僕は岡田君のようにナンパをする勇気も無く、恋愛経験が人並以上ある訳でもありませんが、少しばかりのコツを掴むとシコスー(少し)調子に乗るようになりました。

 

 

26、7歳ぐらいの時、彼女と一緒に富士急ハイランドに行った時のことです。

 

 

ここでは彼女の事をピーポ君♀と呼ぶことにします。

 

 

絶叫マシン大好きな僕は、「怖い~!」とかぬかして聖地・富士急HRD(ハイランド)を毛嫌いするピーポ君を数ヶ月かけて洗脳し、1泊2日の富士急ハイランドツアーを決行。

 

 

その上1枚1,000円もする待たなくても乗れる優先チケットをめっちゃ買い込み、ドン引きされるぐらいの意気込みで富士急ハイランドへ。

 

 

それはもう狂犬病のチワワのように大興奮でエンジョイしたので、夜ホテルに戻ってもピーポ君と絶叫する気力は無く、さっさと寝ようぜオーラを出していました。

 

 

ところで当時、僕はプライベートと仕事用の2台の携帯を持っていました。プライベートの携帯はガラケーなので、暗証番号ロック不可です。

 

 

厳密に言えばガラケーも暗証番号でロック出来るけど当時ガラケーに暗証番号ロックする人なんて、酒井法子か清原和博ぐらいしか居ないほど怪しい行為だったんです。

 

 

ただ、仕事用の携帯はスマホだったので当然セキュリティロックをかけています。

 

 

僕はこのロックのかかるスマホを駆使して会社の先輩に紹介してもらった女性と、なんといえばいいのかその、何十度か絶叫していました。

 

 

しかしそこは岡田君と違い、経験未豊富でウブな薄いハム。

 

 

こういう時それぞれの女の子の名前をどう登録すれば良いかですごい真剣に悩みました。

 

 

ピーポ工業㈱のように仕事関係っぽい偽名で登録するのは簡単だ。

 

 

だが、もし一緒に居るときに自分の携帯に電話でもされて「ねえ、なんで彼女であるアタシの名前がピーポ工業株式会社総務課鈴木様になってんの?」と言われたら言い逃れ出来ない。

 

 

そんな感じで無い知恵を必死に絞った結果「家族友人知人、とにかく電話帳全ての名前をひらがなフルネームで登録する」ことにしました。

 

 

ひらがなの方が漢字より一瞬見ただけで男女の区別がつきにくい事、全員平等な法則で名付けをすることで名前から特別な女性なのか普通の女友達なのか判断出来ないようにするのが狙いです。

 

 

これならもし「彼女の私ぐらい☆LOVEピーポちゃん☆って登録してよ!」と言われても、

 

 

「電話帳全部ひらがなフルネームじゃないとダメなんだよ!これが俺のアイデンティティなんだよ!自分ルールの崩壊は自我の崩壊ああああああ!」ってちょっと天才肌の変人っぽくキレれば誤魔化せるだろって思ってました。

 

 

そんな訳で別に何も後ろめたいことをしてないどころか彼女すら居ない今も、僕の電話帳は家族友人知人全員ひらがなフルネームで登録されています。

 

 

当然、こんな浅知恵が通用するはずもなくこの1時間後くらいに牡丹と薔薇みたいな修羅場になったんだけど、長くなってしまったのでまた今度続きを書かせて頂ければと思います。

 

 

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薄いハムファンの方すみません、岡田伸一近著のご紹介のコーナーです。

 

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