こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第34話「激闘!下関防衛戦!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

大和十二神将キョウノミチナガの調略により、トサノリョウマ軍団が

阿波(徳島県)・土佐(高知県)の四国半分を奪われるという衝撃の戦いの幕開け。

さらに神武様の本国である筑紫(福岡県)の対岸である長門(山口県)下関に

大和十二神将ヘイケノキヨモリが4万の大軍を率いて侵攻してきました。

神武様達九州の神武軍団本軍は、軍船が整っておらず、神武軍は、アカマホウイチ率いる

周防・長門(山口県)軍1万と、神武様が派遣した神武十将軍カムイ、ツチミカドヒメ率いる

2万の援軍、合わせて3万でヘイケノキヨモリ軍と戦わなければなりません。

筑紫(福岡県)の神武王宮・・・

 

 

キビツモモタ「神武・・・一つ気になってることがある。

将の人選だ。」

 

神武「どうした?モモタ( ・ω・)?」

 

キビツモモタ「下関の防衛にカムイとツチミカドヒメを出したよな。

うまく行くかな・・・?」

 

神武「カムイもツチミカドヒメも戦の指揮、作戦立案、武勇、

どれも優れた将だよ( ・ω・)」

 

キビツモモタ「それは、わかってる。いや、アカマホウイチとの関係だよ。」

 

神武「どういうことだ?」

 

キビツモモタ「俺はヘイケイノキヨモリの強さも、

カムイやツチミカドヒメが強くて信用できるヤツらだってことも知ってる。

だけど、ホウイチは、周防・長門(山口県)二カ国の王だ。

周防・長門(山口県)領内での戦であれば、当然、ホウイチが総大将ということだよな?」

 

神武「ああ。ホウイチも素直で良いヤツだぜ( ・ω・)」

 

キビツモモタ「神武・・・お前にとって素直で良いヤツだからって、

カムイやツチミカドヒメに対してもそうとは限らないぜ。

ホウイチは王としてのプライドを持ってる。

しかも、こう言っちゃなんだが、戦の実戦経験は無い。

せいぜい、ヘイケノキヨモリ軍の少数の雑魚から防衛やってたくらいだ。

万単位の兵力でやり合う大戦の指揮をできるヤツじゃない。」

 

神武「カムイが事実上の総指揮執るだろ?」

 

キビツモモタ「やっぱり、わかってなかったか。

いいか神武。お前は、どこに行っても誰とでもうまくやれる。

お前が出ればどこに行ってもお前が総大将だ。

でもな。人間って、能力だけじゃうまくいかないときもあるんだ。

功名心とか、妬みの感情とかあるからな・・・」

 

神武「周防長門王と俺が派遣した将軍達の間で確執ができる

可能性があるということか?」

 

キビツモモタ「まあ、いらぬ心配ならいいんだがな・・・」

 

 

キビツモモタの心配通り、下関では一つの問題が生じていました・・・

 

 

アカマホウイチ「カムイ殿。ツチミカドヒメ殿。

よくぞ援軍に来てくれた。

周防長門王アカマホウイチである。

よろしく頼む。」

 

ツチミカドヒメ「アカマホウイチ殿。よろしくお願いします。」

 

カムイ「よろしく。」

 

アカマホウイチ「・・・」

 

スオウノハルヒメ「周防長門王妃のスオウノハルヒメです。

カムイ殿、ツチミカドヒメ殿。よろしくお願いいたします。」

 

アカマホウイチ「さて。安芸(広島県)から、

ヘイケノキヨモリが4万の軍勢で、この下関に向かっている。

我が軍は、貴殿らの率いてきた神武様からの援軍を含めて3万。

兵力差は一万。

ここは、3万の軍勢で迎え撃つことになる。」

 

カムイ「敵の陸軍、水軍の比率は?」

 

アカマホウイチ「歩兵3万、水軍1万だ。」

 

ツチミカドヒメ「この下関に騎馬は何頭いるの?」

 

アカマホウイチ「・・・1万騎分の馬はいる。」

 

