バックハウスが弾くピアノがいたく気に入り、YouTubeにアップされた演奏をあれこれ聴いている🎹

 

モーツァルトのソナタ🎼

ショパンのエチュード音符

シューマンの森の情景🌳

シューベルトの楽興の時🕰️……

 


抑制された表現の中にも情感があふれていて、まるで曲が本来持っている魅力を引き出しているかのようだキラキラ

 

バックハウスが弾くピアノは、純粋に音が美しい。

 

ベーゼンドルファーを愛用していたらしく(残された映像をみてもベーゼンドルファーを弾いている)、それも少なからず音色に関係しているのかもしれない。 

 

素朴で抑制された表現が胸を打つシューマン=リストの『献呈』

 


バックハウスが十八番としたのが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番だ。

 

下の動画は指揮者カール・ベームとの共演で、この時バックハウスは御年83歳。


年齢を感じさせない、なんてみずみずしい演奏だろうキラキラ

技巧もほとんど衰えていない。


 


バックハウスは12歳の時に初めてこの協奏曲を弾いたという。

 

「この曲は大好き」といい、第3楽章のカデンツァを自ら作曲もしている。

 

生涯にわたり、この協奏曲と取り組んできたバックハウス。

 

人生初のインタビューでは「冒頭の主題は毎日弾いて理想を追っている」と話す。


「何か掴んだような気がしても、指揮者が違う振り方で始めると、理想はどこかに消えてしまう」とか。


「心を落ち着けて、掴んだ感覚をもう一度取り戻し、可能な限りいい演奏に近づける」と力を込める。

 

その音楽に対する謙虚な姿勢に頭が下がる思いだおねがい

 



目下、月光第1楽章を練習中のおかめ🌛


毎日バックハウスの演奏を聴いて、イメージを膨らませている。

 

しかし、なかなか譜読みが進まない驚き

 

私の場合、ある程度暗譜で弾けるようになってから次の小節に進む。

 

先日、やっと22小節目まで譜読みが終わった。


ここまで約1週間。

できれば5月中には最後まで弾けるようになりたいな照れ

 

 

ところで、この月光ソナタはベートーヴェンが盲目の少女のために作曲したというエピソードで有名だろうか。

実際には、ピアノを教えていた伯爵令嬢のジュリエッタ・グイチャルディに捧げるために作曲したのであるが🎼

 

そもそも、このソナタに「月光」という名が付けられたのは、ベートーヴェンの死後、ある詩人がこのソナタを「スイスのルツェルン湖にゆらめく月の光」に例えて以降の話だ。

 

しかし実際はというと、ベートーヴェンが、とあるオペラの一場面に触発されて作曲したというのが真実らしい。

 

そのオペラというのがなんと、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」というではないかルンルン

 
ベートーヴェンが遺した手書きメモに、モーツァルトの作曲した「ドン・ジョバンニ」の楽譜の一節がべート-ヴェンの手によって書き写されていたという。

それはオペラ、ドン・ジョバンニの劇中で、騎士長がドン・ジョバンニの剣に刺されて倒れて死んでいく場面に使われているフレーズだったそうだ。

そしてこのフレーズこそ、ベートーヴェンが「月光」の第1楽章に取り入れたフレーズの元になったという🌛
 
この曲は「湖にゆらめく月の光」ではなく、「死の場面、葬送の場面」をイメージしたものだったのだ。
 
それを知ると、自ずとこの曲を弾く時の心持ちも変わってきますよねキラキラ