いつか弾きたい曲リストの上位にランクしている、ラフマニノフの前奏曲Op.23ー5🎹
CDやYouTubeではよく聴くが、生演奏にはまだ一度も接したことがない。
金曜の仕事帰り、立川のホールにピアノリサイタルを聴きに行きました。
立川は昔住んでいたことがあって、図書館はよく利用していたけど、同じ建物の中にホールがあるのは知らなかった。
立川は、先日亡くなられた指揮者の小澤征爾さんが育った街だそうで、図書館には小澤さんの追悼コーナーが設けられていた。
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国立音楽大学学生によるコンサート「オール・ラフマニノフ」ピアノ・リサイタル
曲目はラフマニノフの前奏曲のほかにショパンの主題による変奏曲という、ちょっと変わった趣向のプログラムだ。
演奏するのは、国立音楽大学で学ぶ中原豪志さん。
ひょろひょろと細い姿と雰囲気が、どこかピアニストの牛田智大さんを思わせる。
初めに《幻想的小品》Op.3から第1曲〈エレジー〉、第2曲の『鐘』が演奏される。
続いて《10の前奏曲》Op.23より第1番、第2番、そして私が偏愛する第5番と続く。
冒頭、舞曲風のイントロが静かに始まり、中間部の「夏が来~れば思い出す~♪」のメロディーにも似た、ロマンチックで雄大なロシアの大地を思わせる旋律。
難しそうだけど、やっぱりいつか弾いてみたいな~
休憩を挟み、ショパンの主題による変奏曲へ。
ラフマニノフ、どんだけショパンのこと好きやねんと突っ込みたくなるような冒頭のテーマ。
ショパンのプレリュード20番そっくりそのまんまですやん
20番というチョイスがまた渋い
テーマのあと30分近く変奏が続く。
時に激しく、時にロマンチックな音楽はショパンに通じる部分があると感じた。
大曲を弾き終えたあとの止まぬ拍手に、アンコールは2曲。
ホールを出ると、先ほどまでステージに立っていた中原さんがお見送りに出ていた。
緊張から解き放たれたからか、とびきりの笑顔で一人一人に丁寧に挨拶していました
ところでアンコールがなんの曲だったか分からず掲示物を探すも、どこにも見あたらない。
隣にいたおじさんも同じことを思っていたらしく、係の人に尋ねている。
係の人も分からなかったようで、中原さん自ら目の前でペンを走らせてくれました。
アンコールはラフマニノフの舟歌だったようです
一人の作曲家の作品をじっくり聴く演奏会もいいものだと思えた夜でした