【すずかわあやこってスゲー!】

 

 

僕もYouTubeは大好きで、映画の最新の予告編なんかをよくチェックしています。

 

うちの子がYouTubeの魅力に気づいたのは、1歳過ぎた頃で、はじめに[踏切]関係の動画にハマりました。
 

 

僕は、

 

 

「すずかわあやこってすげー!」
 

 

くらいに思っていました。

 

 

ところが、長男は、ほっといたら家でずっと見るようになり、いくら注意しても聞かなくなりました。
 

 

結局、iPadを没収しましたが、今度はテレビに内蔵されたYouTubeアプリにハマり、食事中なども見たいと言うようになります。

 

 

なので、「YouTubeを見すぎてテレビさんの一部機能が壊れちゃった」ことにして、禁止にしました。
 

 

ここで感心したのは、子どもって順応性が高く、根気よく向き合う、あるいは気をそらすことによって、意外とあっさり諦めてくれたところです。

 

 

息子、よく頑張った!

 

 

今は、外出時にどうしても大人しくして欲しい時の必殺技として、ここぞというときだけ、見せています。
 

 

【YouTubeという文化】
 

 

長男がYouTubeにハマり始めたとき、僕と妻はかなり相談し、悩みました。
 

 

誤解のないように言いたいのは、YouTubeという文化は凄いし、ユーチューバーももう立派な職業だと僕は思っていることです。

 

 

長男も興味があれば、動画配信をして欲しいし、キャリアとして充分ビジネスチャンスに繋がる、実践的な文化だと思います。

 

 

数年前まで、「HIKAKIN? 課金したいの? したくないの?」とか訳のわからないニューロンの働きしかできませんでしたし、どこかで「ケッ!」と思う気持ちもありました。

 

 

でも僕個人も似た経験がありました。

 

 

僕はいわゆる携帯小説からデビューして本を出しています。当時は「サッカーから生まれたフットサル」みたいな感覚でしたが、世間からすると「食品の切れ端から生まれた栄養にならない駄菓子」みたいな目で見られてたんですよね。

 

 

昔から「テレビ見すぎると!」「マンガばかり読んでると!」「ゲームし過ぎると!」っていう、育児における、新しい文化に対する逆風や懸念は存在し、サイクルとして、文化だけ差し替わってこれからも繰り返すと思います。

 

 

携帯小説という呼び名はスマホ小説とか誤魔化し誤魔化し変わり、今では特になろう系ということで、ネット発の小説からメディア化になり、職業として確立されているのは珍しくない話ですが、

 

 

とにかく「若い子が好きな新しいカルチャー」を大人達が冷めた目で見る気持ちは、世の常であり、30代になって段々と両方の気持ちを理解するようになってきます。

 

 

ちなみに誤解を恐れずに言うと、大体この感情の本質は「ヤキモチ」だと思うので、嫌な思いをしたことがある若い人は気にせず存分に表現して欲しいです。

 

 

少なくても僕達が生きているうちで、「テクノロジーは進むことがあっても逆行はしない」と考えているので、YouTubeほどの動画文化が、一般化に向かうことはあっても、いきなり廃れることはそうそうないと考えています。

 

 

なので僕は、新しい、人気のある文化を、基本的に、素直に受け入れるマインドでいるようにしています。

 

 

【なのに何でYouTubeを禁止にしたか】

 

 

それを踏まえ、何で我が子にはYouTubeを原則禁止にしたか。

 

 

我が家はほぼ夫婦二人三脚で育児しており、夫は地元地域での諸活動をはじめ仕事以外にも責任があり、妻も僕の仕事の手伝いなど、時間的な制約が厳しい生活をしています。
 

 

要するにめっちゃ忙しい。

 

 

妻が尊敬する高嶋ちさ子さんの言葉の通り、「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」

 

 

そんな家庭でありたいと考えています。
 

 

多分、スマートに育児しているように見える家庭は、親戚など周囲と良い連携が取れてるか、育児してないか、すずかわあやこくらいだと思います。(ファンですよ)


そんな中、YouTubeのダウンロードを行うだけで、子どもが30分以上大人しくしてくれるなんて、これはもうフィンガーフレアボムズを超える禁呪です。
 

 

禁呪と言いつつ、とにかく家庭家庭のやり方でYouTubeを子どもに見せることについて、とやかく言う気は全くありません。

 

 

むしろ、「YouTubeが育児に良くないのではないか」

「良い面もあるのか」など、

 

ネット上には、そんなお母さん達の愛情や心配が渦となり、色んな意見があると思います。
 

 

僕の教育方針は、子どもの幸せと自立を前提に、そういった意見も参考にしつつ、「我が家はこう!」と妻と相談し、人様に説明できるまで、その根拠を考え、方針として決めていくことです。
 

 

YouTubeについて、我が子に置き換えて考えた時に、僕が行き着いたのは、

 

 

「時間は万人に平等」

 

 

という考えでした。
 

 

YouTubeの動画も素晴らしいし、活用次第ですが、同じ時間を使って、読んで欲しい絵本があります。
 

 

僕の人生はありがたいことに、ほどほどの苦労とでっかい挑戦で、ライフステージが変わる度に人生の土俵が広がっています。

 

 

そしたらどんどん読書時間や趣味の映画に割く時間がなくなります。
 

 

これは書き手として致命的で、個人的にはアウトプットよりもインプットやアイドリングの時間のほうが大事です。

 

 

けれど何のための仕事か、と言うと、家族の幸せ、読者の幸せ、自己の表現のためであり、仕事のための仕事ではなく、人間のための仕事を大事にしています。

 

 

だから家族との時間も大事にしています。

 

 

そんな限られた時間の中で、貴重な時間の中で読むなら、良作やベストセラーが良いし、映画も同様です。
 

 

もちろんより多様な作品に触れるべきですが、それは若いうちにやるべきだと悔いが残ることも多くあります。
 

 

それを踏まえ、限られた人生の時間の中で、優先すべきは、YouTubeより、親子で歌う手遊び、絵本や手で触る玩具やお外でお友達と遊ぶ、英会話教材や幼児教材、親子で楽しめるイベントや旅行だと考えています。
 

 

それらの隙間や待ち時間に、YouTubeを見せるのは良いと、我が家では考えるようになったのです。

 

 

以上になりますが、重ね重ね、「YouTubeを見る家庭はダメだ!」とかではなく、あくまで我が家のパターンであり、むしろそもそも近づけないとか、もっと達観した考え方や取り組みもあると思います。

 

 

何か夫婦の会話のタネになればと考え、掲載しましたので、お役に立てれば幸いです。

 

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作品のご紹介。

 

【「二度読む」というご意見が多い作品】

 

 

4400レビュー、★4.9評価「少年と老婆」の続編

 

(魔女と魔王)

 

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