どうも主将のはにです。遅くなりましたが7月29日に関西将棋会館にて行われた、第12回朝日杯将棋オープン戦1次予選、プロアマ戦についての感想を書こうかなと思います。

 

 学生名人戦優勝後、6月の上旬に古森四段が朝日杯での対戦相手と決まりました。勿論実力差は明らかで私が勝つ可能性は相当低いと思っていました。そこで、少しでも勝算をあげるために、

1.相手よりも堅い玉形に必ず囲う 

2.囲った後にこちらから攻めていける展開にする 

3.持ち時間を相手よりも5~10分多く残す

という3つを指針として序盤の研究を進めることにしました。

 今回は私が先手番なら対角道オープン四間飛車か対ゴキゲン中飛車。後手番なら対角道オープン三間飛車、対ノーマル三間飛車、対先手中飛車を予想して研究をしていきました。そして事前準備の結果、もし角道オープン四間飛車が来ればこちらもかなり自信あり。角道オープン三間飛車ならまずまずにはできそう。対中飛車は互角、ただ作戦負けになる可能性が一番高いという見解を持ちました。

 

 実際の対局は私の後手番となり、古森先生の先手中飛車に。ここまでは予想の範囲だったのですが、中飛車側の穴熊+56銀型から早めに65歩と突く作戦に驚きました。46銀型しか想定しておらず、56銀型はもっとじっくり組み合う形しか予想してなかったため事前研究から外れることに。早くも時間を多く使ってしまい、更に仕掛けへの対応がまずかったため作戦負けに。一番やってはいけない流れにしてしまいました。その後終盤戦も佳境と入り、一瞬のチャンスが訪れたのですが、102手目に15香車が指せず、66角成が大きなミスですぐにヨリが戻りました。ただ、126手目に33桂馬打ちを敢行できていれば、もう少し山場はあったのかなと思いました。

 

 自分の対局と他の方の中継を見ても痛感したのですが、やはりプロとの一番の差は終盤力です。アマが優勢になった将棋もありましたが、勝ち切れず、結果はプロの9-1。これがすべてを語っているように感じました。今後アマ名人や竜王を取るためにはもっと終盤を鍛える必要があり、そのために余裕のあるこの半年にどれだけ強くなれるかが問題だと思いました。

 また、午前中の中継を見て気づいたのですが、プロの先生がほぼ同時間帯に中盤の要所の局面で長考をしていたのを見て、持ち時間の使い方、それと考えるべき局面への意識や急所を見つける嗅覚のようなものを感じました。強い人は劣勢の終盤で突然逆転の可能性が来た際にそれを逃さずに掴み逆転してることが多いのですが、それに通ずるものを感じました。

 

 12月に行われる学生王将戦は朝日杯と同じ持ち時間なので学んだことを生かせればと思います。

はに@終盤ってどうやったら強くなるのだろう?