『ウィイックシュン!』


高校2年生の頃、志村けんのくしゃみが僕のマイブーム。

 


ちなみに志村けんと加藤茶のくしゃみはまったく違います。

 

 

僕は後に両方をマスターします。
 

 

と思っていたらあの2人は場面によってくしゃみが違う事が判明。
 

 

勝手に1人でだまされました。

 


当時の僕は、必ず女の子とすれ違う瞬間に例の志村けんバリのくしゃみをかましてました。
 

 

後ろから聞こえる生娘達の笑い声。


そうです、わだすが、変なおじさんです。
 

 

そうです、僕はこういった行動による女の子の反応が大好きだったのです。
 

 

ちなみにこういう行動で笑う子は統計上ナンパに引っ掛かる可能性がマジで高いです。

 


ある日の学校帰り。
 

 

ターミナル駅の構内。
 

 

人込みの中、前方から2人の女子高生が歩いてきます。
 

 

キラリと光る俺の獅子の目。
 

 

すれ違う瞬間、
 

 

『ウィイックシュン!』

 


僕は全身全霊を賭けたシムケンくしゃみをぶちかましました。
 

 

(俺は歩くドリフ! 1人で5人分! 8時だよ! さぁ笑え!)
 

 

しかし女子高生の一人は、笑いながら意外な行動に出たのです。


そっと差し出されたポケットテイッシュ。


(え?)


「アハハハ、どうぞ!」


その子は僕のくしゃみに即座に反応し、更にティッシュを差し伸べてきたのです。


はい、惚れました。



僕はブロリーも倒せる元気玉級のモチベーションで連絡先を交換。
 

 

(この子とならすごいベイビーが生まれる気がする!)
 

 

それから1週間後、僕の新気功砲級の押しで2人は付き合いました。
 

 

しかし事件(本題)は起きました。
 

 

僕は彼女がいるのにも関わらず、相変わらずナンパばかりしてました。
 

 

しかしそんな僕にミラクルな天罰が起きたのです。
 

 

いつもの繁華街。
 

 

前方20メートル先に歩いている女子高生を発見。
 

 

今日は必殺ダッシュナンパ。
 

 

目標の後ろからダッシュで近付き
 

 

「ちょっと待った! 俺に1分くれたら爆笑のう


彼女でした。


あろう事か、僕は自分の恋人をナンパしたのです。


自分でもいつかやるとは思ってましたが、この時は
 

 

(やっちゃったぁ☆)
 

 

と思いました。


呆れる彼女。

 

その後、その事件は持ち直したものの、やっぱり痛い行動を連発。

 


しかし、その子も携帯を親に没収された挙げ句、突然行方不明。

 


友人達と捜し回り、バイト先に電話したらあっさり発見。
 

 

しかし
 

 

「バイト先に電話すんな!」
 

 

とマジギレされました。


その後も思い出すだけで腹が立つ事とヘコむ事が多数あり、なんかもうぐだぐたになって、1ヵ月弱で別れました。

 

 

彼女はその直後に、頭髪から足の指毛までガンジス川のように絶え間なく繋がっている僕の後輩と付き合ってました。
 

 

 

あ・変なおじさん♪ あ・変なおじさん♪
 

 

変なおじさんったら、変なおじさん♪ 

 

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志村さんはまったく関係ないけど、近著のご紹介のコーナーです。

 

(異能メイズ②Amazonリンク)巻