今回の選挙、誰に入れたら良いのやら、本当に悩みます。
社会全体がどんどん幼児化してしまっているので、どうにかしなければと強く思います。

中でも、大阪茨木市で起こった3歳女児虐待死事件ですが、16歳で子供を産み、他にも2歳と産まれたばかりの子供がいたようです。
私の友人も、16歳で子供を産みましたが、彼女は、虐待することもなく、愛情いっぱいにしっかりと子供を育てあげました。
この2人の違いは何なのか?
私は講演会やカウンセリング時に皆さんに分かりやすく、2人の母親の違いをお話しています。



過去の日本には、母親の内面を育てる場所があったということです。
だからこそ、昔の母親は、しっかりと子供を育てることができたのです。
ところが戦後、アメリカの植民地支配により、その場所がなくなってしまったのです。
これが、虐待の問題を大きくしている原因です。

それともう一つの問題は、社会の仕組みです。
虐待の問題は、「命の問題です」
人の命がかかっているにもかかわらず、消防士のような、訓練された専門家がいないところです。

虐待死事件がおこると、必ずといって良いほど児童相談所の職員が「子供の命を救えず、申し訳ありません」と頭を下ていますが、そもそも児童相談所とは、あくまでも相談をする場所であり、問題を解決する所ではないということです。
ほとんどの人がその点を誤解しています。
児童相談所の職員は、役所の窓口の人と同じで、3年程度を目安に人事移動となります。
また、主に虐待問題に関わっている機関は、保健機関、市町村、警察、医療機関、弁護士会、児童相談所、民間団体、保育所、民生児童委員会、学校・教育委員会などで、組織は全て縦割りであって、ほとんど横の繋がりがなく、ライバル視しているところもあります。
縦割りをなくして、それらの機関が手をたずさえて、虐待問題解決の対策チームを作ることができれば虐待の問題はなくなります。



先日、首相夫人の安倍昭恵さんにお会いした時に、このお話をさせていただきました。
昭恵さんは養護施設に携わっておられるとのことでしたので、しっかりとご理解していただきました。