カムイ「ならば俺が騎馬1万で敵軍を防府で迎え撃とう。

ツチミカドヒメは、歩兵に弓を装備させた弓隊1万で、

佐波川の対岸から援護してくれ。」

 

ツチミカドヒメ「わかったわ。水軍はどうする?」

 

カムイ「水軍1万だけなら、下関を通過させて、

九州の神武達に任せてもよいだろう。

むしろ、ヘイハチトウゴの水軍と海では戦わず上陸させて戦う方がいい。

アカマホウイチ殿は、1万の兵で下関要塞を守ってくれ。」

 

アカマホウイチ「・・・・・・」

 

カムイ「ヘイハチトウゴの水軍1万が下関の目の前を通ったとしても、

けして海では戦うな。戦うなら、上陸してきた敵と陸で戦う。

あのトサノリョウマ達の四国水軍を破ったヘイハチトウゴ水軍と

海上で戦っても勝ち目は無いからな。」

 

ツチミカドヒメ「そうね。」

 

アカマホウイチ「カムイと言ったな!

貴様!なにを勝手に仕切っている!

この周防・長門の王は、このアカマホウイチだ!」

 

カムイ「?」

 

アカマホウイチ「聞けば、貴様は、アイヌとかいうよくわからぬ

異民族出身というではないか!

神武様に取り入って、十将軍などと名乗っているが、

大和勢力と通じているのではないのか!?」

 

スオウノハルヒメ「あなた!なんて失礼なことを!

カムイ殿。申し訳ございません。」

 

アカマホウイチ「俺が総大将だ!王への口の利き方をしらぬ

無教養な野蛮人は、黙って王である俺の命令を聞け!」

 

カムイ「・・・俺は神武の臣であって、お前の臣ではない。」

 

ツチミカドヒメ「ちょっとカムイ!あなたまで!」

 

アカマホウイチ「俺が3万の兵を率いて、

防府でヘイケノキヨモリ軍と決戦する!

敵の歩兵は3万!五分の兵力だ!」

 

ツチミカドヒメ「ダメよ!それでは、ヘイハチトウゴ水軍に

空になっている下関を落とされてしまうわ!」

 

カムイ「それにお前の指揮では3万の兵が犬死にするな。」

 

アカマホウイチ「貴様ら二人が2万の兵でできることが、

俺が3万の兵を率いても、できないと言うのか!?」

 

カムイ「そうだ。」

 

ツチミカドヒメ「アカマホウイチ王殿!

ここは、我ら神武軍2万が迎撃いたしますので、

周防長門兵1万は下関を防衛お願いいたします!」

 

スオウノハルヒメ「あなた!神武様が防衛の命を下されているのです!

ここはツチミカドヒメ殿の言うとおりに致しましょう!」

 

アカマホウイチ「ハルヒメ・・・うむ。お前もそう言うなら、

ここはツチミカドヒメの策を採用してやろう。

ツチミカドヒメ、カムイ、励め!」

 

 

アカマホウイチが退席する。

 

 

スオウノハルヒメ「カムイ殿、ツチミカドヒメ殿・・・

我が夫、アカマホウイチが大変失礼なことを・・・

申し訳ございません・・・」

 

カムイ「あなたが謝ることは無いだろう。

まあ、アイヌであることに俺は誇りこそあれ、

蔑まれたとも思ってはいないさ。」

 

ツチミカドヒメ「アカマホウイチ殿は、いったい

どうしたのですか?」

 

スオウノハルヒメ「我が夫は・・・実戦経験がありません。

これまで周防・長門二カ国の王を兼ね、みなにかしずかれて、戦も無く生きてきました。

カムイ殿の作戦を聞いていて、王である自分をないがしろにしているとでも、

思ってしまったのでしょう・・・

出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)での学生時代から、

劣等感の強い人ですので・・・」

 

ツチミカドヒメ「スオウノハルヒメ王妃。

ヘイケイノキヨモリ軍3万の相手は我らがします。

ヘイハチトウゴの水軍1万が下関に近づいてきても、

けして水軍で打って出てはいけません。

1万の兵に攻められても、1万の兵で籠城すれば守れます。」

 

