食に携わる仕事をしていることもあり、食べブロを立ち上げることにした。
普段は会社に弁当を持参しているが、外出や出張の際に外で食べるのが楽しみの一つでもある。
事前に店を検索することもあるが、偶然入った店が美味しかった時には望外の喜びがある。


新宿にある某食品メーカーを訪問後、新宿のBOOKOFF巡りを敢行。靖国通り店で、文春文庫の芥川龍之介作品集、杉浦日向子さんの著作などを買い求める。

帰社予定時刻も迫り、会社に戻ろうと駅に向かい歩くうち、小腹が空いてきたのでお昼を食べて帰ることにした。

大通りから逸れた小道に惹かれ進むうち、どうやら例の二丁目に迷い込んでしまったようだ。
マッチョな男のポスターがあちこちに貼られ、専門店が立ち並ぶ。連れ立って歩くサラリーマンが皆、ゲイのカップルに見えてくる。

通りを抜けた所にタイ料理店を見つけ入ることにした。お昼時にも関わらず客はまばらで、味に期待が持てない。立地のせいもあろうと気を取り直す。

辛いものが好きな私は、店員のタイ人女性に「どれがいちばん辛いか」たずねた。すると、「ガパオ飯」だと言うではないか。これは、辛くないものと勘違いしていると思い、メニューを指しては「辛い?」「辛くない。」「辛い?」「辛い。」としばらくやりとりした末、いちばん辛いという「屋台風煮込み牛肉麺」を注文する。
 

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牛スジが浮かぶスープの上に、お決まりのパクチーとモヤシが添えられたフォーは、甘いニョクマムの味がした。あれだけの押し問答があったにも関わらず、甘いのはいけない。

様子を察した店員のタイ人女性が、調味料セットを持ってきてくれた。そのうち、唐辛子入りのニョクマムと酢をどんどん入れる。次第に甘さは遠ざかり、お次は辛さに汗と鼻水が止まらない。

流れる汗のせいで、最近はまっている自然派志向のおしろい(片栗粉)が顔の上でとろみがかっていることにも気付かず、店員に「美味しかった」の一言を残し、新宿二丁目を後にした。
 

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