発表会を控えたシーズン、皆さんはレッスン及び家での練習はどのようにされているのでしょうか。
私の場合、レッスンではハノンの後、発表会の曲の練習に取り組んでいる。
そして、家では発表会の曲一択だ(初めにさらっとハノンは弾くけど)。
この練習法について、今になって疑問が湧いてきた。
レッスンは良いとして、自主練習の方法だ。
発表会で自身が納得いく演奏がしたいがために、繰り返し同じ曲を練習しているのだが、さすがに2カ月も弾いていると飽きてきた。
先日、思い立ってレッスンで使っている安川加寿子さんのピアノ小曲集から、シューマンのメロディーとベートーヴェンのバガテルを弾いてみた。
すると、まったくと言っていいほど弾けない。
毎日弾かないと、あっという間に弾けなくなるということを痛感した。
今後は、きらきら星に加えてメロディーとバガテルを弾くのも日課にしよう。
来年の発表会で弾きたいと思っている、シューベルトのD946。
しかし、背伸びが過ぎるし、先生にも時期尚早と言われそうだ。
そんなことを考えていたある日、発表会が終わったら次の練習曲として先生に提案したい曲が出てきた。
「楽興の時 第3番」だ。
シューベルトの世界へ足を踏み入れるには、格好の曲ではないかと思ったのだ。
そして、何を隠そう私はこの曲が大好きだったことを思い出したのだ。
幼い頃、家にあったCDコンポ(いや、カセットデッキだったかな?)から流れるピアノ曲の中でも、英雄ポロネーズに次いで好きだったほどだ。
そうと決めたら、早速YouTubeで古今東西のピアニストの演奏を聴き比べてみた。
聴いたのは下の8人。
①ウラディミール・ホロヴィッツ
②ダニエル・バレンボイム
③スヴャトスラフ・リヒテル
④アルフレッド・コルトー
⑤ヴィルヘルム・ケンプ
⑥アルフレッド・ブレンデル
⑦マリア・ジョアン・ピリス
⑧チョ・ソンジン
短い曲ながら演奏者によってニュアンスが異なり、聴いていて楽しい。
中でも、さすが!とうなったのは、ホロヴィッツの演奏だ。
晩年のウィーンのリサイタルでのアンコール曲になるのだろうか。
最近はホロヴィッツの演奏を聴いても「なんか雑じゃない?」などと思っていたが、やはりホロヴィッツはホロヴィッツなのであった。
円熟どころか老熟の境地の演奏は味わい深く、そして何よりピアノが歌っていた🎹
それよりまずは、きらきら星のトリルの練習をしなければ