ブロ友さんに誘われ二人だけの弾き合い会をしたのが、ちょうど一週間前🎹
その日の顛末はブログにも書いたので細かいことは省くが、人前演奏の怖さを身を持って知ることになった。
発表会まで1カ月を切り、「このままだと緊張で手が震えた去年の二の舞になってしまう」と、強制的に人前演奏することを決意する。
以前から気になっていた、とある弾き合い会。
これまでは勇気がなく参加できずにいた。
しかし、そんなことを言ってられる状況ではない。
思い切って参加の申し込みをした。
弾き合い会当日を迎えた今日
はやる気持のまま家を出て、会場の最寄り駅に着いたのが弾き合い会開始の2時間前
さすがに早く着き過ぎた
駅前のマックでアイスコーヒーを飲みながら、時間になるのを待つ。
今日は桜の開花が一気に進むような暖かな陽気に恵まれた🌸
ところで、弾き合い会ってどのようなファッションで参加すれば良いのだろう?
先日の二人だけの弾き合い会では、セーターにパンツルックで臨んだ私
その日はあまりの寒さに、おしゃれより防寒を取ったのであった。
しかしピアノを弾くのに、やはりパンツスタイルはそぐわないような気がした。
手持ちの服の中から弾き合い会に着て行けるようなロングスカートを探していると、1枚だけそれらしきものが見つかる
上に着るのは当初タートルネックのニットを想定していたが、この暑さだ。
弾き合い会当日の朝に、慌ててスカートに合うブラウスを探す。
上と下の色がちぐはぐでチンドン屋みたいだけど、まぁ良しとした。
弾き合い会の会場は、駅からそこそこ歩く距離にある。
小春日和どころか夏日のような暑さの中をひたすら歩く。
会場までの地図を見ながら歩くも、途中道に迷ってしまい、ちょうど自転車に乗り込もうとしていた地元の人らしき女性に道を尋ねる。
その女性は怪訝そうな顔をしながらも、分かりやすく道を教えてくれた。
おかげで無事目的地に到着
しかし、まだ時間には早い。
近くにあったコンビニでお茶を買い、再び会場へ。
もちろん、一番乗りだ。
今日演奏するのは4名とのこと。
私の演奏順は3番目だ。
定刻となり参加者全員が揃ったところで、いよいよ弾き合い会の開始だ🎹
その前に、主催者さんから演奏前に自分の名前と演奏する曲名を添えるよう説明があった。
1人目の女性は、弾き合い会は初めてとのこと。
レッスンしているバッハのインベンションと、まだ練習中だというベートーヴェンの悲愴第3楽章を弾くという。
バッハはとても丁寧。
音がしっかり出ていて、タッチが安定している。
2人目の女性は、会場に入るや足元を演奏用のシューズに履き替えたり、ホッカイロで手を温めたりしていて、本格的なにおいがぷんぷんしていた。
演奏前のあいさつで、ハイドンのソナタ、ドビュッシー、シューマンのソナタを弾くという。
その女性の次が自分の演奏順だったため、緊張のあまり心ここにあらず状態だったが、演奏のレベルが段違いということだけは分かった。
「何だか場違いなところに来てしまったなぁ…」と、後悔の念が頭をよぎる。
いよいよ私の番だ。
こうなったらもう開き直るしかない!と覚悟を決めるが、演奏前に自己紹介と曲名を言うのに声が震える。
まったく情けないったらありゃしない。
演奏時間が15分あったため、発表会で弾く雨だれのほかに、きらきら星変奏曲とエリーゼのためにを弾く。
緊張はしたけど、大きなミスなく3曲とも弾き終えた。
最後の4人目の女性は、モーツァルトのソナタと、なんとエリーゼのためにを弾くという
主催者さんも、曲がかぶるのは珍しいとおっしゃっていた。
これが私とはまるで違う、優しいエリーゼだった。
弾き合い会が終わり、これも何かのご縁とエリーゼのためにを弾いた女性に声を掛けてみた。
駅まで一緒に歩きながら、お互いのこれまでのピアノ歴などについて話した。
すると、その女性は子どもの頃にバイエルまで習っていて、2年前にピアノを再開したという。
まるで私と一緒だ
その女性と駅でお別れしたあと、私はひとり反省会だ
店でワインを飲みながら、スマホで録音した自分の演奏を聴く。
慎重に弾こうと思うあまり、いつもよりテンポはゆっくりめ。
最後までテンポは安定しているけど、なんてつまらない演奏だろう。演奏が守りに入り過ぎている。
3曲とも終始そんな感じ。
あとは、せっかちな性格が演奏によく現れているなぁと
本番ではもっと自分を解放して弾きたいなぁ…
と、納得いく演奏にはなりませんでしたが、おかげで発表会前に良い経験ができました