女性なら

   こんな女になりたい・・・

あこがれの女性っているでしょう?
私が真っ先に浮かぶのは グロリア。

 



映画「グロリア」でジーナ・ローランズが演じた、
凄くタフで、精神的にもマッチョな おばさん。
なのに、とてもいじらしく、可愛い。

 


      

99年にシャロン・ストーンが入れ込んで、
リメイクまでされた、女性ハードボイルド映画の元祖。
監督は主演のジーナ・ローランズの夫で
俳優兼監督のジョン・カサヴェテス。
ちなみに、シャロン・ストーンの方は
全然ブ~~ッ!です。
 

この映画はリュック・ベッソンの「レオン」の原点。
というか、そのまま。
「レオン」は、これの焼き直しですね。

マフィアの秘密を売ろうとして惨殺された一家の
子供フィルを救うグロリア。
しかし、その秘密はフィルが持っていたことから、
マフィアはグロリアも狙い始める。
子供が嫌いなグロリアは
フィルを見捨てようとするが、
情が湧きニューヨークを連れて逃げ回る・・・

 



殺された一家と同じフロアに住む
一人暮らしの中年女、グロリア。
彼女は若い頃、ギャングの情婦をしていたものの、
今はそうした生活から足を洗って、
堅気の生活をしているのです。
そして、
やくざな生活から抜け出ると同時に、
「女」であることからも引退して
余生を送ろうとしていた・・・
そんな中年オバサンの顔の下から、
時折かつての「いい女」ぶりが見え隠れ。
一度は輝きを失った女が、マフィアとの戦いの中で、
再び、その輝きを取り戻す・・・

ゾクゾクします。


したたかな笑みを浮かべて、
マフィア相手に孤軍奮闘するその様は
カッコイイ!!としか言いようがありません。
多くの映画において、
格闘したり銃を撃つ、女性主演の映画であっても、
何故か、必ず甘いロマンスがつきまといます。
そういうものを、いっさい除いて、
純粋にクールな、女性ハードボイルド映画は、
多分この
「グロリア」を置いて他にはないでしょう。
いざとなったら問答無用にぶっ放す!!
大体、こんなにかっこよく銃を撃てる女性は、
ちょっといない。
   
      

さらに、“強い”グロリアとともに、
“優しい”グロリアも・・・

少年のことを、突き放そうとすればできるのに、
一度守ると決めたら、ガンコに最後まで貫き通す。
おまけに、
あんなに子供が嫌いだと言っていたのに、
母性まで芽生えてくる始末。


不器用ゆえに、素直に表現出来ない所が、
可愛く、切ないのです。

ラストも文句なしのかっこよさで。
まさに、
「姐さん」ジーナ・ローランズの魅力が炸裂!
ほれまっせ!


・・・しかし、まだいるんだな。
私の、あこがれのひと。
う~~ん・・・ひょっとしたら、
こちらの方が、本命かもね。
それは又、別の機会に・・・お楽しみに。