ども、韓国に行きたかった岡田達也です。




昨日は「地域懇談会」なるものに出席してきた。

鳥取県東部に在住の、

 

文化・芸術に携わるメンバーが10数人選出されていて、

鳥取県文化振興財団の方たちと意見交換を行う定例会議。


平たく言えば、真面目な会だ。
(当たり前だ……)

その証拠に、僕以外のみなさんはスーツで出席されている。

そりゃそうだろう

いくら「多様性の時代」とはいえ、最低限のマナーってのはある。

そんな中ーー

私は相変わらず、ジャージで出席してきた。


……もしもし?

……やる気はありますか???



いいんだよ

 

ジャージは役者の正装なんだ

(近いうちにクビなるかもな……)

 


さておき


会議に出席するたびに、いつも思う。

文化・芸術がどれほど素晴らしいものだと訴えても

誰かに響かなければ何の価値もない。

 

1を100に近付けることと、

0を1にすることの違いはあまりにも大きい。


僕は高校時代、演劇部を力いっぱいバカにしていた人間だ。

その後、紆余曲折があって「芝居は面白い」と思えたけど、

その変化した感覚を、他者に共有してもらう方法論を持ち合わせていない。


「芝居は面白いんです!」

「音楽ってすごいんです!」

「伝統芸能って日本人のDNAに訴えかけてくるものなんです!」

と、どれほど言葉を費やしても共感を得るのはなかなか難しい。


簡単に人の価値観を揺らすことができるのなら、

 

そんな楽なことはないよな……

 

会議に出席するたびにその無力さを感じる。


とはいえ、

 

最初からあきらめていたのでは裾野は広がらない。

 

「お、この芝居観てみたいな」

 

「このコンサートは聴いてみたいぞ」など、

 

興味を抱いてもらうためには

 

パッケージが魅力的であること、

 

出演者(奏者)が魅力的であること、

 

そして、

 

これが圧倒的に大切だと思うのだけど

 

観終わったお客さんに「面白かった」と呟いてもらうこと。

(前提として「面白かった」と思ってもらえないとダメなんですけどね)

 

やはり口コミの力って大きいと思う。

 

 

僕の場合

 

筒井俊作が「観てください!」と言ってきた映画は必ず観るようにしているし、

 

小多田直樹が「飲んでください!」と言ってきたチューハイは必ず飲むようにしている。

 

今「えっ、そういうこと?」と思ったでしょ?

 

いいんです

 

そういうことからでいいんです

 

出演者の「観てください」と

 

お客さんの「観てほしい」は同意語じゃないんですよ

 

 

 *

 

 

ま、こんなことを書いておいて

 

今は宣伝する舞台すらない自分だけど

その代わりにこれをーー

 

 


劇団の旗揚げメンバー、真柴あずき先輩の還暦をお祝いします。

 

文化でも芸術でもないただのおしゃべりですけど、

 

参加されるすべてのみなさんに幸せな気持ちになってもらえるようがんばります!

 

一緒に先輩のお祝いしましょう!

 

 

 

 

では、また。