「ビジュアル・シンカー」についてHSP的な考察と、「視覚思考」の活かし方 | おかえり、私!〜HSP のHSPによる HSPのためのブログ〜

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人にばかり優しくしていたら、自分が誰なのかわからなくなってしまった…。
人生のあちこちで 迷子になったままの本当の自分を迎えに行く。そんなブログです。

 

HSPとは?

 
HSPは 生まれつき敏感で、周りからの刺激を過度に受けやすい人のことでDOESという4つの特性をもつ。

 

1996年にアメリカのアーロン博士が発表するまで、世の中で認知すらされていなかった。

 
HSPの4つの特性 DOES
 
D:Depth of Processing
  考え方が複雑、深く処理をする
 
O:Overstimulation
  過剰に刺激を受けやすい、敏感で疲れやすい
 
E:Emotional response and empathy
  全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
 
S:Sensitivity to Subtleties
  些細な刺激を察知する、あらゆる感覚がするど
 
 
 
 
 

ビジュアル・シンカー

 
最近
 
ビジュアル・シンカー
 
 
という言葉を知りました。
 
 
 
 
 
 
『ビジュアル・シンカーの脳 
「絵」で考える人々の世界』の著者である
 
 
テンプル・グランディンさんによると
 

 

 

「 私は自閉スペクトラム症であるとともに視覚思考者でもある。

視覚思考は、よく視力に関係すると誤解されるが、見ること自体に関係するのではない。

脳が視覚の回路を使って情報を処理する思考のプロセスである。つまり、考える方法が言葉で考える通常の言語思考と異なるのだ。

この考え方を理解するには、第一に、こういう考え方が存在することを理解しなければならない。」
 
—『ビジュアル・シンカーの脳 「絵」で考える人々の世界』テンプル・グランディン著

 

 

 

視覚思考者
大きく二つに分類されるそうです。
 

 

 

物体視覚思考者
写真のように正確なイメージでまわりの世界を見る。
 
空間視覚思考者
パターンと抽象的な概念でまわりの世界を見る。

 

 

つまり、思考の型には
 
  • 言語思考
  • 物体視覚思考
  • 空間視覚思考
 
があり、それには強弱があり
どれをメインに使っているかということ。
 
 
 
 
少し難しいので
チェックリストの項目から考えてみます。
 
 
 
 

視覚思考判定テスト

 
  1. 考える時には、言葉ではなく、主に絵を使う。
  2. 方法や訳を説明できなくても、物事がわかる。
  3. 普通と違う方法で問題を解決する。
  4. 物事をありありと想像する。
  5. 目で見たことは覚えているけれど、耳で聞いたことは忘れる。
  6. 単語をつづるのが苦手。
  7. 物体をいろいろな視点から思い浮かべることができる。
  8. 整理整頓が苦手。
  9. 時間の経過がわからなくなることがよくある。
  10. 行く先は言葉で説明してもらうより、地図を見るほうがわかる。
  11. 一度しか行ったことのない場所でも道順を覚えている。
  12. 字を書くのが遅く、字はほかの人に読みづらい。
  13. 他の人の気持ちがわかる。
  14. 音楽か美術か機械が得意。
  15. 周囲が思っている以上に物知り。
  16. 人前で話すのは苦手。
  17. 歳を重ねるごとに賢くなっていると思う。
  18. コンピューターに熱中する。

 

 

以上の項目のうち
10個以上あてはまると
 
 
 
ビジュアル・シンカーである
可能性が高いそうです。
 
 
 
ここからは
が該当した項目から
 
 
ビジュアル・シンカーがどういうものなのか
HSP的に考察してみようと思います。
 
 
 
 
 

4.物事をありありと想像する

 
私が人の話を聞く時は
 
 
その状況を
頭の中に映像で浮かべています。

 

 

  • 駅の階段から落ちて倒れた人がいた。
  • 頭から血を流していた。
  • 近くにいた女性が駅員さんを呼びに行った。

 

 

という話を聞いたなら
 

 

  • 階段付近のホームのグレーの床に身体を丸めて横たわる人。
  • その脇を一瞥だけして足早に避けて通る人々。
  • 少し離れたところから、身を屈めながら心配そうに駆け寄り声を掛ける女性。

 

 

こんなイメージが頭に浮かびます。
 
 
この状態で話を聞くから
 
 
よりリアリティを持って
相手の話に反応できるのだと思います。
 
 
 
 

11.一度しか行ったことのない場所でも道順を覚えている

 
これは
一度しか行ったことのない
場所ではないのですが…あせる
 
 
私の両親が離婚する前
 
 
幼少期の頃、数年間だけ
と住んでいた
遠い他県の家が懐かしくなり
 
 
3ヶ月間だけ通った
小学校の名前と記憶を頼りに
Google Mapで探しました。
 
 
 