スオウノハルヒメ「はい。我が夫には、しかとそのように申し伝えます。」

 

 

一抹の不安を覚えながら、カムイ・ツチミカドヒメ軍2万は、

防府へ向けて出陣していきました。

大和軍ヘイケイノキヨモリの本陣・・・

 

 

ヘイケノキヨモリ「敵軍2万が出撃してきたか。

おそらくは防府辺りで両軍が衝突することになるな。

敵将は?」

 

ニイノアマトキコ「あなた。敵将は、神武十将軍。

カムイとツチミカドヒメのようですわ。」

 

ヘイケノキヨモリ「神武十将軍のうち2人か。

これは、手強いな。

下関の防衛は?」

 

ニイノアマトキコ「ふふふ・・・アカマホウイチ周防長門王の

1万のようですわね。」

 

ヘイケノキヨモリ「我が軍には、カムイ、ツチミカドヒメに勝てる

武勇の将はおらん。持久戦で、ヤツらを防府に引き留める。

ヘイハチトウゴに下関を落としてもらおう。」

 

ニイノアマトキコ「ヘイハチトウゴ殿は海上ゆえ。

狼煙を上げておきます。」

 

 

連絡用の狼煙を上げるヘイケイノキヨモリ軍。

それを見た海上を進むヘイハチトウゴ軍。ヘイハチトウゴの旗艦では・・・

 

 

ヘイハチトウゴ「あの狼煙。我らヘイハチトウゴ水軍のみで

下関を落とせということか。」

 

マツヤマノサネユキ「下関の守将は周防長門王のアカマホウイチ。

兵力は1万のようです。」

 

ヘイハチトウゴ「1万か・・・籠城されると落とせんな。

海上に引きずり出して海戦に持っていけぬものか。」

 

マツヤマノサネユキ「下関周辺での海戦となれば、

九州の神武軍が援軍に来るかも知れません。

宇部周辺海域に誘い出しましょう。」

 

ヘイハチトウゴ「できるか。マツヤマノサネユキ参謀長よ。」

 

マツヤマノサネユキ「宇部周辺の集落を我が軍が攻撃、略奪しているという

虚報を下関に流しましょう。

アカマホウイチは出てくるでしょう。」

 

ヘイハチトウゴ「うむ。計略については任せる!

みな、宇部海域での海戦に備え、作戦を確認せよ!」

 

 

下関に向けて虚報の間者を放ちながら、海上を進軍するヘイハチトウゴ水軍。

なんだか、イヤな予感がするわね・・・

さて、防府では、カムイ・ツチミカドヒメ軍2万とヘイケノキヨモリ軍3万が対峙していました。

しかし、兵力に勝るヘイケイノキヨモリ軍は、攻撃を仕掛けてきません。

 

 

カムイ「ヘイケノキヨモリ軍3万・・・攻めてこないのか?」

 

ツチミカドヒメ「鶴翼の陣を張ったまま、動かないわね。」

 

カムイ「何を待っている?援軍でも来るのか・・・?」

 

ツチミカドヒメ「こちらが前進すれば敵は後退する・・・

弓も射程範囲外だわ・・・」

 

カムイ「まさか!?こっちの3万が囮か!?」

 

ツチミカドヒメ「でも、下関は1万の兵で籠城すれば守れるはず。

アカマホウイチ殿が打って出たりしなければ・・・」

 

カムイ「だが、俺たちが下関に退けば、ヘイケイノキヨモリ軍は、

俺たちの追撃に出る・・・

動けないな・・・これは。」

 

 

下関要塞・・・

 

 

アカマホウイチ「なんだと!?宇部周辺の諸集落が、

ヘイハチトウゴの水軍に略奪されている!?」

 

側近「はっ!詳細な被害状況はわかりませんが、

広範囲の集落が襲われているようです!」

 

アカマホウイチ「おのれ!賊将ヘイハチトウゴ!

周防長門水軍1万にて、ヘイハチトウゴ水軍を討つ!

出陣じゃ~!」

 

スオウノハルヒメ「ダメよ!あなた!

