溜席で相撲観戦という一世一代のチャンスを逃したおかめ。

※詳しくは2つ前のおかめブログをご参照ください。


両国の居酒屋で相撲中継を観ながら、打ち出しの時間を待つ。


国技館から出てきた母は、まだ半ばふてくされぎみの私に気遣ったのか、思ったほど興奮していない。


そのまま帰るのもなんだし、せっかくなのでちゃんこでも食べて帰ろうかということになった。


駅周辺にあるちゃんこ屋をのぞくが、どこも今日は予約で一杯とのこと。


仕方ないのであてもなくぶらぶら歩いていると、先の方に「横綱横丁」という文字が見える。


横丁へ入ると、細い路地には立ち飲みや焼鳥屋などが立ち並ぶ。


細道を行ったり来たりしながら、ふと、とある一軒の店の前で立ち止まったおかめ。


そして、吸い寄せられるように中へ入った。


店内はカウンターとテーブル席が2つのみの、小ぢんまりとした居酒屋だ。


ソファー席に腰掛け、コートをかけようと視線を上げると…



音符をかたどった衣紋掛けが🎼


一気にテンションが上がる。


そして、視線の先にはなんと…




ピアノが置いてあるではないかびっくりマーク

これが俗にいう、引き寄せの法則ってやつラブ!?

ピアノが気になりつつも、何か注文しようとメニューを眺めるも、さっきまで貝の刺し盛りと一緒にやけ酒をあおっていたこともあって、あまりお腹が空いていない。

まずは軽くサラダから注文することに。

盛り付けと彩りの美しさについ📷キラキラ

食事をしながらも、目の前のピアノが気になってしょうがないおかめ。

辛抱たまらずピアノに近づきあれこれ眺めていると、カウンターの奥にいたはずのマスターがいつの間にか現れ、「ピアノ弾きますか?」と聞くではないか。

というわけで、思いがけず居酒屋でピアノを演奏することになった🎹

エリーゼのために、きらきら星変奏曲、雨だれ(途中まで)といつものレパートリーを弾く。

ピアノは、FUKUYAMA&SUNSという聞いたことのないメーカーのもの。

マスターによると、知り合いから購入した古いピアノらしく、中の部品はドイツ製なのだそう。

たしかに、国産とは違った独特の響きがありましたキラキラ

いつの間にグラスを片手にしたマスターによると、居酒屋では年に数回、音楽ライヴを開催しているという🎸🎷

その後、過去のライヴ映像を見せられ、最後はマスターに促されるまま母と私の名前と連絡先、ピアノが少し弾ける旨を記したメモを渡す。

砂かぶり(土俵に最も近い座布団敷の席)で相撲観戦というまたとないチャンスは逃したものの、思いがけない出会いに恵まれた一日となりました照れ


余談ですが…
帰宅後、録画しておいた相撲中継を観ると、最初から最後まで興奮した様子の母の姿がばっちり映っているではないかびっくりマーク

母にとっては全国区デビューという記念すべき日にもなりましたとさ笑い泣き