先日放送のEテレのクラシック音楽館は、昨年11月開催のNHK音楽祭で演奏された「くるみ割り人形」だった。
年末になると、バレエやオーケストラによる演奏の機会が増えるこちらの演目。
幼いころ、家には全曲収録のCDがあって、私にとって昔から馴染みのある音楽だった。
はじめての出合いは、妹のバレエの発表会。
当時妹が踊ったのは、ロシアの踊りトレパック。
習って間もないにもかかわらず、年上のおねえさんたちに混じって達者に踊っていた
今回N響を指揮したのは、アメリカの指揮者ジョン・アクセルロッド。
彼はくるみ割り人形が愛される理由についてこう語る。
「チャイコフスキーの音楽のすべてをこの中で聴くことができるからだと思う」と。
恩師バーンスタインは、チャイコフスキーについて
「忘れるな、チャイコフスキーはおそらく史上最高のメロディーメーカーだ」というのが口癖だったとか。
チャイコフスキーの時代、ロシアの宮廷ではフランス語が使われていたという。
「『くるみ割り人形』はフランスとロシアの演奏スタイルと慣習の融合で、それが人をひきつける魅力になっている」と話す。
今回、ひさびさに「くるみ割り人形」を全曲通して聴いた。
組曲形式で次々にあらわれる楽しく美しいメロディー🎼
一つとして捨て曲がない。
この曲はピアノでもよく演奏される。
最もよく弾かれるのが、花のワルツとパ・ド・ドゥのシーン🎹
ピアニストのミハイル・プレトニョフがピアノソロ用に編曲していて、辻井伸行さんの演奏で聴いたことがある。
プレトニョフ版はよほど難しいのか、辻井さんレベルのピアニストでも演奏するのがやっとといった印象を受けた。
昨年末は第九を初体験したが、今年はひさびさにくるみ割り人形を観に行きたいと、N響の素晴らしい演奏を聴いて思うのだった🎼🎻
![汗うさぎ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/671.png)