下関要塞から打って出てはいけない!」

 

アカマホウイチ「いや!ヘイケノキヨモリ軍は防府から動いておらん!

ヘイハチトウゴの水軍を壊滅させれば下関を攻める軍は無い!

出陣!」

 

 

ヘイハチトウゴ軍の参謀マツヤマノサネユキの流した虚報に乗せられ、

アカマホウイチは1万の水軍全軍を率いて下関要塞を出陣してしまいました。

アカマホウイチ軍は、宇部近海へ進みます。

そして・・・

 

 

アカマホウイチ「なんだと!?海上で陣を張っているだと!?」

 

 

ヘイハチトウゴ「誘い出されてきたか。アカマホウイチ王。

教えてやろう。戦場、まして、海の上では、命がどう消えるかは、

兵も王も変わりないということを。」

 

 

両軍の海戦が始まります!

 

 

アカマホウイチ水軍1万 対 

ヘイハチトウゴ水軍1万

開戦!

 

 

アカマホウイチ「戦は時の運じゃ!兵力は互角!みな、進め~!」

 

 

潮の流れに従って西から東へ進むアカマホウイチ水軍。

それに対してヘイハチトウゴ水軍は潮の流れとは逆に東から西に進みます。

両軍は、弓を射かけながら、近づきますが、ヘイハチトウゴ水軍は、軌道を離れ、

速度を増して西に進みます。

そして、アカマホウイチ軍よりも西、つまり潮の流れに乗れる位置に至ってから・・・

 

 

アカマホウイチ「なんだと!?敵水軍が回転して方位を変えた!

これでは、我らが潮の流れに逆らう位置に!」

 

 

潮の流れを読み切り、有利な位置取りをして海上を自在に動き戦うヘイハチトウゴ水軍。

それに対してアカマホウイチ水軍は、まったく対応できず、戦は一方的なものになっていきます・・・

 

 

ヘイハチトウゴ「火矢を放て!斉射!!!」

 

マツヤマノサネユキ「ヘイハチトウゴ様。アカマホウイチの旗艦です。」

 

ヘイハチトウゴ「海上の戦では王も兵卒も平等だ。

みな、船を焼かれれば死ぬ・・・敵旗艦に一斉斉射!

焼き尽くせ~!!!」

 

 

燃え上がるアカマホウイチの旗艦・・・

勝敗は完全に決しました。

 

 

アカマホウイチ水軍1万 対 

ヘイハチトウゴ水軍1万

アカマホウイチ軍全滅!

(アカマホウイチ軍 死者9879名、負傷者121名、損傷率100%)

(ヘイハチトウゴ軍 死者0名、負傷者3名、損傷率0.03%)

 

 

アカマホウイチ「なんということだ・・・

俺がカムイに嫉妬して無理な出陣をしたばかりに・・・

一万の兵達を、我が民達を死なせてしまった・・・

神武様・・・役目を全うできず、申し訳ございません。

ハルヒメ・・・我が子ナガトノテルを頼む・・・

お前達だけは生きてくれ~!!!」

 

 

燃えさかりながら沈むアカマホウイチの旗艦・・・

そのとき!

海上に異変が!

 

 

ヘイハチトウゴ「な、なんだ!?」

 

マツヤマノサネユキ「海から怪物!?海坊主!?」

 

 

なんと巨大な妖怪海坊主が!?

海坊主は、海に落ちたアカマホウイチを拾い上げます!

突然の妖怪海坊主の出現に驚きとまどうヘイハチトウゴ軍の兵達。

そして、海坊主は、ヘイハチトウゴ軍を威嚇しながら、宇部の海岸へ

アカマホウイチを置き、どこかへ行ってしまいました。

そして、宇部の海岸では・・・

 

 

ツチミカドヒメ「ふう。ギリギリ間に合ったわね。」

 

アカマホウイチ「はっ!お、お主は、ツチミカドヒメ!

