オカメインコの遺伝について(その1) | オカメインコの世界オカメーランド

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オカメインコのドミナントシルバーやホワイトフェイス、パステルフェイスやエメラルド等、幅広い種類のオカメインコを繁殖しています。

本日から気になっている人が多いオカメインコの遺伝について書いていきたいと思います。


興味がない人は読まなくても良いとは思いますが、知っていたら面白いと思います。





常染色体


二本の染色体が一対になり、この組み合わせで遺伝子が決定される事が基本になります。


この染色体は両親から一種類につき一つずつ受け継ぐものであり、片方の親から同時に二つ受け継ぐ事はありません。


常染色体は染色体が二つあるのか一つあるのか、若しくは持っていないのかでオカメインコの色が発現するかどうか決まります。


染色体が一つで色が発現する遺伝を優性遺伝、二つそろってはじめて色が発現する遺伝を劣性遺伝と言います。


劣性遺伝のオカメインコだからと言って体が弱いとかそんな訳では決してありませんので、その辺りは間違わないようにして下さい。


常染色体の主なオカメインコの種類を一覧にすると


優性遺伝

  DS ドミナントシルバー

  DYC ドミナントイエローチーク


劣性遺伝

  WF ホワイトフェイス

  PF パステルフェイス

  PD パイド

  EM エメラルド

  RS レセッシブシルバー

  FLW ファロー


となります。


一般的な記載方法なので、違う書き方をしている人もいると思いますが、その点はあしからず。


LU(ルチノー)やPL(パール)等の性染色体のオカメインコもいるのですが、一度に話は出来ませんので、この話はまた今度したいと思います。


私の考えとして、PD(パイド)は優性遺伝に含まれると思うのですが、一般的には劣性遺伝に分類されています。


なぜなのかはまた別の機会にしたいと思います。


話を元に戻しますが、この一覧を見たとおり


  DS ドミナントシルバー


は優性遺伝なので一つの染色体で色が発現し


  WF ホワイトフェイス

  PF パステルフェイス

  EM エメラルド


等は劣性遺伝なので、二つの染色体がそろってはじめて色が発現します。


また、優性遺伝の中でも染色体の数で色が異なる種類については、染色体一つの場合をシングルファクター(SF)、染色体二つの場合をダブルファクター(DF)と言ったりします。