雨だれを弾いたり聴いていると、つくづくシンプルな構成でうまくまとまっているなぁと感心する🎹🎵
※発表会まではしばらく雨だれネタが続きます。ご了承ください
だいぶ前のことになるが、私が雨だれを聴いていると「雨だれって『エリーゼのために』に似てるわね。ショパンはベートーヴェンのことを尊敬していたんじゃないかしら」と母が言った。
その時は「どこが似てるんだか」と思ったものだが、先日雨だれを弾いていて、母と同じような感想を持った。
まず、そのシンプルな構成。
そして、少し背伸びをすれば初級者にも弾けるということ。
エリーゼのためにの構成を見てみる💐
A―B―A―C―Aのロンド形式の楽曲となっている。
AとCはイ短調、Bはヘ長調だ。
続いて雨だれ☔
A―B―Aの三部形式。
Aは変ニ長調、Bは嬰ハ短調だ。
構成のシンプルさでは雨だれが勝る。
そして、雨だれという名の由来にもなった曲を貫く連打音。
途中、転調はするものの、エリーゼのためにのCの部分にも出てくる。
おそらく母は、この部分が雨だれに似ていると言ったのだろう。
ショパンがベートーヴェンを意識して雨だれを作曲したとは思えないが、2曲とも子どもや初級者が発表会で弾く定番として長く弾き継がれている。
ひとつ言えるのは、どちらも私の数少ない大切なレパートリーであることに違いありません🎹