ども、生のピーマンをかじるのが好きな岡田達也です。

 

 

 

 

昨日の日記で

 

我が父・隆夫さん(88)が

 

現在通っているデイサービスで『春の小川』を熱唱するために私が歌詞カードを作った、という話を書いたところ

 

「昔、「咲けよ咲けよ」と習いましたが、歌詞変わったんですね。」とのコメントを頂戴した。

(モクモクさん、ありがとうございます)

 

 

たしかに、言われてみれば僕もそう歌っていた。

 

何も考えないでネット検索して書き写したので気付かなかったけど、気になったので調べてみた。

 

どうやらこの歌、何度か歌詞の変更がなされているらしい。

 

 

1912年 オリジナルの歌詞

「春の小川は さらさら流る

岸のすみれや れんげの花に

にほひめでたく 色うつくしく

咲けよ咲けよと ささやく如く」

 

1942年に「文語体は好ましくない。口語体に書き換えて」との文部省の命により変更されたのが

「春の小川は さらさら行くよ

岸のすみれや れんげの花に

すがたやさしく 色うつくしく

咲いているねと ささやきながら」

 

で、1947年、何が理由でなのか分からないけど

「咲いているねと」が「咲けよ咲けよ」に戻されたんだそう。

 

 

この歌詞の変遷は初めて知った。

 

文部省唱歌なので、文部省が「時代にそぐわない」という判断をするたびに手を加えたということだろう。

 

なるほど

 

たしかに時代によって「不適切の価値観」って変わるもんな

 

 

ちょっとケースがちがうかもしれないけど……

 

サザンオールスターズが『TSUNAMI』を歌わないのも、

 

尾崎豊の「盗んだバイクで走りだす」っていうのも、

 

曲が作られたときには何も問題なかったはずだけど

 

社会の変化によって歌いにくくなってるわけだし

 

 

歌詞だけじゃなくて

 

「スチュワーデス」が「キャビンアテンダント」に変更されたのも

 

「看護婦」が「看護師」になったのも

 

時代の背景によってだもんな

 

 

あ、そうそう

 

最近知って驚いたのが

 

“「女優」という言葉も性差別のニュアンスが含まれるため、極力使用を避けた方が良い”

 

という話。

 

僕は自身の仕事柄もあってか「女優」という言葉を使うとき、必ずある意味でのリスペクトを含んでいるから、悪意も他意も差別的意識もない

 

なんだけど……

 

この認識も改めないとダメなんだろうなぁ

 

「女優さん」なんて言ってると、訴えられる日がくるのかもしれない

 

いやはや、言葉ってむずかしいものだ

 

 

あれ?

 

おや?

 

「春の小川」の歌詞からずいぶん遠いところに来てしまった

 

隆夫さんには「「咲けよ咲けよ」かもしれないから、最初にスタッフさんに確認してから大きな声で歌ってね」と伝えておきました。

 

立派に歌い上げてくれることを願います。

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

オンライントークショー『東京砂漠』

 

次回は4月29日20時30分スタートです!