(見事なるコントラストの路面店。)
 
倉谷監督、ごとう総作画監督によるアニメ版奴隷区、ご視聴頂きありがとうございます。
 
0歳の娘のかすかなうんぽこの臭いを逃さない異能の持ち主、岡田です。
 
埼玉で7位くらいにオムツ替えが得意です。
 
いやー、奴隷区アニメ5話も大変楽しく視聴させて頂きました!
ヤフー検索ランキングも3位だったようです。
 

髪がストレートになったアヤカがカワイイ回でした。

 

 

 

 

珍しくビックリするリュウオウ。

 

 

 

ここからはネタバレと、原作小説版を執筆していたときの制作話です。

 

特にユウガの心理についてよく覚えていたので掲載します。

 
【エイアとユウガのお話】
 
恋愛感情が生まれたから彼は崩壊した。

 

エイアとユウガ編を書いてる当時、初めからユウガは裏切る構想でした。

 

初期の設定上21歳だった彼は、執筆当時の僕と同じ頃の年齢です。

 

21歳というと、(当時の知識で)、身体能力のピークと言われ、人格形成においても安定が始まる年齢です。

 

僕の場合は、大学でデザインの勉強しながら朝4時に起きて野菜屋さんでアルバイトなど、何かと充実していた時期でしたが、それでも「何か力が有り余ってる気がする」という感情を抱いてました。

 

ユウガとエイアのシンパシーの共通項はココで、思春期を終え、有り余るエネルギーのはけ口を、SCMにぶつけることになります。

 

その際に、ユウガは、同じエネルギーを感じるエイアを見つけ、「やった、僕と一緒、君と僕は一緒なんだ! やっと見つけた!」と歓喜します。

 

 

(小説版:僕と23人の奴隷)

 

この二人の年代を踏まえ、二人のテーマは「異性間の友情は成立するか」というものでした。

 

 

カラオケでSCMの話をしたユウガは、エイアに親友・同志のような感情を抱きますが、この本質は赤ちゃんが母親を安全基地に見立てて遊びに繰り出す心理です。

 

要するに、エイアはユウガにとって「僕を見守ってくれるママ」でした。

 

反対に、エイアがユウガに抱いた感情は興味と友情でした。

 

ところが、ユウガはアヤカを手に入れたことによって、アダルトで男性的な、独占・支配感情が爆発します。

 

そして歪曲した恋愛感情をエイアに抱きます。

 

母親としてみていたはずのエイアを性の対象として見るのです。

 

さらに他の強力な所有者を肌で感じて、大きく不安を感じます。

 

ユウガは赤ん坊、SCMは社会で、彼はSCMで大きく成長するのです。

 

ユウガは独占欲と不安を、エイアにダイレクトにぶつけ暴走し、エイアに求める感情は恋愛感情の形を借りて、常軌を逸しました。

 

なので勝負が決して最後に、好きだよ、と告白します。この言動が後のエイアの言動の大きなきっかけになります。

 

要するに、ユウガの「友情が恋愛に変化してしまった為に、二人の関係が崩れた」のです。

 

この辺りは小説版を書く際に意識した流れなので、漫画版、アニメ版とは関係なく、それぞれ楽しんで頂ければ幸いです。

 

エイアとユウガの、意外な数年後に関しては、現在だと小説版の続編「新宿奇行会」にて明らかになります。(双葉社より単行本発売しましたが現在絶版だと思います。)

 

 
5話の描画も素晴らしく、エイアの魅力が上がる回に感じます。

 

今後、エイアがどういう活躍を見せるか、楽しみですね。

 

引き続きアニメ版奴隷区をよろしくお願い申し上げます!