「審議拒否から審議復帰へ」 | 衆議院議員・岡島 一正の時事点描 「誰にもチャンスと温もりある豊かな国へ」

「審議拒否から審議復帰へ」

私たち立憲民主党をはじめとする野党各党は先月の20日以降の審議を拒否していましたが、今日から国会審議に応じる事としました。

私たちは1月からの通常国会での与党の対応では正常な議論の前提が整っていないと判断して審議拒否という手段で戦って来ました。

安倍政権の中ではデータの改ざんやねつ造、そして隠ぺい、シビリアンコントロールの崩壊、セクシャルハラスメントと続きました。

私たちは先月18日に国会に国民主権に基づく当たり前の民主主義のルールを取り戻すために、四つの条件を与党に突き付けました。

第一に麻生財務大臣の辞任、福田当時財務事務次官の罷免。
第二に加計学園問題解明の為の柳瀬元審議官の証人喚問。
第三に財務省のデータ改ざん問題の調査結果の即時公表。
第四に自衛隊日報問題の真相究明、暴言自衛官の早期、事実確認。

以上の四つ条件について野党国対が粘り強く与党に対して交渉を続けて来た結果、昨日までに回答を引き出す事が出来ました。

野党の要求に対して決して満点ではありませんが、以下に記すように7割近くの回答を得た事から私たちは審議に復帰する事にしました。

第一に麻生財務大臣の辞任はないものの、福田当時事務次官は辞職。

第二に加計問題での柳瀬元審議官については10日に衆参両院で参考人招致する。更に予算委員会での集中審議を実施する。

第三に森友学園問題では財務省の改ざん前の文書を来週中にも公表する。

第四に自衛隊の日報調査の今月中の公表。暴言自衛官の問題では今月中には暴言を吐いた自衛官を処分。

以上のような回答を引き出す事が出来ました。日本の国会では与党の数の横暴に対抗するには審議拒否が大きな対抗手段なのです。

今回の審議拒否という国会戦術の中では私たち野党が要求した四つの条件への回答以外にも政府の横車を止める意義がありました。

それは民主主義を無視した安倍政権の横暴さを国民に晒しま た事。更に政府が強引に進めるカジノ法案の審議入りをも阻止し続けている事など。

ここまで私たち野党は決して十分な成果をあげたと言えません。まだまだです。5月もたじろぐがずに手を緩めず疑惑追及を進めます。
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