どうも羽仁です。10月8日に、山口県のカリエンテ山口にて行われた秋中四団体戦のレポを書こうと思います。


~大会前~ 今回のメンバーは基本的には春中四と同じ方々で行くことに。岡大では2年に一度秋で優勝を逃すというジンクスがあり、まさに今年がその年だったので不安は少しありました。しかし冷静に見て優勝できる確率は悪くても60%はあると信じて大会へ臨みました。


~大会当日~

 朝にニュース番組の占いを見ると山羊座(12月29日生まれです)は運勢一位でな、なんとリーダーシップを発揮できると書いていました!単純な人間なのでこれはいい結果を出せそうだと舞い上がってました笑


さて、初戦の相手は島根大学さん。春にB1から昇級されたのですが、戦力が揃っており当たり次第では負ける可能性もあると考え、気を引き締めました。そしてオーダーの当たりはこうなりました。


佐々木ー山田 有利
羽仁ー福富  やや有利
高平ー倉坪  有利
藤井ー國中  有利
藤吉ー武田  不利
辻井ー釣井  有利
水口ー中原  やや有利 (羽仁からの視点です。ご了承ください。)

5将戦以外は有利な当たりになりました。自分の相手は福富さん。初対面だと思って挨拶をしたら、実は数年前に対局したことがあったよう・・・。申し訳なかったです(^^;)

戦型はこちらの先手石田流に54歩から相手も三間飛車に。

現在こちらが77角と上がった局面。ここから74飛車!?39玉、64銀!76歩、53銀!?とかなり珍しい揺さぶりをされました。ただやはり効果のほうは微妙なようで徐々にこちらが作戦勝ちに。



更に局面が進み上図。今こちらが46銀と打ったところ。技巧曰く、ここで同角、同金、54飛車と攻められていたなら向こうが+500点で有利になっていたようでした。本譜は71角だったので55飛車から53歩成ができて優勢に。以下は長引きましたが逆転の余地はなかったようで勝ちに。余談ですが、この将棋の終盤トイレに行きたくなってて結構焦っていてすごく恥ずかしかったです・・・笑さてチームの結果は・・・


佐々木×ー山田○
羽仁○ー福富×
高平○ー倉坪×
藤井○ー國中×
藤吉×ー武田○
辻井○ー釣井×
水口○ー中原×
5-2で勝利!о(ж>▽<)y ☆調子のよい滑り出しとなりました!


2戦目の相手は徳島大学さん。今回は前情報で、メンバーが事情によりあまり来れないと聞き、春より戦力ダウンが予想されていました。オーダーのほうはこうなりました。


佐々木ー上原 有利
羽仁ー大谷 やや有利
高平ー篠原 有利
藤井ー寺谷 やや有利
藤吉ー武富 有利
辻井ー上田 有利
水口ー石原 互角 (羽仁視点)

やはり向こうのエース格の佐藤さんは来ておらず比較的有利な当たりに。ただ、僕と藤井君両方が向こうの強い二人に当たったのは反省点です。

自分の将棋はこちらの石田流に35歩からの相三間に。

上図はお互いに相金無双ですが66の銀と42の銀の働きの差で既に作戦勝ちです。ここから相手が51金?としてきたので55銀、84飛車、85歩、24飛車、46銀、44角と一方的に角を打たせて具体的なポイントを挙げることに成功しました。



 

中盤戦の終わりに近づき上図。今45歩と打たれたとこですが、ここでは作戦勝ちがフイになっておりやや劣勢です。ここから55桂打、52銀、66歩、53飛車、65歩、54歩、43歩と進行。相手の方の53飛車から54歩が疑問手で、43歩と打てば55の桂馬が銀と交換になるため再び形勢逆転。以下は自玉が安全なため遠巻きの攻めをして勝利。強敵を倒すことができました。チームの方は・・・


○佐々木ー×上原
○羽仁ー×大谷
×高平ー○篠原
○藤井ー×寺谷
○藤吉ー×武富
○辻井ー×上田
×水口ー○石原

5-2で勝利!ヘ(゚∀゚*)ノ 高平先輩は千日手後の指し直し局で2歩をして負け。水口君は5-0を目標としていましたが残念ながら負けに。藤井君は春に続き難敵を倒してくれました。


3戦目は岡山理科大学さん。春は向こうのエースの沖田さんと藤井君が当たってしまったため、それだけは避けようとオーダーを組みました。そしてこうなりました。


佐々木ー井上 有利
羽仁ー小高 かなり有利
藤井ー金澤 かなり有利
藤吉ー野田 有利
辻井ー沖田 不利
水口ー鶴長 有利
西村ー駒田 互角 (羽仁視点)

思惑どおり藤井VS沖田さんとならずに一安心。当たりもだいぶこちらに分があり、いい感じとなりました。

自分の将棋は相手の3手目66歩に32飛車と振り、相振り飛車に。



(便宜上手前が先手となっています。)

今こちらが66の銀を57へ引いたところ。ここで相手の方が54歩と突いたのですが、やや危険な一手でした。74歩、同歩、54歩と進み54同銀とすると74飛車の十字飛車が決まるため取り返せずややこちらが有利に。



更に進んで上図。ここで相手の方が54銀として、44銀とこちらが交わした際に、44同角としたのが敗着、悪くても22角と辛抱すべきでした。以下同飛車、同飛車、同角と進みこちらがはっきり優勢に。その後、十数手でこちらの勝ちになりました。さてチームの方は・・・

