矢沢あい先生の名作を想像して開いた方、すみません。
単なる近所の悪口です。残念でした。
【ご近所付き合いのお話】
僕はマイホームを建てるのが夢です。
実家からずっと団地やマンション住まいだったので、結婚を機に、マイホームを建てるという目標を掲げました。
それに対するメンタルとして、集合住宅に住む現在も、ご近所付き合いを大切にしています。
そんなに大それたことはしていませんが、出来ることを考え、
周辺を掃き掃除したり、
顔を合わせれば元気よく挨拶したり、
車の室内灯が点いてたら教えに行ったり、
どっかの犬が独り散歩してたら探しに行ったりしています。
そして挨拶したら名前と顔を覚えるくらいのことは意識するのですが、結果から言うと集合住宅にはまあ個性的な人が必ずいる。
2LDK~3LDKの間取りで数棟ある、だいたい20代から30代後半の、同じ年代の世帯が住んでる比較的人気のある集合住宅。
今日はその中でも一部の個性的な住人をリポートします。
【ネコメガネ】
近所には林が多いのとペット用の水場もあってか、野良猫が多いです。
僕は趣味で野良猫にあだ名を付けます。
ゾンビ、
雪之丞、
ワッツマイケル、
黒とその子孫たちなど。
など、大体なんとなく伝わる野良猫たちです。
ちなみに、ワッツマイケルジュニアというのもいるのですが最近見かけません。
それにしても異常なほどうろうろしてるな、と思っていたら、猫を集める猫マスターがいました。
それが「ネコメガネ」というお兄さんです。
見た目はスマートで、もちろんメガネ。
恐らく一人暮らしで、自転車を乗るにも手袋、布団を干すとき手すりを入念に拭く、置き傘が異常に多いというスペックです。
毎朝決まった時間に玄関先で喫煙し、その足元には必ず3匹以上の猫を従えています。
ほぼ100パー餌付けしています。
そしてある日、ふと彼の住む部屋を見上げると、ワッツマイケルジュニアと同じ色の猫が窓の内側で日向ぼっこしていました。
(飼ったんだ……)
ちなみに、住宅地で最も丁寧に挨拶を返してくれる良い人です。
【初代カーテン買わないさん】
我が家の向かいの棟に「カーテン買わないさん」というご夫婦がいました。
フレンチブルを飼っているご夫婦で、旦那さんは、ごりごりに改造した黄色い車を楽しそうにイジル30代のお兄さん。
顔を合わせれば挨拶するけど、3回に1回は不機嫌そうに無視してきます。
棟が向かい合わせということもあり、我が家の妻+子どもの部屋から、向かいの、彼のお宅の二階の部屋が見えます。
一つ問題があって、お向かいさんの部屋は、
カーテンを付けてないので丸見えなのです。
もはや買えないじゃなく、買わないのでしょう。
月に2度ほど、体重計に乗ったのか、突然やるルームランナーが丸見えです。
雑誌を読みながら汗掻いてるの丸見えです。
どちらかというと、うちの妻が洗濯物入れるときなど見えてしまうのが気まずいと言っていました。
「とりあえず、ニトリのカーテンでもプレゼントしに行く?」
という会話にまで発展。
そんな矢先、カーテン買わないさんは引っ越してしまいます。
引っ越す直前、近所の穴場の駐車場を借りる方法など教えてくれました。
寂しくなりますと言うと、「あれ、もしかして岡田さんご夫婦って良い人かも」という顔で引っ越していきました。
いいえ、僕達夫婦は埼玉で7位くらいにディスることが大好きなラッパーです。
【2代目カーテン買わないさん】
そんなこんなで、引っ越していったカーテン買わないさん。
すぐに次の入居者が決まり、新しい方が引っ越して来たのですが、信じられないことが起きました。
新しい入居者も、カーテン買わないんです。
そう、2代目カーテン買わないさんだったのです。
「この地の磁場がそうさせるのだろうか?」
と妻と不思議に思ったほどです。
そしてこの2代目もご夫婦なのですが、さらにパワーアップしていて、絶対に窓閉めないさんなのです。
角部屋で窓多いのに、全ての窓開けてるの。
全zen窓mado全zen開kai。
外出してる間も窓がすべて全開なの。
全zen窓mado全zen開kai。
二度の猛烈な台風が襲ってきても窓がすべて全開なの。
全zen窓mado全zen開kai。
はじめうっかりかと思って声かけようと思ったけど、どうやら故意なの。
ちょっとビックリしたよ。
【岡田家】
と、まあここまで近所のことを好き放題書いてますが、ごく一部で、まだまだ個性的な住人がいます。
そして、我が家も人のことは言えません。
クロネコヤマトの優しいお兄さんに吠える犬、
三カ月もの間、被害者のように泣き止まない長女、
イヤイヤ期に突入した長男、
何でもブログにしようとする夫に、
ティッシュの消費量が埼玉で一位の妻。
これだけでなく、きっと多くのご迷惑を周囲にかけ、その中でも寛容な気持ちで許してもらってるのだと思います。
親切さと謙虚さを意識して暮らしていきたいもんです。