僕は頭や性格やタイミングだけではなく、天文学的に目が悪いです。
 

 

目が悪いというか、目も悪いです。
 

 

ちなみに顔は若干男前かな?

 


ヨイショー!
 

 

19歳のある日、4年ぶりに眼鏡買いに行きました。
 

 

わりと似合うけど、眼鏡嫌いです。
 

 

当時、コンタクトも恐くて付けません。
 

 

ちなみに裸眼で両目0・3です。
 

 

とにかく目になんか障害物あるのが嫌でした。

 

 

まず視力検査。


結果、とんでもない乱視と判明。
 

 

「え?普段眼鏡かけないんですか!?正直ここまで乱視なのに眼鏡かけないのは信じられません……」

 

 

お金払うから信じて下さい。
 

 

眼鏡屋の兄ちゃんにかなり引かれ、軽く怒られました。

 


普段からちゃんと眼鏡やコンタクト付けないと、益々目が悪くなるそうです。
 

 

けど僕はただただモテたくて眼鏡を拒否し続けていました。

 

 

無事視力に合った眼鏡を購入しましたが、映画館に行く時とパソコン扱う時以外は使いませんでした。
 

 

使ったら負けな気がしました。

 

(あ、ギャルだ!)
 

 

遠くにギャルを発見する俺。
 

 

近づいてみると
 

 

(うん。ギャグだ)

心の中だけの話ならまだしも、勢いで声をかけた日には悲惨な場面に突入します。
 

 

以前間違えてGO10代の女性をナンパしました。
 

 

ダッシュして近づいた挙げ句、


ぁっ、市役所どこですか?」


アニメ版頭文字Dのギアチェンジのように華麗に切り替えました。
 

 

よっぽど市役所の場所を聞きたかったんだと思われたでしょう。
 

 

ちなみに「電車に乗らないと行けない場所にある」と教えてくれました。

 

 

それだけの理由で、僕は視力の良いTJとナンパする事を心がけていました。
 

 

僕にとってTJはベジータというよりスカウターです。

 

以前にも載せましたが、僕が球技がダメなのは60パーセントが視力のせいだと判明しました。
 

 

ちなみに残り40パーセントは優し過ぎるからです。
 

ヨイショー!

 

購入した眼鏡をかけただけで、ボーリングのスコアが2倍になりました。
 

 

僕にとっては眼鏡は界王拳です。
 

 

高校の頃、リョウちゃんが映画の試写会に誘ってくれました。
 

 

当時の話題作、オーシャンズ11です。

 


楽しみにして、張り切って行きました。
 

 

しかし僕は眼鏡を忘れた上、席は逆アリーナ。超後ろ。
 

 

もちろん巨大スクリーンなので、多少目が悪くても支障ありませんが、字幕が読めない。
 

 

ジョージクルーニが何て言ってるか分かりません。
 

 

ブラットピットは何で笑ってるの?
 

 

あ、マッドデイモン気まずそう。
 

 

豪華俳優人の大作映画も、内容が分からなければただのミュージックビデオです。

 

優しいリョウちゃんは、僕の耳元で必死で内容を説明してくれました。
 

 

生暖かい彼の吐息が僕の右顔面に当たります。
 

 

しかし彼の優しさは無駄にできません。
 

 

「今ね、みんなでカジノに行く話してるんだ、それで……」
 

 

「…………」
 

 

挙げ句寝た俺。