ども、JAをハシゴした岡田達也です。




私の兄・浩一くんは先天的な知的障害、身体障害がある。

なので、幼いころから施設のお世話になっている。

以前は盆や正月以外にも休みがあれば我が家に連れて帰り、数日間、一緒に過ごす時間を持てていたのだけど、コロナ以降はそれも難しくなった。

だから今はたまにスタッフさんに電話してもらい、兄の声を聞いたり、健康状態を教えてもらったり、という感じだ。


5日前

グループホームの方から電話があった。

兄の声を聞いたとき「おや?」と思った。

声がいつもより低く聞こえたのだ

元気そうな笑い声は聞こえる

だけど、いつもとは確実にちがうトーン

やっぱりちょっと低いよなぁ……

電話口で言った。

「こうちゃん、いつもより声が低いね」

その意味がどれくらい兄に伝わっているのかはわからないけど、兄はゲラゲラと笑っていた。


翌日

グループホームとは別の、兄が昼間通っている養護施設のスタッフさんから電話があった。

急なことだけど、兄が入院することになったとの連絡だった。

前日から食欲がなくなり、発熱もあったので病院に連れて行ったところ

「肺炎の症状が見られるためただちに入院」

という話になったそうだ。


その後、入院先の担当医の先生からも電話説明があった。

「コロナもインフルエンザも陰性だったけど、今はまだ原因はわからない。とにかく入院して様子を見ましょう」

「よろしくお願いします」

そう言うしかない

電話を持ったままお辞儀した。


昨日

仕事休みだったので、入院手続きと面会のため病院に行くことができた。

長年お世話になっている、養護施設のスタッフさんと一緒に。

部屋の扉をノックして個室に入った。

点滴されている兄が寝ていた。

兄がこちらに気付いて飛び起きた。

よほど嬉しかったのだろう

起き上がりながらゲラゲラと笑った

こちらが心配していたよりも元気そうに

思わず言った。

「こうちゃん、こうちゃん、起きなくていいから!(笑)」

スタッフさんも声をかけた。

「岡田さん、落ち着いて(笑)」

兄は笑いながらベッドに横になった。


 *


病気を喜ぶわけじゃないけどーー

電話口で兄の声の変化に気付けていたことは正しかったようだ

おそらく、あの時点で体調に何かしらの変化はあったはず

本人はそれを伝える手段を持ってないのがちょっと残念ではあるが


それから

しゃべれない兄が、普通の病院に入院できていること

面倒を見てくださっている看護師さんたちに感謝しかない

兄は誰に似たのか、頑固で、面倒で、天邪鬼なところがある
(ちなみに、父と瓜二つの骨格の持ち主です)

 

初めて会う人は基本的に拒絶してしまうから、看護師さんも介護士さんも大変だろうに、

 

昨日、僕に対してたくさんのヒアリングをしてくださり

 

「できるかぎり頑張ります」と力強く言ってもらえた。

 

 

今のところ二週間ほどの入院で済みそうだと聞いて一安心。

 

兄が退院したら好きなお菓子を持って行ってあげようと思う。

 

 

 *

 

 

体調を崩して気付くこともたくさんあるもんですね。

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸 その1

 

鳥取県の高校に通っている学生さんたちへ

 

1年かけて脚本を書いてみませんか?

 

私たちがお手伝いします!

 

 

 

 

追伸 その2

 

リクエストがあったので少しだけアーカイブを延長します。

 

8月22日(木)22時までです!