どうも、笠見です。
王座戦を終え、引退いたしました。
今後、大学将棋の大会に出ることはおそらくないでしょう。
大学生活4年間の集大成として自分の得意戦法である四間飛車の基本を100式にしてまとめてみました。四間飛車だけでなく振り飛車の基本もあるので振り飛車での戦い方がわからないっていう人はぜひ見ていただけたらと思います。個人的な偏見があるかもですがあしからず。

※以下に現れる符号は後手番で振り飛車したときのものとする

囲い編
1式 基本は美濃囲い

美濃囲いは四間飛車だけでなく振り飛車全体の基本。
骨格に2手、玉の入場に2手ないし3手と少ない手数で出来上がるこの囲いは横からの攻撃に強いのでとても優秀。
振り飛車の主張点と言っても過言ではない。


2式 美濃囲いの端歩を突け

美濃囲いの中にいる玉はとても狭い。
逃げ道となりうる端歩は突くべき。


3式 64歩を突いた美濃囲いは堅い

美濃囲いの玉のコビンは非常に弱い。
特に角で玉を睨まれた場合は詰めろになることもしばしば。
囲ったあと64歩と突くことで角の睨みを緩和し、またコビン攻めに対して受けるスペースを増やしている。


4式 高美濃に組む場合は54歩と74歩は突け

高美濃はあまり強い囲いではない。
特に63の金を狙われると一瞬でつぶれる。
角や桂で狙われないためにも54、74の歩を突くのは必須。


5式 高美濃の桂は状況に応じて跳ねろ

高美濃に組んだ場合、74歩と突いていることが多いため桂を活用しやすいが桂を跳ねる手は攻撃面では強いが守備面ではかなり弱いので状況に応じた判断が必要。


6式 銀冠に組む場合は慎重に

美濃から高美濃に組み替える場合はあまり危険を伴わないが、銀冠に組むときは61の金が一瞬離れ駒になるのでかなりの危険を伴う。
金が離れ駒になった瞬間に仕掛けられない場合のみ銀冠に組める。


7式 囲いの弱点を理解しろ

美濃囲いは玉のコビン、玉頭、端、71の地点
高美濃は桂頭、端、61の金、71の地点
銀冠は一段目がそれぞれ弱点。
弱点から攻められない、あるいは攻められても受けられるような指し手を心がけることが大切。



つづく



笠見@次は対急戦に共通する基本