アメリカのトランプ大統領の言動が、僅か9カ月で世界をすっかり変える、と言うより混乱の坩堝へと突き落としてしまった。単に関税に特化しているだけではなく、世界からもアメリカ国内からも、良識なり知性をあるいは力によってそれらを、力によって制圧することを楽しんでいるかとも思える、乱行である。
協議も分析も検討もなく、まるで指示しかしない断行する権威主義姿は王様のように見える。アメリカ全土で18日に二度目の「NO KING(王はいらない)」が行われ、前回を上回る全アメリカ2600カ所以上で行われ、数百万人が参加したものと思える。デモは極めて平和的に行われ、ニューヨーク州では10万人以上参加を見たが、抗議に関連する逮捕はゼロであった。参加者は子連れの家族から高齢者まで幅広く、仮装やバルーンを携えた祝祭的な雰囲気が多くの都市で見られた。
トランプによる政敵の刑事訴追、移民排斥政策の強硬化、民主党知事の都市への州兵派遣、パレスチナ人へジェノサイド抗議デモをした大学への補助金停止、博物館などへの歴史を修正要求、進化論記載の教科書使う州への圧補助金停止、などなどに抗議の声を上げた。
参加者は、「民主主義が危ういと感じている医療制度や補助的栄養支援プログラムに頼っている人々の権利が奪われている。トランスジェンダーの友人らは命の危険を感じている。だからこれくらいのことは最低限しなければと思った」と語っている。
トランプは。私は王様でないとし、これは反米デモだと述べているが、一向に気にすることはない。大きな変化は起きないだろうが、中間選挙の来年の姿が見ごろであろう。
