どうも羽仁です。富士通杯レポ~3日目編~です。


~3日目~

8戦目の相手は日本大学さん。去年の富士通杯、王座戦には出ていませんが、強い一年生も加わり、全国有数の強豪チームとして全国大会に出場されました。メンバー表を見て、きつそうだと感じましたが勝つ可能性にかけ臨みました。

藤井ー生駒 互角
水口ー中谷 やや不利
高平ー伊藤 互角
羽仁ー金井 互角
神原ー奥村 かなり不利 (羽仁視点)

互角三つといい勝負にはなりましたが残りがこちら不利なためやはり厳しいと感じました。自分の相手はちょっとした縁のある方。自分が高3のときの全国高校竜王戦。勝ったほうが予選通過の勝負で中飛車左穴熊を指されてボコボコにされてこちらが途中から半泣きになりながら指してちょっと困らせた方です・・・(汗)オーダー的にも当たる位置だったので是非リベンジを!と静かに燃えていました。戦型は前回と同じ相手の中飛車左穴熊にこちらの三間。



(便宜上こちらが先手になっています。)

現在58の銀を47に上がったところ。ここで相手の方が84飛車と指し、こちらが78に金を上がり、62銀と指しました。62銀では54飛車と飛車を戻されるのかと思いました。62銀に56歩!が狙いの仕掛け。以下同歩、33角成、同銀、56飛車に69角。(下図)



ここまでお互いにほぼノータイムで更にお互いこの局面で自信があったようです。ここから77金、87角成、同金、同飛車成りに98角!88竜、66角!78竜、82歩!87金、同角、同竜と進み下図

8筋を破られて竜はつくられましたが、98角と66角のダブル自陣角、更には82歩の反撃が決まりここではこちらが優勢だと実感していました。上図から52金が俗手ながら受けにくい手で優勢を決定づける一手となりました。以下は攻めに攻めまくり勝利。持ち時間を半分以上余らせての完勝となり、今大会最もいい内容の将棋を指し、リベンジすることができました!チームの方は高平先輩が勝ち、2-2残しで水口君。高校の全国大会準優勝経験の相手に互角以上の相穴戦をしていましたが、二転三転の激闘で自分は内心怒ったり、喜んだりでした・・・さて結果は・・?

×藤井ー○生駒
×水口ー○中谷
○高平ー×伊藤
○羽仁ー×金井
×神原ー○奥村

2-3負け・・・(TωT)

副将戦は水口君にもチャンスの多い勝負でしたが負けに。彼の対局中(ツイッターで)や局後に厳しい口調で彼に色々きついことを言ってしまったのはかなり反省です。自分が勝ったからって他人を責めていいことなど全くないので今後絶対にしないようにしたいと思います。


最終戦は早稲田大学さん。この一戦で勝ち数を多く拾えれば北海道大学さんを追い越して8位になれる可能性もあるため気を緩めずに臨みました。

石井ー石橋 かなり不利
藤井ー高橋 やや不利
水口ー樋園 互角
高平ー仲津留 かなり不利
羽仁ー川崎 やや有利 (羽仁視点です)

予想通りエース対決となりました。藤井君が勝てるかどうかが大きな分け目だと思いました。また水口君も気を取り直して頑張ってほしいと思いました。自分の将棋はこちらのノマ4に対して相手が居飛穴模様。ところが序盤早々でなんと千日手に!打開されてもいい勝負だと思ってたので驚きました。そして指し直し局ではこちらの75歩に対して早めに角交換をする形。

現在35歩と突かれたところ。立石流を阻止するための一着で、平凡に78金なら36歩と突き捨て、同歩なら55角の王手飛車。36同飛車なら45角で飛車金両取りに。そこで35歩に対して46歩と突きましたがこれが疑問手。技巧に聞くとここで46角!55角、同角、同歩として55角の筋をなくすのが正着のよう。確かにこれなら平べったく陣形を構えながら、5筋に争点を作れてこちらも有望でした。



少し進んで上図。作戦負けなのでジリ貧を避けるために86歩と動くことに。以下86同歩、同銀に88角が疑問手。77角と打ち、同角成、同桂馬で0手で桂馬を跳ねれて形勢を互角まで戻すことに成功。更に79角が敗着。以下78金、57角成に、58歩!(下図)




 
これで馬が死んでいます。感想戦で聞くところだと、どうも相手の方は88角打ちあたりから誤算があったようです。58歩以下75馬、同銀、89飛車成りとなりましたが、67角打ちとして流石に角得は大きく、以下は勝ちに。有終の美を飾ることができました。チームの方は水口君も勝ってくれて2-2残しでやはりエース対決が残ることに。見たところ超難解な中盤戦をしていました。さて結果は・・・!?


×石井ー○石橋
×藤井ー○高橋
○水口ー×樋園
×高平ー○仲津留
○羽仁ー×川崎

2-3負け・・・( ´(ェ)`)惜しくも勝利することはできませんでした。

~個人成績~
石井 0ー4
藤井 5ー4
外間 0ー2
水口 3ー6
高平 2ー7
羽仁 6ー3
神原 0ー3

~総評~チーム勝敗数2-7、総合勝敗数は16-29の9位となりました。2-3負けが多くやはり最後も戦力不足が大きく響いてきたと思いました。また他大学さんは8人フルで戦ってる中で、岡大だけ7人、(最終日は6人)で戦っているのは正直申し訳なく、情けなく、ふがいないと思いました。更にはフルメンバーで臨めなかったことはやはり自分の中では心残りです。ですがその中でも一生懸命戦って勝利をもぎ取ってくれた藤井、水口の頼れる同期、また高平先輩。惜しくも勝利することはできなかったですが自分より格上の相手と臆することなく戦ってくれた外間先輩、石井部長、神原には感謝です。また、応援していただいた部員の皆さんやほかの方々にも感謝です。本当にありがとうございます。また、自分自身でも一番当たりが緩かったこともありますが6-3という個人成績で終えることができてよかったと思います。来年また中四国大会を勝ち進み、再び富士通杯に行けれたら、今度こそフルメンバーで臨み少しでもいい順位を狙っていければと思います。以上で富士通杯レポを終えます。今度の秋中四も頑張りましょう!



羽仁@来年こそは集合写真撮る&打ち上げ出ますのでご勘弁を~_~;