どうも、笠見です。100式の続きです。

以下の棋譜は後手番で四間飛車をした場合のものとする。


中盤、終盤編

対急戦

61式 飛車は両取りを警戒して打て

中盤の大駒をさばきあった後は敵陣に飛車を打つことになるだろう。しかしどこでもいいというわけではない。相手の持ち駒に角があるときは角による両取りを常に警戒していなければならない。


62式 19の香は盤面をよく見て取れ

飛車を敵陣に打った後は相手の桂香を拾い、それを攻め駒とするだろう。しかし19の香だけは取れない場合も多い。理由はやはり角のライン。角で美濃囲いの玉のコビンを狙われつつ龍取りとなったら苦戦を強いられることになる。


63式 相手の飛車または龍の利きを警戒せよ

相手の飛車の危機も警戒する対象。理由は相手の龍の利きを生かされてこちらの龍の利きが止まることがあるからである。


64式 制空権を握れ

相手が舟囲いの場合、84香と8筋に香を先着しておくことが大切。8筋は美濃囲いにとっても舟囲いにとっても急所。先に香はできれば打ちたい。


65式 舟囲いには一段飛車

舟囲いは69の金を狙われると弱い。ということで飛車は一段目においておくのがよい。


対持久戦

66式 天守閣美濃には玉頭の歩

天守閣美濃は横からの攻めに強い。横から攻めていては攻め合い負けになることもしばしば。
こちらの美濃囲いの玉頭も強いわけではないがリスクを承知で玉頭から攻めることが大切。


67式 8,9筋の歩と飛車を連携せよ

囲いに手数をかけただけあって米長玉、4枚銀冠はそれなりに堅い。飛車と玉頭付近の駒の連携で攻め潰そう。


68式 歩の枚数に応じた攻撃をせよ

玉頭で戦いにおいて、勢いで攻めていると途中に歩の枚数が足りなくなることがある。
しっかり歩の枚数を確認することが大切。当然、歩の枚数は多ければ多いほどよい。


対穴熊

69式 と金攻めをせよ

穴熊はとにかく堅い囲い。と金攻めが間に合えば理想。


70式 端攻めに大駒を連携させよ

穴熊は端が弱いといわれるが現代将棋最強の囲いなので単純な端攻めではつぶせないことが多い。角のラインや一段目の飛車を連携させることが大切。


71式 手に入れた金銀は自玉の守りに使え

穴熊は最強の囲いであるため金銀を1枚はがしたところでつぶせない。相手が防御に回ったときに自玉に不安があるようならもらった金銀は守りに使うことをおすすめする。


72式 手数計算を意識せよ

穴熊は絶対に王手がかからない、いわゆるZ状態であることが多い。手数計算せずに攻めるとかなり駒得しているのに王手がかからずに負けるということがあるので手数計算は重要。


73式 歩が打てる筋を確認せよ

対穴熊ではと金攻めができたらそれが有効だし、自玉の守りにおいても歩を用いて手数を稼ぐことがよくある。歩はかなり重要な駒なので打てる筋の確認は大事。


74式 左銀を左に行かせるな

左銀を左に行かせるとたいていの場合、遊び駒になる。出来るだけ自玉ないし敵玉に近い右側に持っていこう。



次回に続きます


笠見@次回は終盤の美濃囲いについて