オカメインコの遺伝について(その8)(実践編4) | オカメインコの世界オカメーランド

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次の実践内容は両親がDSSF(ドミナントシルバーシングルファクター)同士の場合です。


シングルファクター(SF)と言うのは染色体が1つで、ダブルファクター(DF)は染色体が2つでしたね。


今回はSFなので父、母の遺伝を分解すると


   父 ds・n

   母 ds・n


になります。



今回は「・」をつけていますが、わかりやすいようにつけているだけで本来は書く必要はありません。


生まれて来る子供の組み合わせは


   父ds 母ds = dsds = DSDF

   父ds 母n  = ds     = DSSF

   父n  母ds = ds     = DSSF

   父n  母n   = n      = N


の4通りで、生まれて来る確率はそれぞれ25%ずつになりますが、DSSFは2つあるので


   DSDF 25%

   DSSF 50%

   N       25%


になります。


じゃあ両親がDSDF同士の場合です。


計算上では生まれて来る子供は全てDSDFになります。


しかし両親がDSDF同士というのは致死血統と言われており、この繁殖ペアでは上手くいきません。


納得がいかなかったので私も実際に試してみましたが、いくつか有精卵を産んでも全て孵化しませんでした。