どうも、笠見です。100式の続きです。

以下の棋譜は後手番で四間飛車をした場合のものとする。


終盤の美濃囲い編

75式 端攻めの端歩は取るな

美濃囲いの端攻めはかなり厳しい。95歩と突かれたら取らずに無視するのがよい。
むしろ相手にとっては1手パスになることもある。


76式 55角には64歩

美濃囲いの玉のコビンは角と桂だけで囲いが崩壊するほど弱い。よって55角と設置されたらすかさず64歩と突いてから63に金を上がるなどして受けよう。


77式 桂頭に銀を打て

継ぎ桂や端攻めなどを狙って86桂と打たれることがある。その場合は桂頭に銀を打って相手の攻めを未然に防ごう。


78式 と金攻めには金を寄れ

美濃囲いはと金攻めされても意外と強い。相手のと金が寄ってきたらこちらも金を玉に近づけて対抗しよう。粘りが利く。


79式 44角には気をつけろ

71の地点に利かす44の角は美濃囲いにとって脅威。1段飛車との連携で簡単に寄るので駒を打つなどして角のラインを防ごう。


80式 34角にも気をつけろ

61の金が離れると71の地点がガラ空きになる。それを狙った34の角も危険。打たれたらすぐに駒を打つなどして対策しよう。


81式 金底の香、ダイヤモンドよりかたし

美濃囲いにおける金底の香は香に2枚の金のヒモがついているためかなり堅い。71の地点を狙われたときの受ける手段として覚えておこう。


82式 44または35に角を先着せよ

79式で44に角を打たれたら脅威と述べた。その対策のひとつとして自分の角を44または35打って71の地点に角を利かせるという手がある。特に44や35の地点の角は攻防の角になりやすい。
こうすることで相手は美濃囲いを横から攻略しようとは思わなくなる。


83式 61の金を狙われたら71に寄れ

61の金を狙われたら金は71に寄るしかない。何度も述べているように71の地点を開けてはならない。


84式 61に駒を打って受けろ

83式の続き。71に金を寄った後は61に駒を埋めると横からの攻めに対してかなり強くなり粘りやすくなる。ただし端攻めに対しては弱くなるので注意は必要。


85式 一段飛車をはじけ

持ち駒の歩に余裕があり4筋に歩が打てる時、41歩と打って同龍に51金引としてからもう一度41歩と打って手数を稼ぐ手段がある。使える局面が多いわけではないが覚えておくとよい。


86式 歩を垂らされた筋に歩を受けよ

78式でと金攻めには強いと述べたがそれでも無条件でと金を作られたら負けることが多い。
と金を作られないように歩を打って受けることが大切。



次回は高美濃、銀冠の終盤について



笠見@次回は100式の最終回