羽仁です。富士通杯レポ~2日目編~です。

 

~2日目~

4戦目の相手は北海道大学さん。お互い勢いをつけるためにもここはなんとか勝ちたいところ。2日目からはオーダーで勝つということも重要になってきます。

そしてこうなりました。

藤井ー大和 かなり有利
水口ー山口 互角
高平ー大澤 かなり不利
羽仁ー田邊 有利
神原ー柴田 不利 (あくまで羽仁の主観です。ご了承ください)

初日と違いかなり勝負形のオーダーになりました。ここは副将戦がかなり重要になってきました。自分の将棋はこちらの後手向かい飛車に相手の対振り右玉。


(便宜上こちらが先手になっています。)

95歩に同歩ととられた局面。ここで予定は95同香車で、それでも難しいと思ったのですが直前に閃いた手がありました。95同角!?

同香車、同香車、97歩(好手)自分から角香交換に行く奇手を指しました。しかしやはり無理があったようで97歩とじっと垂らされてやや相手有利に進みました。


 

最終盤戦を迎え現在49銀と相手の成桂を外したところ。ここで相手の22金打ちが悪手。すかさず51竜と回られ52の地点を狙われることに。更に45銀と指してきたため、63成香で一気に受けなしに。22金打ちに代わり31金打ちとして11竜なら22銀とすればこちらがかなり厳しかったと思います。遂に個人初勝利!これはいけたんじゃないのか!

さて結果のほうは・・・

○藤井ー×大和
×水口ー○山口
×高平ー○大澤
○羽仁ー×田邊
×神原ー○柴田

2-3負け・・・(>_<)

チーム初勝利とはなりませんでした。

 

5戦目は九州大学さん。ここまで九州大学さんは2-3負けが続き岡大同様全敗。最下位脱出のためにも負けられない一戦です。

オーダーはこうなりました。

石井ー佐藤 かなり不利
藤井ー坂本 互角
水口ー京保 やや不利
高平ー水野 不利
羽仁ー上野 かなり有利 (羽仁主観)

水口君と高平先輩の当たりが厳しく、苦しい一戦だと感じました。自分の戦型は相手の中飛車左穴熊にこちらの三間飛車に。
相手のミスもあり、早々と自分の勝ちに。さあチームはどうなったのか!?

×石井ー○佐藤
○藤井ー×坂本
○水口ー×京保
○高平ー×水野
○羽仁ー×上野
4ー1で初勝利!水口君と高平先輩両方が勝ち望外の4-1に!勝ち数も一気に増えチームの勢いを感じました。


 

6戦目の相手は東北大学さん。さっきの勢いのまま勝つことができれば。と思っていました。


 

藤井ー尾形 互角
外間ー阿部 かなり不利
水口ー牟田口 不利
高平ー白川 互角
羽仁ー松屋 かなり有利 (羽仁主観)


まずまずの当たりで、四将戦が勝敗の分け目だと感じました。自分の戦型はこちらの先手中飛車に。
 

局面は57銀と上がったところ。ここで74銀と、角道止め&飛車先突かずを組み合わせての急戦をされることに。一見違和感がありましたが指されてみると有力に感じました。実践はややこちらの作戦負けに。



終盤戦の入り口。今こちらが47の銀で56の歩を取ったところ。ここで相手の66角が悪手。以下53歩の利かしが痛打。更には68飛車と飛車をさばく手もさせるようになり形勢逆転。66角に変えて76歩ならこちらが悪かったと思います。本譜は堅陣を生かして猛攻をして勝ちに。チームの方は水口君が強敵相手に勝利して2-2残しで我らがエース藤井。さあ結果は・・・?

○藤井ー×尾形
×外間ー○阿部
○水口ー×牟田口
×高平ー○白川
○羽仁ー×松屋
3-2勝ち!(°∀°)b 藤井君も苦しい将棋を得意の終盤で追い上げ逆転勝ち。薄氷の勝利となりました。


7戦目、2日目最終戦は金沢大学。今年度学生名人を擁するチームです。いかに学生名人を避けるかが勝負のキーポイントだと思っており、藤井対松野さん、水口対石川さん、羽仁対坂口さんという当たりになるようにできればと思っていましたが・・・

藤井ー松野 やや有利
外間ー石川 かなり不利
水口ー西澤 かなり不利
高平ー坂口 不利
羽仁ー藤田 かなり有利 (羽仁主観)

今大会最悪のオーダー負けをしました。自分の相手はこれまで6戦出ておらずここでまさか出すとは・・・と思いました。こちらが西澤さんをかわすのは必須なのでオーダーを完全に読まれる格好となり戦う前にすでに不利だったと感じました。自分の戦型はこちらの後手ノマ4穴に向こうの銀冠。

(便宜上こちらが先手になってます)現在こちらが46の金を47にひいたところ。定跡ではここで25歩など陣形を発展させていくのですが、本譜は86歩!同歩、75歩、同銀、77角成、同桂と攻めを選択されました。難しい展開だと思いますが、抑え込みから手厚く指されるほうが銀冠らしくて嫌だったので攻め合いは穴熊が生きることもあってありがたかったです。実践は77同桂から12玉と相手が寄ったのですがこれが疑問手。33角と打つ手が有力で、それなら難しかったと思います。本譜は12玉に一回37角と打って55角と合わさせて同角、同歩として好機での55角を予め消してから64歩と突き、指しやすさを感じました。

迎えた上図。ここで65桂馬が気持ちいい一手。以下同金に53と、同金、同角成、42銀打ち、54馬と指し、桂損ながら玉が固く、やや有利に。そこからは相手のミスもあり手堅く勝利することができました。チームの方は・・・?

○藤井ー×松野
×外間ー○石川
×水口ー○西澤
×高平ー○坂口
○羽仁ー×藤田

2-3負け・・・!・°・(ノД`)・°・

外間先輩、水口君、高平先輩の三人ともチャンスがありそうな局面もあったので非常に惜しい敗戦となりました。


2日目はチームは2-2の指しわけ。自分自身は4連勝とまずまずの結果となり、チーム順位8位も見えてきました。いよいよ最終日。一体どうなるのでしょうか?



羽仁@2日目の帰り際に、富士通杯のスタッフさんから岡大代表としてプチインタビューを受けてとても緊張しました・・・!