『今日天気いいから外で肌焼かない!?』
22歳のある晴れた日のタイキくんからのお誘い。
僕は喜んで承諾しました。
するとTJからも電話です。
『今日何してんの?』
「タイキと遊ぶよ!」
『あー残念、じゃあ観戦行けないね!』
(は?)
『今日みんなでK-1の観戦行こうとしたんだけどさ、行けないね』
「う、うん! 楽しんで来いよ!」
そう言って電話を切りました。
その瞬間決意しました。
(絶ッ対K-1より楽しんでやる……!)
晴れ渡る昼の住宅街、タイキくんと合流しました。
「つうかどこで焼くの?」
『嫁さんの実家の屋上』
タイキくんの奥さんの実家のマンションの屋上へ。
「ぶふぉぉぉぉぉお!」
岡田は奇声を上げました。
住宅街、繁華街、辺り全てを見渡せる見晴らしいぃい景色!
そこは無法地帯。
ここは彩の国埼玉最後のパラダイス!
「俺は自由だ!」
『ココいいだろ?』
「良すぎだぞこの野郎!」
要するに住宅街のマンションの屋上なのですが、岡田は気が狂った様なテンションでハシャギました。
タイキくんの息子(1歳)も来ました。
屋上に用意した巨大ビニールプールで遊ぶのです。
1歳は入って20秒で出ました。
そしてママのいる部屋の中へ消えて行きました。
屋上は22歳のパパと22歳のニートのみ。
2人の半裸は紫外線を浴びながら語りました。
「おっほぉ! 今日のUVやべぇわ! ナイスUV!」
「この雲の切れ間の紫外線はやばい! 熱い! やばい!」
岡田は気が狂った様なテンションでわりと1人で喋ってました。
途中、奥さんの実家でそうめんとミスタードーナッツという高級品を頂きました。
ミスドとは、これを読む庶民の皆さんはあまり食べた事が無いと思いますが、カラフルな甘いご馳走です。
僕が
「マジううまいっす! マジうまいっす!」
とモリモリしていると、奥さんの伯母さんが、
『ふふふ、まるで3日ぶりの食事みたい』
「はい! よく言われます!」
その後またタンニング。
しかし空は曇りになっていました。
『……限界じゃね?』
「限界だね」
『岡田その格好で帰るの?』
その格好とはタンクトップと海パンです。
「うん」
『へえ』
そう言ってタイキくんは水放出中のホースを僕に向けました。
ジョボジョボジョボと自然の通りの如く濡れます。
何やってんの?
『あははは☆』
「おまッ!」
噛みました。
岡田、ジョウロで応戦。
ニートVSパパの戦いが始まりました。
しかし2人の勝敗を知る者は2人だけ。
確かな事は、2人は豪雨の様にびっしょ濡れになった事と、岡田がそのまま電車で帰った事。
そしてK-1よりも楽しかったという事です。
おしまい