佐々木○ー井上×
羽仁○ー小高×
藤井○ー金澤×
藤吉○ー野田×
辻井×ー沖田○
水口○ー鶴長×
西村○ー駒田×
6-1で勝利!(°∀°)b 今大会初出場の西村君もしっかり勝ってくれました!この時点で全勝は岡大と愛媛大学さんだけに。次の戦いが実質の優勝決定戦になりました。


4戦目は愛媛大学さん。メンバー表を見てみると戦力が安定していて、予想以上に厳しい戦いを強いられるなと感じました。この一戦、すごくオーダー順が重要になるためかなり考えましたが・・・当たりはこうなりました。

下戸ー嵐 互角
佐々木ー神高 やや不利
羽仁ー細川 有利
高平ー萩山 互角

藤井ー西元 互角
藤吉ー西谷 やや有利
水口ー牧野 互角 (羽仁視点)

かなり勝ち勘定が難しい当たりになりました。藤井VS西元さんは避けたかったのですがどうもそれは難しかったので勝負に行くことに。チームを信じて戦うことを決めました。

自分の将棋はまたも相手の66歩に32飛車と振る相振り飛車に。



(便宜上手前が先手となっています。)

現在相手が52金と上がったところ。ここで74歩、84銀、65歩、同歩、45歩、75歩、78飛車と菅井流風の仕掛けを敢行。



そこから少し進んで上図。既に42歩と打たせてポイントを挙げていますが、何もしないと74歩をタダ取られして手厚くされそうです。ここで47金と自分は上がりました。以下74金、36歩、26歩、同歩、同飛車、27歩、24飛車、37桂馬、63金に45銀とぶつけました。6~7筋方面でなく3~4筋をB面攻撃したのが我ながら自慢の構想です。そこからは88角の利きを生かして相手の飛車角を責めて勝勢に。以下は手堅く勝つことができました。肝心のチームの方はいったいどうなったのでしょうか・・・・


下戸×ー嵐○
佐々木○ー神高×
羽仁○ー細川×
高平×ー萩山○
藤井○ー西元×
藤吉○ー西谷×
水口○ー牧野×

5-2で勝利!!γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ 下戸先輩、高平先輩は惜しくも負けてしまいましたが佐々木先輩が強敵に得意戦型で勝利!藤井君もハイレベルな戦いを制しての勝利!藤吉先輩と水口君も勝つことができました。これによって次の戦いで0-7でも優勝の可能性があるということでほぼ優勝確定となりました!


最終戦は広島大学さん。戦力も充実しており、春では岡大と優勝争いをしましたが今回は勝ち星がうまく噛み合わずこの時点で2勝2敗でした。優勝を確実にするには岡大は2勝すればいいのですが、油断せずに最善のオーダーで臨むことにしました。


佐々木ー松本晋 有利
本池ー大平 かなり不利
羽仁ー井居 有利
藤井ー原 かなり有利
藤吉ー西村 有利
辻井ー瀬戸川 やや不利
水口ー伊達 やや有利 (羽仁視点)


事前予想通りに向こうのエースの大平さんを僕と当てることを回避することに成功。エース格の名越さんが出られなかったのは意外でしたが後進育成のためでしょうか?当たりとしては申し分のない結果となりました。

自分の将棋はこちらの76歩に54歩とされ先手三間対後手中飛車の相振り飛車に。今回の団体戦は結局全て相振り飛車となりました。



現在相手が24歩と突いたところ。ここから46歩、25歩、36歩、44角に、37銀としてやぐらに組むことに成功。先手は囲いの性能、攻めの銀の将来性、歩の配置(15歩と25歩両方伸ばしているため攻撃態勢が整えにくい)全てにおいて勝ることが見込めるためはっきり作戦勝ちに。



中盤戦も煮詰まり上図。ここで85歩、同歩、75歩と合わせていったのですが、84角と出られ74歩と取り込めない(66角が浮いてる)ため微妙かと思いましたが長考の末にそこで97桂馬と跳ねた局面はやはりこちらが十分なようで、以下は相手が反撃する間もなく、細い攻めを続けて勝ちに。後手は42の金が十分に働かなかったのが痛かったように見えます。さてチームは・・・?


○佐々木ー松本(晋)
×本池ー大平
○羽仁ー井居
○藤井ー原
○藤吉ー西村
×辻井ー瀬戸川
○水口ー伊達

5-2で勝利で優勝!!!ヽ(゚◇゚ )ノ A級団体初参加の本池君は強敵相手に負けてしまいましたが来年以降に期待です。辻井先輩は春と同じ相手でしたがリベンジならず。今回は強敵相手ばかりが相手でした。


~個人成績~

下戸 0-1
佐々木4-1
本池 0-1
羽仁 5-0
高平 1-2
藤井 5-0(入学以来無敗の20連勝!!)
藤吉 4-1
辻井 2-2
水口 4-1
西村 1-0


チーム総合 26勝9敗 5戦全勝


~総評~今回も春に続いての優勝でき、これで中四大会は四連覇ということになりました。今回は数字の上では5-2勝ち以上のみでしたが、実際は苦しみながらの優勝だったと思います。まさに総力で勝ったといえるのではないでしょうか。またジンクスを破ることができたのも非常に嬉しかったです。対局はしていませんが石井部長や外間先輩のサポートにも感謝です。もうまもなくして部長が変わりますが、王座戦も変わらずに代表として頑張っていければと思います。


羽仁@結局リーダーシップを発揮することはできていたんでしょうか・・・笑?