なんやかんやと契約書を書いたり準備をしたり入金をして、コスタクルーズの準備が整ってまいりました。
私はありがたいことに出発までめいっぱいやらなければいけないお仕事をいただいて、クルーズ中も参考文献を読んで帰ったらすぐお仕事をしなければいけなくなって――とにかくギリギリまでお仕事をしていました。
前日、やっとお仕事が終わったのでさあクルーズの下準備!
当日は福岡から船に乗るので、空港までの交通手段。
それから各寄港地、舞鶴、金沢、釜山の情報。
舞鶴はできれば憧れの天橋立まで足を伸ばしたいなーと思うので、港からの交通手段。
金沢はやっぱり21世紀美術館!
ついでに船の洗濯物をコインランドリーで洗濯しちゃいたいので近場のランドリー。
そしてついでにおいしいもの情報。
釜山は……よく分からないし海外子連れはなんか心配なので一日船の中にいることに!(消極的!)
そんな風に計画を立てたら旅のしおり作りをと、各ガイドブックをコピーしたり現地の時刻表を調べて印刷してそれら全てをスクラップしてノートに切り貼りして……頑張って制作しておりました。
そんな折、急に旅行会社から電話がかかってきました。
旅行予定日は実は台風が接近しており、どうなるかちょっと心配だったのです。
ぎりぎり台風から逃げられるか逃げられないかの行程――
旅行会社「――台風の影響を避けるため、クルーズの行程が変更になりました」
私「はあ……」
旅「舞鶴、金沢、釜山の予定が――釜山、済州島、長崎が寄港地となりました」
私「は!?」
今私、そこの旅のしおりを作っていたのに……
って言うか、済州島ってどこでしょう。
旅「それから、当日は14時集合で16時出航が、12時集合で14時出航となりました。日程は大丈夫でしょうか?」
私「は、はい……」
――12時ごろに港到着で予定を組んでいた私、大勝利!
万が一を考えて早めに予定を組んでおいて本当に良かった!
――どうやら、大変な変更があったようです。
台風は日本列島に沿って北上するようなのです。
船の旅行行程も、福岡、舞鶴、金沢と同じように北上予定だったので、このままでは台風と被ってしまいます。
なのでそれを避けるため、とっとと日本を離れ釜山に行くのだそうです。
そのまま日本には寄らず済州島を経由し、台風が過ぎ去った頃に長崎に到着するという判断。
なかなかいい判断だと思います。
ただ、行程が大幅に変更してしまうことになりました。
そのため大きな影響が出てきます。
私たちは福岡発なので無事船に乗れるのですが、舞鶴、金沢出発予定の方々は乗れません。
この方々は福岡から乗るか諦めるしか選択肢はないようです。
更に、舞鶴、金沢で降りる予定の方々も降りられなくなってしまうので福岡で降りるか更に長く旅を続けるか――という状況!
ちなみに福岡からの(までの)旅費は船が負担してくれるのかどうかは不明。
長く船にいる分には、旅費は負担してくれるようでした。
そして行程変更だけで済んだ私たちにも、ありがたいプラスがありました。
オンボードクレジット一人100ドル!
オンボードクレジットとは、船内通貨――船の中で自由に使えるお金のことです。
基本、船内の食事やイベントは無料ですが飲み物はお金がかかったり、有料のレストランやスパなんかもあってそこで使えるのです。
他にも、寄港地ツアーやインターネット、その他もろもろお金がかかるのです。
ちなみにチップは一人一括金額が決まっていて引き落としなのですが(いちいち払うよりこの方が気楽です……)、それには使用できないそうです。
そんなもろもろのお金をいただけることになって大変ラッキーでした。
それは後の船内生活で書くことにしまして――
ひとまず、寄港地の大幅変更以外に困ったことはなさそうです。
手元にある旅のしおりは全く役立たずになってしまいましたが……
――まあ、旅にトラブルはつきものです。
寄港地変更なんて……以前、ニューヨーク行きの飛行機に乗っている最中にテロが起きてカナダに緊急着陸した時のことを思えば……全然大したことじゃありません。
911テロの時は怖かった……
そういえばあの日も台風で飛行機が飛ぶか飛ばないか心配してたんでしたっけ。
飛んでラッキーって思ってましたがむしろ飛ばない方が幸せだったかもしれません……
あれから数年後、日本発のニューヨーク行き飛行機も自爆テロの標的の可能性があったって聞いて、また新たに肝を冷やしたものです……
しかしあの時も、多少開き直ってカナダの観光をしたのです。
今回も、こんなコトでもなければ行くことがなかった済州島を楽しみたいと思いました。
とはいえ、当初の予定では子連れ海外はなんか怖いのでずっと船の中で過ごす予定だったので韓国のことは全くノープラン。
おまけに今回の船旅の後は法人形さんの実家のある長崎に行く予定だったので、途中の寄港地長崎もいい加減行き尽くしていて何も見る所がありません。
そんなこんなで旅の予定が驚きのノープランとなってしまいました。
それはそれで面白いから楽しまなくちゃ――そんな決意を新たにしたのでした。
楽しみにしていたクルーズは明日です。