ども、週3でニラ玉を食べている岡田達也です。




本日より新しい仕事が始まる。

まだみなさんに仕事の内容はお伝えできないけど
(そもそも伝える必要があるのか?)

問題なければ公表していきたい。
(だからその必要があるのかって聞いてるんだよ?)


今から緊張している。

仕事の内容についてはおいおい覚えていけばなんとかなるだろう。

しかしーー

問題は最初の挨拶だ。

“見知らぬ人の前で話をする”

こんな地獄があるだろうか?

緊張しないで自己紹介ができる人が羨ましい。
(……なぜ俳優をやってるんだ?)

 

前もって予習しておこう。

「はじめまして。本日よりお世話になります岡田達也です。よろしくお願いいたします」

普通に考えればこれが基本だと思う。

しかし、もう少し低姿勢で入りたい気もする。

「はじめまして。本日よりお世話になります岡田達也です。この世界のことは何もわかりませんので、先輩方ご指導のほどよろしくお願いします!」

うん

悪くない

悪くはないが、これでは僕がどんな人間なのかがイマイチ伝わらない気もする

少し自己PRを足してみよう

「はじめまして! 本日よりお世話になります岡田達也です! 鳥取県鳥取市出身の56歳、変わり者だと言われやすいAB型、自由と平等を愛する水瓶座です! この世界のことは何もわかりませんので、先輩方ご指導のほどよろしくお願いします」

うん

悪くない

悪くはないが「そこまでお前のこと知りたくないんだけど」って思われそうだな

もう少し違う角度で、みなさんに共感してもらえるような情報を入れてみてはどうだろう?

「はじめまして! 本日よりお世話になります岡田達也です! 鳥取県鳥取市出身の56歳、AB型、水瓶座です! 校内暴力で荒れていた鳥取南中出身、鳥取工業高校建築科に入学して一週間でその道を挫折、友人の誘いでまったく興味のなかった大阪芸術大学の放送学科に進学しました! その後、いろいろあって今日からこちらのお世話にまります! この世界のことは何もわかりませんので、先輩方ご指導のほどよろしくお願いします!」

うん

だいぶ人となりが見えてきたぞ

ただし「その後、いろいろあって今日からこちらのお世話になります」は、いくらなんでも端折りすぎじゃないか?

「はじめまして! 本日よりお世話になります岡田達也です! 鳥取県鳥取市出身の56歳、AB型、水瓶座です! 金八先生の影響を受け校内暴力で荒れていた鳥取南中出身、鳥取工業高校建築科に入学して一週間でその道を挫折し麻雀に明け暮れ、友人の誘いでまったく興味のなかった大阪芸術大学の放送学科に進学しました! その後、東京に行きたかったからという理由で無理やり演劇の世界に足を突っ込んでしまい、演劇の沼に足を取られ30年以上芝居を続けています! 6年前に母が亡くなり、89歳になる父はいつまで経っても亡くなってくれないので、私が働かなければならず、泣く泣く仕事を探しており、結果こちらのお世話になることにしました! この世界のことは何もわかりませんので、先輩方ご指導のほどよろしくお願いします!」

うん

これ、いんじゃね?

人となりだけではなく、家庭環境まで伝わってるぞ

完璧だよ

……

……

『達也汁』を読んでくださっている、どこかの会社で人事を担当されている方

こんな挨拶する新人、どうですか?

 

そうですか

 

やはりダメですか

 

じゃやめておきますね


行ってきます。




では、また。