら、13歳の男の子と寝るなど、犯罪ですぞ!って

怒りそうだけど・・・

まあ、いやらしいことしてるわけじゃないのだけど・・・」

 

ドクガンリュウノマサムネ「父上・・・俺が奥州を豊かな国にする・・・ぐ~」

 

ツチミカドヒメ「センダイミヤギオウ・・・ヨシさん・・・

あなた達の息子は、立派に成長してるわよ。

見守ってあげてね・・・」

 

 

次の日から、ツチミカドヒメは、奥州連合の指導者である少年・少女達に、

学問、技術、武芸、戦術などの指導をするようになりました。

ドクガンリュウノマサムネも熱心にツチミカドヒメの指導を聞きます。

そんな平和な日々が数日続きましたが・・・

 

 

磐城(福島県浜通り)海岸沿いの集落・・・

 

 

男A「た、助けてくれ~!」

 

女B「いや~!」

 

老婆「ああ・・・ヤマトノアヤタムラマロ軍じゃ・・・

やはり、わしらに自由など、無いのじゃ・・・」

 

 

海岸沿いの集落で略奪をするヤマトノアヤタムラマロ軍。

その5万の軍勢の食料を賄うために略奪を行い、抵抗する者は虐殺する。

そのような蛮行を繰り返しながら、ヤマトノアヤタムラマロ軍は北上していきます。

 

 

ヤマトノアヤタムラマロ「ふん。蝦夷(えみし)どもよ。

お前達は、俺の所有物。

お前達の物は俺の物。

俺の物は俺の物。」

 

スミトモ「ヤマトノアヤタムラマロ様。明日には、奥州連合を名乗る

ガキどもの本拠地・陸前(宮城県)につきますな。」

 

マサカド「くっくく、この加羅国から輸入した鋼の剣の試し切りを

してやるか。奥州の獣同然の蝦夷ども相手に。」

 

ヤマトノアヤタムラマロ「兵糧は十分とは言いがたいが、

まあ、我らの手にかかれば、奥州連合など3日で滅ぶであろうよ。

行くぞ!船を出せ!」

 

 

多賀要塞周辺の集落・・・

 

 

ソウマウマオイ「大変だ!磐城(福島県浜通り)の各集落がつぶされているらしい!」

 

ナンブテツビン「大和軍なのか!?敵は何人くらいなんだ!?」

 

アキタコマチ「海を見て!何あれ!?船!?」

 

ヨネザワノヨウザン「あんな形の船は見たことがない・・・」

 

ヤマガタサクラ「私達には無い技術の船・・・軍船なの?」

 

ツチミカドヒメ「どうしたの?みんな!?

あ、あの軍船は大陸の!?大和軍が大陸から輸入した軍船か!?

しかし、なんという数・・・兵は・・・5万はいるか?」

 

ツガルリンゴ「ご、5万って・・・ええと、100人の何倍だ?」

 

ツチミカドヒメ「ドクガンリュウノマサムネ殿。

戦える兵の数は?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「1万2000人ほどだな。

戦えるのは・・・」

 

ツチミカドヒメ「こちらの4倍以上か・・・

しかも、装備は大陸の最新の武具を装備していると見て良さそうね・・・」

 

ダテノシゲザネ「こっちは、胴の剣が1000人分。鉄の剣が100人分。

あとは、磨製石器の槍や木の棒しか無いぜ!」

 

カタクラノコジュウロウ「あの旗印は・・・

ヤマトノアヤタムラマロ!あの魔神がまた奥州に!」

 

ドクガンリュウノマサムネ「ヤマトノアヤタムラマロ・・・

俺の父さんを殺した男・・・」

 

ツチミカドヒメ「くっ、神武・・・

私は、ここで奥州連合の子どもたちとともに死ぬことになるかも知れないわ・・・」

 

 

自由を手にし、豊かさを夢みる奥州連合の少年達。

しかし、その自由を奪おうと残忍な魔神ヤマトノアヤタムラマロが

最新武具を装備した5万の大軍勢で海を渡ってきた!

果たして、奥州連合のドクガンリュウノマサムネ達、

そして、ツチミカドヒメの運命は!?

さて、今回は、ここまでにしておきますか。

次回は、

 

第49話「魔神の誤算!大和軍総司令官ヤマトノアヤタムラマロ散る!?」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。