藤井風くんの原点、(とわたしは思っている)カヴァーです。

 

風くんを通して、原曲と出会う、

若しくは知っていたはずの原曲の違う顔を見つける。

風くん級になると原曲を凌駕してしまったり 、

ついには飲み込んでしまったり。

こういう「変化」を見るのもワクワクします。

 

この作品は、

沢山あるFujiiKaze coveredの中でも 

トップクラスの熱量を感じます。

凄みが半端ありません。

「風しゃん、かわゆーい♡」

などと言っている場合ではありません。(?)
 

今回の「藤井風がカヴァーした」は、こちら。 

   ごぉ!    (大熱演です)

 

 

     Hotel California - Eagles cover (piano) 藤井風

 

あのコーラスラインを!

伝説のツインリードを!

骨太なビートを!

シンプルなキーボード一本で再現。

まず、「ホテル…」をフルで弾き語りって見たことがない。

腰を抜かしたわ。(マジ)

 

ラストに向けて立ち上がり、

鍵盤をたたきまくる風くん、

最後の方は、時折、にやーと笑って…

怖い、ちょっと狂気すら漂う。

ジョー・ウォルシュとドン・フェルダーのツインリード、

ロック史上屈指のギターソロを、

    け、けんばんひとつ…

ばばーーん、と演奏を終えて、

スタスタ…と去る風くん。

その姿、

黄色いシャツの下はジャージパンツ。

     呆然。

ハッとなり、わたし、ブラボー!ブラボーしかありません。

目には涙。

興奮状態、スタンディングで

割れんばかりの拍手をPCの画面に…って。

かなり不気味な光景だったろうと思います。

が、あなたもきっと、でしょう。

左上の字幕にも注目です。

美しく退廃的な、

その世界が目の前にばーっと広がります。

段々…ぞぞ~とする。悪魔的です。

更に、いつも思うのだけど、

風くんの和訳は

そのまま歌詞として音に乗せられるくらいリズミカル。

上手くポイントも押さえていて、

端的かつ明快。

めちゃセンスあると思います。

 

イーグルス「ホテル・カリフォルニア」

(初出アルバム『ホテル・カリフォルニア』)

リリース  は1977年2月22日。

(作詞/作曲:ドン・ヘンリー/グレン・フライ/ドン・フェルダー1976年)

哀愁漂うメロディと

ドン・ヘンリーのボーカルで大ヒットした曲です。

 

歌詞の意味することが分かりづらい曲でもあります。

これは日本人はもとより、

アメリカ人にとっても同じだったよう。

(作詞作曲をしたグループのメンバーも、

確かなことは語ってはいません。)

色々と仕掛けのある曲で、

リリース当時から(その時代背景も鑑みるに)

あれこれと推測されました。

 

インパクトある、

謎だらけの歌詞を通して感じられるのは、

出口のない異次元の世界へ踏み込んでしまった?

という底なしの不気味さです。

例えば、こういうホテル…(怖すぎですが)

 

              映画「シャイニング」

(スティーブン・キング原作 スタンリー・キューブリック監督)

 

こういうホテルに迷い込んだら。(マジ怖い)

ちなみに、こちらはシャイニング・元ネタホテル、

「スタンレーホテル」。

 

本当に幽霊が出るらしい…怖い。

きらびやかさも、返って怖い。

 

さて、「ホテルカリフォルニア」に戻しましょう。

「舞台は、コリタス(サボテンの一種だが

メキシコでマリファナの隠語でもある)の香りたつ、

カリフォルニアの砂漠エリアのハイウェイ。

主人公は、長時間の運転に疲れて、

休むために立ち寄った小綺麗なホテルに

幾日か滞在し、快適な日々を送っていた。」

(Wikipediaより抜粋)」

 

冒頭、風くんの和訳にもありますね。

 

ところで、コリタス(colitas) は、

砂漠の花であるとともに、

マリワナを意味します。

言葉のダブルイメージです。

この歌にはダブルイメージがこの後、

全編に出てきて、

それが、歌の解釈を多様にもし、

分りづらくもしています。

だからといって、

今ここで、検証するのはめちゃ大変、

てか、やる自信がない。(きっぱり)

 

繰り返される

♪Welcome to the Hotel California♪

(ホテルカリフォルニアへようこそ)

の部分は、少しチープなCMのようで、

謎めいた第一節の歌詞とのギャップを作っています。

 

中間をズバッと端折りますが、

(ボーイにワインを注文する下り、「1969年以降」…重要です)

最期の節で主人公(僕)は、

現実へ戻るために出口を探します。

その僕に

落ち着いてくださいと夜警が言った」…

ここからの風くん、凄い!憑依型ここにあり、です。

 

We are programmed to receive, Yeah
何でも承りますよ 

 

 

You can check out anytime you like…

いつでもチェックアウトはできますが

 

 

but you can never leave

ここを立ち去ることは絶対に出来ません

 

我々は何でも承るように命令(プログラム)されている

(programmed to receive)。

チェックアウトは何時でもできる。

だがあなたは二度と(ここから)離れることは出来ない。

そう夜警(達)に言われます。

ホテルカリフォルニアは迷宮だ、

と言っているようです。

こうなると、「トワイライトゾーン」の世界です…。

 

ついに風くんは、ゆらぁ~~と立ち上がり

笑いながら鍵盤をたたき打つ。 ミ๏v๏彡

 

 

このフィニッシュにかけての演奏は、もの凄いです。

ここ!

ギター史に残るツインリード(掛け合いのような)を!

 

…け、けんばん、ひとつ…(繰り返しですみません)

鳥肌が立つ。

 

だだだだーん!(フィニッシュ!)

 

   「熱!」  スタスタスタ…。

 

まずは考えつかない、

「ホテルカリフォルニア」をピアノ一本で。

勢いだけではなく、ちゃんと、その世界観を再現している…

しつこいですが。

  け、けんばんひとつで…

 

見た方は、度肝を抜かれる事間違いなしです。

(色々、まだ検証が足りない…わたし的に、ですが)

 

まとめ。

    あなおそろしや。  (ブラボー)

 

この曲は難解かつエピソードもいっぱい、

引き続き考えます。

 

*このカヴァー、一時削除されていたような…

     残しておいてください。(直訴)