イスラム教の事を考えてたら、岡田君が昔付き合ってたキャバ嬢の事をふと思い出しました。


10年も昔なのに、何故その子のことははっきり覚えているかというと、ものすっっっッごく可愛いくて素敵だったからです。


「僕の女神様」と呼びたなるぐらい素敵な子でした。


僕の女神をラテン語にするとBu’tta Guo Lee Lala

少々日本人には発音が難しいので、ジャパナイズしてここではブタゴリラと呼ばせて頂きます。


その日僕は、家でひとりでドラクエをやったり(下半身の)レベル上げをしたりしてたと思います。


岡田君から電話掛かってきました。


「大変だ!今彼女の家に居るんだけど、パソコンをネットに繋げる方法が分からないんだ!」


10年前はパソコンをインターネットに繋ぐのは今よりちょっと難しかったんです。


ブタゴリラの家は西東京。自宅から車で20分ほどの距離です。


OKADAのピンチはSHIMADA(僕)のピンチでお馴染みの薄いハムは、ネットじゃなくてブタゴリラと接続してたであろう岡田君達の家に向かいました。


薄「ごめん~!待った?」


部屋に入ると、僕に背を向けて携帯か何かをいじっているブタゴリラ。


おっ、かわいい後姿!赤いドレスがかわいい!これからお仕事かな?


あれ?こっち向いてくれないぞ?携帯ずっといじってるぞ?あいさつが聞こえなかったかな?


薄「あっ、どうもこんばんわ!貴殿のパソコンをネットに繋げるため、明日も仕事だけどはるばるやってきた島田と申します!おっす!」


豚「ああ、こんちわっす」


あれ?やっぱりこっち向いてくれないぞ?


こちらに背を向け、座ったままダルそうに挨拶するなんてよほど恥ずかしがり屋さんだったのでしょう。


だけどブタゴリラはもう20歳です。20歳といえば、豚の平均寿命の2倍以上。喜寿どころじゃありません。豚寿です。


仮に、人間に例えるなら今や選挙権もある立派な年齢です。


「玄関まで出てきてわざわざすいません~!助かります~!とか言って出迎えるのが常識だろ!屠るぞこのブタが!」


と思われるかもしれません。


ですが、かの天才物理学者アルバート・アインシュタインは言いました。


「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションである」と。


そういう意味においてブタゴリラはとても個性的で、僕の持って無い偏見のコレクションを身に付けた素敵な女性でした。


「ていうかパソコン設定するから座ってないでそこどけ!お茶出せお茶!タコ糸でグルグル巻きにして醤油ダレで煮込むぞこのロースが!


と思われるかもしれません。


ですが、かの天才物理学者アルバート・アインシュタインは言いました。


「困難の中に、機会がある」と。


そういう意味において、想定外に失礼な態度を取られても相手を煮込まず我慢するという困難を与えてくれた彼女は、成長の機会を僕に与えてくれた素敵なミューズ(女神)です。


あの子にまた出会うことが出来たなら、ぎゅっと抱きしめたいなと思いました。タコ糸で。