ども、最近自分の中で小松菜が流行っている岡田達也です。
父・隆夫さん(88)のためにラーメンを作った。
インスタントではなくスーパーで見かけた冷凍食品。
水も使わないで作れるというのだから、
便利さというのは恐ろしく進化しているようだ。
隆夫さんはいつだって味噌味一択。
うん、それはいい
それはいいのだけど、この人、とにかくチャーシューにこだわる。
ラーメンにチャーシューが入っていないと
「これはチャーシューがないなぁ(悲)」
と、この世の終わりみたいな言い方をする。
チャーシューが薄いと
「これはペラペラの肉だなぁ(哀)」
と、心底嫌そうな言い方をする。
たまに「今日はカップ麺でええで」と言ってくれる時があるが、
次のセリフは「チャーシューも入れてな!」が必ず付いてくる。
チャーシューを用意しないとダメなカップ麺など手抜きとは言えない。
パチンコの食堂に通っていたときも、
顔見知りの店員さんがこっそりとチャーシューを1枚増やしてくれていたことがあるらしく、
そんなときは、特別扱いされた事実と、肉が増えた嬉しさでご機嫌状態が続き、
帰宅してからもず~っとその話を聞かされたものだ。
*
隆夫さんがコロナに感染して入院していたとき、
たまにカレーが出されたらしい。
「病院のカレーはなぁ、肉が入ってなくてなぁ(嫌)」
と、これ以上ないガッカリしたニュアンスでぼやき、
「じゃがいもとにんじんが大きくてなぁ(怒)」
と、まるで親の仇みたいな言い方をしていた。
何度も、何度も、何度も。
ようは、大きい具材が嫌いで、肉が入っていないとイヤという、
小学生と同レベルの味覚の持ち主なのだ。
*
このようにカレーもラーメンも「肉至上主義」な隆夫さんだが、
不思議なことに焼きそばだけは肉が要らない。
以前は豚こまを入れて作っていたんだけど、
ある時から「肉はいらん!」と言い出したので野菜オンリーで作るようになった。
不思議だ
不思議でしょうがない
「肉は!」「肉が!」と、イヤになるほど聞かされる肉ラブな男が、
なぜ焼きそばだけは頑なに肉を拒むのだろう???
未だにその理由を訊けないでいる。
ま、その方が作るのは楽でいいのだけど。
ちょっとイラっとするのは、
「今日は焼きそばにするね」と言うと
焼きそば大好きな隆夫さんは「あぁ、ええなぁ焼きそば!」と喜んでくれるのだが、
その次に必ず「肉はいらんけなぁ!」を付け足してくること。
必ず、だ。
そのたびに優秀なシェフである私は
「もう何年も肉抜きで作ってるのに、今さら勝手に入れるはずないだろ」
という言葉をグッと飲み込む。
*
このように食のこだわりというのは人それぞれ。
家庭の台所を預かるみなさんはえらいなぁ、と感心しております。
え?
もちろん、自分も含めてですよ
当然でしょう
今日も全力で自己肯定していきましょうね。
では、また。
追伸
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ゲストは、阿部丈二くん、渡邊安理ちゃん、
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