僕は自転車に鍵をかけない派です。
なんかこれだけ言うと防犯意識がゆるい普通のアホだと思われそうだけど、一応僕なりの熱い想いがあって鍵をかけてないのです。
そんな訳で今日はこの場をお借りして、いかに自転車に鍵をかける事が無意味で、自転車に鍵をかけない事がハッピーな事かをご説明させて頂きたいと思います。
【1.盗難件数から見た自転車盗難リスクの低さ】
まず、1年間に東京都内ではどれほどの自転車盗難が行われているのでしょうか。警視庁のホームページ『「自転車盗」の防犯対策』によれば過去5年の平均だと年間約5万件の被害が認知されています。
日本の自転車保有台数は1台/0.67人なので、東京都の人口927万人から推測するとおよそ1380万台の自転車が都内に存在することになります。
1380万台中の5万台が残念ながら盗難に逢ってしまう計算になりますが、これは確率にすると約0.36%です。
高いと捉えるか低いと捉えるかは人それぞれですが、世界がもし100人の村だったら確率上は誰も自転車盗まれてない計算です。
参考までに、国土交通省が発表したデータによると年間の交通事故死傷者数(118万人)を日本の総人口(1億2692万人)で割った「1年間で事故にあう確率」は約0.9%です。
【2.施錠の有無による自転車盗難割合】
そして意外なのが、自転車に鍵をかけていても盗まれる割合の高さです。平成15年~平成25年の10年間で愛知県で起きた自転車盗難のうち、施錠なしでの盗難被害は平均で全体の約46%。
なんと大方の予想を裏切り、鍵を掛けているほうが若干ですが盗まれる確率が高いんです。これは驚き。
もちろん鍵を掛けるような自転車は盗むだけの価値があるからこの数字になるという実態もあると思います。
だけどこれって、いくら鍵を掛けたって盗まるようなお高級な自転車は、鍵の効果空しく盗まれちゃうって事ですよね。
じゃあほら、無駄な抵抗なんですよ。お肌の曲がり角にドモホルンリンクル使ったって一度曲がった針金は元に戻らねえんだよ。
むしろ自転車ドロボウになりきった気持ちで考えたんだけど、逆に高級自転車に鍵が一切かかってなかったら「……罠?」って警戒して盗むの躊躇する気もします。
じゃあほら、あれだ、やっぱり鍵かけるの無駄だ。
【3.盗まれた場合】
それでも不幸にして盗まれたとします。しかし、盗まれるのが全て不幸という訳でもありません。ポジティブに捉えれば廃棄の手間とコストが浮いたことになります。
自転車の廃棄は自治体により方法が異なると思いますが、およそ1000円程度かかります。将来のコストが削減されたんだから、むしろ喜ぶべき事です。
【4.鍵をかけないことのメリット】
そして、なんといっても鍵さえかけなければ鍵を紛失するリスクから解放されます。
自転車の鍵って、他の鍵と違って乗ってる最中は自転車に付いてるから家とか会社の鍵と一緒にまとめられなくてムカつくんですよね。
朝の出勤時や、スーパーで買い物を終えた後に鍵が無かったらすごく腹立ちますよね。でも鍵を差しっぱなしにすれば万事解決するんですよ。
あと鍵と関係ないけど、駐輪場って恐らく全国共通で両隣に自転車が駐輪されてる状態だと自分の自転車取り出すときハンドルが両隣の自転車に引っかかるように設計されてますよね。
なんであんな欠陥品みたいな規格が全国共通で採用されてんのか分かんないけど、両隣に自転車停められたときって絶対ハンドル引っかかるから何の罪も無い両隣の自転車ぶっ壊したくなるぐらいイライラしますよね。
これだけ書いてこんな事言うのなんだけど、先日我が家は駐車場のチェーン(市場価格1,800円)を金属ドロボウに盗難されたし、心が広くて鍵を無くさないしっかり者な方は普通に鍵かけた方が無難だと思います。
【出典:自転車(S45~H20)(社)自転車協会、自転車(H21~H25)(財)自転
車産業振興協会、自動車(財)自動車検査登録情報協会、警視庁自転車盗の防犯対策、安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会、愛知県警HP「自転車盗難の実態」】
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