$岡田ユキのブログ


3ケ月に一度開催しています、サークルダルメシアンの「いじめ・虐待防止フォーラム」も今年で5年目を迎えました。
これまでにも、中山弘子新宿区長に参加していただいたのをはじめ、ヤンキー先生こと義家弘介参議院議員やプロレスラー力道山の奥さまなど、様々なジャンルの方々と共に「いじめ・虐待の問題の解決策」を話し合い、それらの問題を解決してきました。
次回7月開催の「第20回いじめ・虐待防止フォーラム」のゲストは、第1回から参加していただいている、三島修一先生(国立国際医療センター国府台病院第一内科医長)にお願いすることになりました。

先生が最初の出会いから私に強く訴えてこられたことは、「傾聴(けいちょう)」の大切さでした。
如何に同じ立ち位置で、医師が患者さんの声を聞くことが出来るか、出来ないか?
たとえば、医師という職業柄、どうしても上から目線の物の言い方になってしまい、「話を聞いてあげているんだよ」となり、病状を正しく判断できずにより患者を苦しめて、場合によっては自殺に追い込んでしまう、というようなケースもあるようです。
私がフォーラムをやり続けている意味は、虐待の問題は、かなり複雑な問題が絡み合っているということです。
ですが、様々な分野の方々が自分たちの経験や体験を生かし、専門分野の垣根を越えて理解、協力しあえれば、いじめや虐待の問題は必ず解決できると信じています。
今やサークル・ダルメシアンのフォーラムはそれが可能となる人たちに出会える場所になっているのです。
三島先生とのお話の中で、興味深かったのは「うけたくないカウンセリング」という8項目でした。
以下がその項目です。

1、話を聴くだけ
2、話を聴かない
3、根掘り葉掘り聴いてくる
4、治療目的、方法を説明しない
5、治療に通うことを強要する
6、個人的人生観・人生論を患者に押し付ける
7、個人的に特別な人間関係を持ちたがる
8、カウンセラー自身が自分探しをしている

私はカウンセラーとしての持つべきスキルとして、さらに付け加えたいことがあります。
A)社会でカウンセラー以外の職業、特に接客業等他人と触れる機会のある仕事の経験があること。
B)異性との恋愛経験があること。
C)自分のミスによる失敗において、きちんと謝ることができること。

私の知っているカウンセラーには、人に謝ったことがないという人もいます。
その結果、自分自身の人間関係をうまく構築できず、他人任せの自己啓発セミナー、新興宗教のセミナー等で、お金を出して謝ることを学んでいるという人もいます。
これはある医師自身から直接聞いた話です。
「医者になるには多くの青春時代の時間をガリ勉に費やし、他の職業を経験したことがある人は皆無です。そんな人が他人の悩みに真摯に答えられると思いますか?わかるのは病気の知識つまり病名を患者さんにつけることと、薬の知識だけです。」
大変ショッキングなお話ですが、必ずしも私自身はすべてのお医者さんがそうだとは思いたくありません。
今回はそのような趣旨も踏まえ、三島修一先生にお話を伺う予定です。

サークル・ダルメシアンのフォーラムではいろいろな人との出会いがあり、貴重なお話を聞く機会があります。
皆さんも是非ご参加ください。