{31EB2596-528D-4552-B543-07E6CA4545D7}(山田J太作画 異能メイズより)

 

先日、お酒の席で、「好きな芸能人は?」と訊かれ、酔って意識が高校時代まで退行したのか「加護亜依」と答えた岡田です。

 

「これはウケ狙いなのか?」と判断しかねたのか、その場にいる全員が数秒間、無言になりました。

 


 

という訳で、上記の「限られたページ数で作品を表現するのがツライ」というお話に続き、作品作りや活動における、お悩みに、私なりに答えていきます。

【作品創りのモチベーションの維持】

結果から言うと、「報酬を自分で作る」のが一番良いです。

作品作りって、ひたすら壁に話しかけるような作業ですが、ネットがある今の時代だからこそ、報酬は自分で作れます。

この報酬というのは、主に「お金」「反響」「名誉」です。

僕は現在、「チッ」と舌打ちを受けながらも、出版社様から原稿料を頂き、本や原作シナリオを書かせて頂いております。

しかし、そんなありがたいのはつい最近で、19歳から26歳までの7年間は、基本的に無償で小説をネットにアップしていました。

その間の報酬は「反響」でした。

運よく、最終的に、常に12万人くらいの読者にファン登録して読んで頂き、「おもしろいよ!」とか「クソつまんねえ!」と言われる反響が楽しくて、執筆の糧にしていました。

ですがはじめの一歩は、友達に見せた日記や小説「奴隷区」の走り書きで、そこで友だちに「うん、おもしろいんじゃね?」と言われたことがきっかけです。

「一は万の母」と言いますが、実際に、一人の「おもしろい」が、10万人を超える「おもしろい」に繋がる経験を、僕は何度もしています。

作り手の環境は様々で、中にはネット上に作品を掲載しない環境の方もいると思います。

その場合は、親や友達でもいいので、作品の意見を求めるのをまず第一にしてみてください。その意見が、報酬になると思います。

おもしろいのが、原稿料を貰っている今でも、反響という報酬はそれに勝るほど、嬉しいということです。

これはあらゆる仕事の悩みにも通用すると思います。

「今の仕事、向いてないんじゃないか」「他にもっと良い仕事があるんじゃないか」「あの上司、餃子の食べ過ぎで胃がもたれればいいのに」

と思う方も本当に多いと思います。転職も良いと思います。

ただその前に、人に喜んでもらうことを少し意識して、自分が今いる場所と、本当に欲しいものを、報酬として考えてみるのもいいかもしれません。

こんな感じでよければ、このブログが少しでもお役に立てれば幸いです。

余談ですが、「作品の内容がごちゃごちゃして、書きにくくなってきた場合どうしたらいい?」というちょっと近い質問もありました。

これは書き手の方の頭が良い証拠なのですが、大抵は情報量が多すぎることが原因で、特に「登場人物が多い」場合がほとんどのはずです。

重ね重ね、筆が重くなったときは、大抵「情報量が増えたとき」です。

原因の一つに、僕も含め、若い感性だと、良くも悪くも、作品の全体像として、長編漫画や小説の完結までを想像して物語を書くことがあります。

ドラゴンボールで例えるとわかりやすいのですが、はじまりはブルマと悟空という二人の出会いであり、序盤からいきなり惑星ベジータの滅亡や、フリーザ、ドドリアさん、ザーボンさん、キウイやパイクーハン、ボージャックに、ハッチヒャックと、全開で登場人物や設定が登場したら、誰だって混乱します。

作品の醍醐味を伝えたい余り、設定や人物をいきなりたくさん登場させようとすることを、僕もよく陥ります。

設定を統制できれば良いのですが、とにかく筆が重くなるときは、いっそ情報(設定や人物そのもの)を後回しにしたり割愛することによって、スムーズな執筆の一助になると思います。

今回は以上です。ご意見・ご感想、あとタイミングにもよりますが、お悩みがあれば、僕でよければお答えします。よろしくね。
 

次回は、【③パクリとオリジナリティの境界線】を予定にしています。