ども、ホークスの開幕戦勝利で祝杯を挙げた岡田達也です。

 

 

 

 

数ヶ月前

 

見知らぬ業者さんが我が家にやってきた。

 

「〇〇住宅」という会社の人だった。

 

主に、家の外壁や屋根の修理を請け負っている会社だという。

 

近所に修理中の家があって来ていたところ、そこから我が家の屋根を見かけたのだが、ちょっと痛んでいるようなので屋根に上らせてくれないか?と言われた。

 

 

……あぁ、そうだろうなぁ

 

我が家は築45年になる一軒家

 

そりゃ、あちこちガタもきてる

 

実際、外壁のモルタルが剥がれて落ちているところが何ヵ所かあるくらいだし

 

ま、見るだけ見てもらうとするか

 

 

屋根から下りてきた業者さんは、スマホで撮った写真を見せながら言った。

 

「雨漏りはしてませんか?」

 

「大丈夫です」

 

「天井にシミはできてませんか?」

 

「何ヵ所かありますね」

 

「ですよね? 棟の部分にクラック(亀裂)が入ってて、雨が染み込むようになってます。これがひどくなると雨漏りが始まります。ここですね」

 

「はぁ」

 

「でも、これは仕方がないことです。屋根は消耗品と思ってください」

 

「はぁ」

 

「だいたい4~50年で手入れが必要となります」

 

「はぁ」

 

 

別にこの人を疑ってるわけじゃないけど、屋根を修理しなきゃいけないなんて、そこそこのお金がかかるだろう。

 

それが気になって、僕は浮かない顔をしていたようだ。

 

業者さんがグッと踏み込んできた。

 

「で、私どもはこの近所でもたくさんの家の屋根を修理させてもらってます。あそこの公園の横の〇〇さんとか、その斜め向かいの〇〇さんのお宅とか」

 

「あぁ、わかりますよ」

 

「今の時代、評判が悪ければ仕事なんてあっという間になくなります」

 

「そうでしょうね」

 

「このご近所さんでも信頼していただいている証拠だと思っていただければ」

 

「わかりました。じゃ、見積もりをしていただいて検討してみます」

 

「ありがとうございます!」

 

 

数日後。

 

改めて二人の業者さんがやってきて屋根に上った。

 

 

「おおよそですがーー」

 

「はい」

 

「7~80万円ってところでしょうか」

 

「!!!!!」

 

 

ひ、ひち、はち、じゅう、まん、えん?????

 

ちょいちょいちょい

 

まてまてまて

 

いくら年俸3億円(あくまでも自称)あるとはいえ、

 

一年の出費が2億9千990万円ほどの生活を送っている自分にとって、

(いったいどんな暮らしをしてるんだ?)

 

80万円の出費は痛すぎるぞ

 

それだけあれば何杯の生ビールが飲めるんだ???

(そういう問題か?)

 

 

ホントにそんなにかかるのだろうか?

 

疑うわけじゃないけど、他にも訊いてみよう

 

だって、ホイホイ出せる額じゃないもんな

 

 

幸い、僕は建築科出身だ。

 

同級生に現役の大工がいる。

 

電話してみた。

 

 

「80万円!?」

 

「って言われたぞ」

 

「そりゃ、また(笑)」

 

「でもな、俺には適正価格がわかんないんだよ」

 

「わかった。近いうちに自分が使ってる屋根の業者連れて行くわ!」

 

「すまん、助かる」

 

 

持つべきものは友達だ。

 

その日の夕方に来てくれた。

 

業者さんが屋根から下りてきて言った。

 

 

「たしかに修理はしないとダメな状態だな」

 

「そうですか」

 

「放っておいても多少は持つだろうけど、人間の体と一緒で早めに直しておいた方が被害が小さいもんだ」

 

「はぁ」

 

「このままだと、もうすぐ雨漏りが始まる」

 

「そうですか」

 

「まぁ、急がなくても梅雨の前までに直せればいいと思うで」

 

「……で、金額はどれくらいになりますかね?」

 

「そうだなぁ」

 

「……」

 

「ざっとだけど」

 

「……」

 

「20万もあればできるだろうやぁ」

 

「ええっ!」

 

「うん、そんなもんだわ」

 

「ええっ!」

 

「いくらなんでも80万はぼったくりだ(笑)」

 

 

友達がニヤリとしながら訊いてきた。

 

「どうする? やってもらうか?」

 

「お願いします!」

 

即答した。

 

 

 *

 

 

昨日、一昨日の2日間で無事に修理が終わった。

 

玉ネギの値段は知ってても、屋根の修理の値段はわからない。

(さすが主夫だな)

 

ネットで調べれば多少の情報は引っ張り出せるだろうけど、それだって確実な数字という保証はない。

 

知らないということは、そういうことだ。

 

ご近所さんには申し訳ないが、自分はラッキーだった。

 

 

もしも、もしも、

 

「ちょっと屋根を見せてください」と言われたら、

 

慌てずにいろんな業者さんに見積もってもらうことをおススメします。

 

ま、屋根に限らずの話ですけど。

 

 

 

 

では、また。