①学校に通うのには(山)を下りた。
②坂の途中に丸い池があった。
 
③丸い池から上に登ると大きな一本道
④その先は行き止まりだった。
 
⑤大通りには左右に何本も道があった。
⑥私の家はその通りの左側にあった。
 
⑦家から大通りに出た辺りに三角屋根の教会
⑧家の奥には水の流れがあった。

 

 

これらの記憶を頼りに
ついに探し当てることが出来ました。
 
 
三角屋根の教会は
自治会館になっていましたが
変わらない風景がそこにありました。
 
 
 
幼い頃に見た景色を
映像として鮮明に思い出せる
ということになると思います。
 
 
 
これらについては
思うところがあります。
 
 
 
 
 

視覚から無意識で取り込む情報の多さ

 
数年前
私たち家族は、朝の通勤時に
 
 
同じバス停から
それぞれ発車時刻が違う
バスを利用していました。
 
 
 
ある朝
バス停までの道のりに
 
 
 
こどもの文字で
「たぬきのお墓」と書かれた
が貼られた木の棒
歩道の脇の土の部分に刺さっていました。
 
 
 
帰宅後
「たぬきのお墓があったね」と話したら
夫も息子も気付いていませんでした。
 
 
 
私は、日常的
無意識のうちに
人より多くのものを
視覚から取り込んでいるようです。
 
 

 

 

「こんな所にたぬきが居るんだびっくり
 
「車に轢かれたのか…タラー
 
「それを見てしまったこどものために、家族が一緒にお墓を作ったんだ」

 

 

という気付きに対して
 

 

「驚き」
たぬきへの「憐れみ」
人の「優しさ」

 

などの、いろいろな感情を感じている。
 
 
 
感情を感じるから
記憶に残るのだと思います。
 
 
 
 
 

13.他の人の気持ちがわかる

 
 
見たままの光景以上に
違和感などの情報が加わり
 
 
その背景心情まで想像するから
 
 
人の気持ちについても
理解しやすいのかもしれません。
 
 
 

 

 

16.人前で話すのは苦手

 
学生時代、話し合いがあると
 
 
「これは言わなくちゃ!」と思う
意見がちゃんとあるのに
 
 
制限時間内
上手く言葉に出来なくて
 
 
悔しかったのを覚えています。
 
 
 
 

ビジュアル・シンカーの盲点

 
言語化のスピードが遅いのは

 

 

視覚で鮮明にイメージするので
情報が入ってくるスピードが速く
その情報量が多過ぎるからではないか?

 

 

と、私は思います。


思うまま言葉にすると
トラブルになることもわかっていて


言いたいことはたくさんあるけど
主題から脱線しないように


何からどう説明していいのか、
その作業が追いつかないからだと…。



 
 
 
理路整然と話す
言語思考型と思われる
の話が噛み合わないのは
 

 

自分の頭の中
展開されているイメージ
 
相手にも普通に見えていると思い
説明を端折ってしまうから。

 

 
 

視覚思考の活かし方

 
自分が
ビジュアル・シンカーとわかれば
 

 

面倒でも、説明丁寧に。

 

 
最後に
 
 
ビジュアル・シンカーならではの
気付き役立った
 
 
チェックリストの項目についてです。
 
 
 
 

3.普通と違う方法で問題を解決する

 
私が、町内会
盆踊りに関わっていた頃。
 
 
 
町会費から 踊りの先生への
失礼に当たらない程度の謝礼
毎回払えませんでした。
 
 
だから
 
 
婦人部に所属していた私たちが
先生の元へ毎月習いに行って
それを町内会の練習で伝えていました。
 
 
 
盆踊り大会で踊る曲の中に
 
 
 
足の移動が難しく
難易度が高いものがありました。
 
 
 
それを、私が教えることになった時
踊りながら手本を見せる
従来通りの教え方ではなく
 
 
 
ホワイトボードを前に
足の形に切り抜いた厚紙を使い
 
 
 
自分で歌った曲に合わせて
それを、両手に持って動かして
 
 
足の運び方だけを
重点的に説明しました。
 
 
 
踊りの先生には
「邪道だ」と叱られそうですがあせる
 
 
 
私が見ている自分の足の動きを
他の人たちにも
同じ目線見せることで
 
 
初めて踊る人たちにも
少ない練習時間で
理解してもらうことが出来ました。
 
 
 
ビジュアル・シンカーには
ビジュアル・シンカーなりの
伝え方があって
 
 
それは強みにもなると思いました。