ども、山芋のフワフワ焼きが上手に焼ける岡田達也です。

 

 

 

 

男性が化粧をしてもおかしくないご時世になってると思う。

 

とはいえ、昭和生まれの私なんかは「舞台俳優」と言う職業を選ばなければ、生涯化粧をしなかっただろう。

 

それは単に面倒くさいのと、化粧の必要を感じないから。

 

しかし、舞台に立つとなるとそうはいかない。

 

色白の人ならドーランを塗らなくても舞台照明の中で表情がよく見える。

 

が、私のような色黒はどれだけピンスポットを当ててもらっても顔が見えない。

 

実際、キャラメルボックスの照明プランを担当していた黒尾さんに

 

「照らしても照らしても達也の顔が浮かんでこないんだよぉ~!」と

 

劇場中に響く声で嘆かれた経験が何度もある。

 

いいか?

 

何度もだぞ??

 

だから派手なメイクは施さなくても、ナチュラルな感じでドーランを塗るのは必須だ。

(ただし劇場が小さければその必要はないです。距離が近いと表情が見えるので)

 

 

あと、眉毛を描く。

 

やはりというか、眉毛がキリッとしていると表情が締まって見える。

 

それから、役によっては太目に描いたり細目に描いたりもして、役作りのお手伝いをしてもらう。

 

 

このような理由から、私はこれまでの人生で、何千回も眉毛を描いてきた。

 

 

 *

 

 

我が父・隆夫さん(88)は、

 

数ヶ月前まで生死の境をさまよっていたが、現在は退院してデイサービスに通っている。

 

彼はデイに行く前にいろんな準備をする。

 

持ち物をバッグに詰めたり、

 

薄くなった頭を必死でブラッシングしたり、

 

眉毛を描いたりーー

 

 

……眉毛を?

 

……描いたり??

 

……眉毛を描いたり???

 

 

なぁ

 

全国3千万人(推定)の隆夫ファンの諸君よ

 

88のじじぃが、鏡をのぞき込みながら、

 

鉛筆で、必死に眉毛を描いてるのってどうよ???

 

どう思うよ???

 

それでも君は隆夫を応援するのか???

 

 

俺、視力だけは良いのだけど、眉毛を描いても1ミリも変わって見えないんですけど

 

そもそも長い時間をかけてるブラッシングだって、絶対に帽子を被るのだから何のためのブラッシングかわからないし

 

舞台に立つ準備じゃないですよ?

 

デイサービスに行くんですよ?

 

気持ちの問題ですか?

 

さすが伊達男ってことですか?

 

 

 

眉毛を描いてるところは撮れなかったので、

 

代わりに必死のブラッシング姿をどうぞ。

 

このブラッシングもすごいですよ

 

必死ですもん

 

鬼気迫るものがあります

 

そのうちファンデーションを塗る始めるのではないか?と思っております。

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

オンライントークショー『東京砂漠』

 

次回は5月19日(日)19時スタートです!

 

ゲストは鍜治本大樹くんと、中尾彩絵ちゃんです!