テレビをはじめ各メディアで最近こんなフレーズを見かけます。

 

 

「みなさん、こんな時だからこそ、前向きにいきましょう!」

 

 

僕は太陽も干上がるほどポジティブです。

 

 

また天邪鬼な性格から、周囲に元気がない時ほど元気になるという生命のオプション付きです。

 

 

自宅で仕事してるのも手伝って、現在の埼玉で1、2位を争うほどポジティブに生きてます。

 

 

そんな村一番の元気印ですが、僕はネガティブな人を尊敬しています。

 

 

その代表がうちの妻です。

 

 

昔は正直、「ネガティブな人って損だなあ」っと思っていました。

 

 

「不安な時間って現実問題なにも変わらないのだから、楽しいこと考えてたほうが得じゃん」

 

 

というもはや単細胞の発想です。

 

 

色々な要素は絡みますが、僕が前向きなのは昔からどんな大変な状況でも「何とかする」「壁は絶対に壊せる」という成功体験を繰り返してきたことに起因します。

 

 

ネガティブな妻も実はここは同じで、何かあったら具体的に行動し、ピンチを切り抜けてきた戦友のような関係です。

 

 

ポジティブな夫もネガティブな妻も、家庭がピンチのときにする行動は同じです。

 

 

夫婦で必ずよく話します。話して話して、とにかく相談し、打開策を決め、それに向かって行動し抜く。

 

 

我が家の夫婦生活はこの繰り返しであり、楽しい思い出です。

 

 

ですが、妻の凄いところは、日頃から用心していることです。

 

 

新型コロナの件が始まる前から、我が家には子ども達が病気にならないよう、たくさんのマスクや除菌グッズを用意してあり、別件ですがお金のやりくりなども日頃からしっかり考えてくれています。

 

 

(当然マスクは無くなって大変な時期もありますが。)

 

 

何より感心しているのは、子ども達の健康への用心でした。

 

 

「そんな高い鼻吸い機買う必要あるのかなあ」「保育園はまだ行かせて大丈夫じゃないかな」

 

 

刻一刻と変わる状況にもどこか能天気な夫ですが、いち早く対応するのが妻でした。

 

 

もちろんこれはネガティブがどうこうだけでなく、妻は小さい頃から病弱だったこともあり、また母親、女性として子ども達を守る警戒心からだと感じています。

 

 

余談ですが苦労をした人間は、その反省や教訓から、こういった良い意味での警戒心や入念さとして、その後の人生のプラスにならから、苦労は大事だと思います。

 

 

本題として、ネガティブの凄いところは「日頃からの用心」だと感じています。

 

 

(根本的に生きる・生きたくないなどの本能的なネガティブの違いはあると思いますが、)この警戒心からくる用心に家族はいつも守られています。

 

 

仕事においても、僕はネガティブな人がいると安心します。

 

 

企画が通り、チームで仕事を始める時、20代の頃の僕は「絶対売れます!」「必ず売ります!」と周りを鼓舞しながらよく失敗しました。

 

 

仕事において大事なのは、「いけるいける」と前向きな人よりも、「いや待てよ、本当にこれでいいのか?」と周囲を注意する人間です。

 

 

書き手として、理想的な編集さんとは、前向きであったり「おもしろい」を繰り返す方ではなく、「ここどうなってます?」「これは?」と細かいところを気にしてくれる人です。

 

 

もちろんそれだけで良い・悪いという判断基準ではありませんし、時には前向きな励ましも当然必要です。また相性もあります。

 

 

僕のようなポジティブ人間は、ネガティブな人がいる仕事のほうが安心するという意味です。

 

 

これは言い方を変えれば、仕事には鬼がいてくれたほうがクォリティがアップするという事です。

 

 

創作の話になりますが、最近身に染みて思うのは、誰もが、「うん、おもしろいね」と言う80点くらいの作品を作るのは正直プロなら簡単です。

 

 

ですが、読者の想像を一周二周超える「感動して泣いた、笑った!」という200点くらいの作品が本当に難しいです。

 

 

打ち切りとミリオンの違いの1つはこの「感動」の部分です。

 

 

世に出る時点でおもしろくない作品ってそう無いはずなんです。

 

 

「友達が出した作品か、どれどれ」というテンションで読んで、「おもしろくない」とわざわざ本人に言うレベルはそう無い、と言えばわかりやすいでしょうか。

 

 

(中にはあるかもしれないけれど)

 

 

企画が通りやすい仕事っていうのも中にはありますが、そこが厳しくないと、読者に想像以上の感動を与えることは出来ない可能性がぐっと上がります。

 

 

最も理想的なのは、自分がこのネガティブ鬼になることです。

 

 

個人的にネガティブと「行動しない」は別問題です。ネガティブで行動的なのがここで言うネガティブ鬼です。

 

 

誰の意見よりも、自分が最も厳しく作品を描き、審査して吟味することです。

 

 

言うよりも難しいことですが、この境地があれば誰でも傑作を書けるのであり、誰でもこの素質はあります。

 

 

話しが少しそれましたが、要は「ありのまま」で良いと思います。

 

 

前向きな人はそれでいいし、用心深い人が無理やり前向きになる必要はないと思うのです。

 

 

現実問題において、不安は人それぞれ必ずあります。

 

 

一つ一つ向き合い、一人で解決できそうになければ、まずは身近な人や友人、時には任意の機関に電話して、話を聞いてもらったり知恵を借りることが大切です。

 

 

買い込みやフェイクニュースなど、冷静に判断し、行動することが大事であって、あとは自分らしく生活していくことだと最近感じています。

 

 

皆さまはネガティブ・ポジティブについてどう思われるでしょうか、よかったらコメントに残していってくださいね。

 

 

またね。

 

最近の妻