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(オオイシヒロト作画comico版カラー奴隷区より)


2009年当時からWEB小説には頭脳派小説、サブカル小説はたくさんありました。

僕は頭が悪いです。

だから、人の作品を読む際も頭の良すぎる作品や、独特過ぎる、

個性的過ぎる世界観は難しい。つうかキャラの名前覚えらんない。

けど、頭の悪い人が描く頭のいい話も見苦しいです。

物語の主人公がIQ200でも、筆者は大抵IQ200ありません。

重要なのは、いかにして読者に主人公をIQ200に魅せるかなんです。

要は演出です。小説って演出だと思ってます。

力持ちのキャラを出したい。

では、力持ちだと読者により伝えるにはどうしたらいいか?

じゃあ物語の中で、そのキャラに車を持ち上げる演出をさせてみよう。

ただ『すごい力持ち』と言うより『車を片手で持ち上げた』と言った方が、より読者は納得すると思います。

しかし、もちろんそれを描く筆者は車を持ち上げられません。

ちなみに僕は昔酔って軽トラ持ち上げました。腰やられました。

言いたいのは、頭のいい作品を書きたい。けど、僕は頭よくない。

じゃあ『頭の悪い頭脳派小説』書けばいいんじゃん。

デスノートを初め、カイジや零という漫画が大好きでした。(ごめん漫画ばっかで)
 
デスノートもカイジも零も、すんごく頭のいい話をすんごく分かりやすいルールで描いています。

そして登場するゲームやギャンブルはどれも、奇想天外でシンプルなのに完璧なルールです。

僕も、最初はそんな勝負をする作品を描こうとしてました。

無理でした。だって僕は凡人。

けど、その試行錯誤の中で行き着いたのが『ルールが完璧じゃないゲーム』なんです。

現実の僕たちの日常において、ノリでゲームや賭けをやってグダった経験ありませんか?

僕はあえてそれを描いてみたかったんです。

天才なんて言葉は使わない。だって筆者の僕が天才じゃないもの。


『凡人同士の完璧じゃない勝負』


それが小説版の僕と23人の奴隷において、根本的テーマの1つです。

そして僕が知る限り、この世にないお話です。