俺は生きているのか!?」

 

ツチミカドヒメ「私の眷属の海坊主が、海に落ちたあなたを拾い上げた。

下関に退きますよ!」

 

アカマホウイチ「助けてくれたのか・・・ありがとう。

しかし、ヘイケイノキヨモリ軍は!?」

 

ツチミカドヒメ「カムイが一人で足止めしてるわ!

でも、そろそろ限界だと思う。

私や二万の兵と一緒に下関要塞へ行くわよ!」

 

 

防府のヘイケノキヨモリ軍は・・・

 

 

ニイノアマトキコ「あなた・・・寒うございますわ。」

 

ヘイケノシゲモリ「父上。雪が積もり、川が凍り、

兵達が思うように進めません。

もう春先だというのに、ここまでの寒さは異常です。」

 

ヘイケイノキヨモリ「自然の寒さではないな・・・

そうか、カムイ・・・蝦夷地(北海道)の真冬の寒さを

作り出せる異能の持ち主だったな。

突然の寒さと大雪。3万の軍勢の足止めにはなるか・・・

どうやら、周辺の集落の民達は避難させてあるようだ。

周辺集落の家屋を接収し、雪が溶けるまで屋内で待機する。」

 

 

そして、カムイは・・・

 

 

カムイ「兵達で分担して、周辺の民達は避難させた。

数日程度の足止めにはなるかな?

だが、自然の法則に逆らうこの術・・・

さすがに疲れた。俺も下関要塞に戻ろう。」

 

 

そして、下関要塞に戻ったカムイ達・・・

 

 

スオウノハルヒメ「あなた!よく、生きて戻ってくれました!」

 

アカマホウイチ「すまん。ハルヒメ・・・1万の兵達は全滅した。

俺が助かったのは、ツチミカドヒメ殿と、そして、カムイ殿のおかげだ・・・」

 

スオウノハルヒメ「ツチミカドヒメ殿!カムイ殿!

ありがとうございました!」

 

ナガトノテル「ちちうえ~!」

 

ツチミカドヒメ「子がいるのね・・・生きて戻れて良かったわね。

アカマホウイチ殿。」

 

アカマホウイチ「本当にすみませんでした!

これからは、カムイ殿とツチミカドヒメ殿の指示に従います!」

 

カムイ「だが・・・これで4万の大軍相手に2万で籠城か・・・

九州からの援軍がどれくらいで来られるか・・・」

 

 

初戦は、周防長門(山口県)の兵一万が壊滅するという神武軍の惨敗に終わりました。

そして無傷のヘイケイノキヨモリ軍3万とヘイハチトウゴ水軍1万の合計4万の大軍が、

水陸から下関を包囲します。

その頃、筑紫(福岡県)の神武王宮では・・・

 

 

神武「そうか・・・周防・長門(山口県)の兵1万は

ヘイハチトウゴ水軍に全滅させられたか。」

 

チチブカネビメ「アカマホウイチ殿はなんとか救出されましたが、

これは苦しい戦いとなりましたね。」

 

神武「ショウリュウキ。軍船の準備状況は?」

 

ショウリュウキ「まだかかるわ。でも、10万は無理だけど、

3万を乗せられる軍船なら、あと十日ほどで準備できるかも。」

 

神武「急いでくれ。下関に3万で援軍に行く。

タケル。精鋭3万を選抜して、十日後にでも出陣できるように

船以外の準備を進めてくれ。」

 

アチタケル「心得た!」

 

サルメノウズメ「3万での下関救援軍。将はいかがなさいますか?」

 

神武「俺とタケル、それにウズメ。俺たち3人で行こう。

チチブカネビメは、全体の戦略指示を頼む。」

 

チチブカネビメ「御意。」

 

神武「ヘイハチトウゴ・・・なかなか海では戦いたくない相手だね・・・」

 

 

神武様が3万の水軍を率いて出陣できるのは十日後。

ヘイケノキヨモリ、ヘイハチトウゴ率いる4万の大軍に包囲される下関。

下関の防衛戦は、まだ続く・・・

さて、今回は、ここまでにしときますか。

次回は、

 

第35話「逆転の秘策!神算鬼謀チチブカネビメ!」

 

お楽しみにね~

ナビゲーターは、アメノウズメでした。